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売れ行き良好書

あなたは私 私はあなた

あなたが苦しんでいると私も苦しい。

あなたが楽しいと私も楽しい。
あなたは私、私はあなた。
みんな繋がっている。

――あなたの心には、アインシュタインの、ゴッホの、モーツアルトの、つま
り全人類の記憶がそのまま共有されている。ユングはこれを「集合的無意識」
と呼び、宮沢賢治は「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得
ない」と言った。そう、みんな繋がっている!

気を感じてみる! (本書の主な内容)

★気の体 ★チャクラはあなたの命を守っている ★包み込みの発想 ★千年続く会社 ★北野武さんが気づいたこと ★神の資本論 ★すべては繋がっている ★どん底から立ち上がる方法 ★イチローの小周天の力 ★大野将平選手の大周天 ★モモは能力者だった ★無敵のマントラ「オン シュダ シュダ」 ★ホワイトブックのすすめ ★あなたは私、私はあなた ★想像は創造の始まり(ほか)

気を使ってみる

人にはにっちもさっちもいかない時がある。どうしたらいいだろう。

あなたの意識を書き換える究極の方法がある。たった一日でいいから、騙されたと思ってやってみるといい。

町の雑踏に立つ。いろんな人が通り過ぎていく。この人は貧乏そうだな、つらそうだな、独りぼっちだな、仕事がなさそうだな、悲しそうだな――と分かる。

病気だと感じた人には「健康になりますように」、お金で困っていそうと思った人には、「仕事が成功しますように」、運が悪そうな人には「あれ」と言葉に乗せ、天にその祈りを送る。ポイントは、見ず知らずの人の幸せを祈ることだ。

世界はあなたと共に姿を変えていく。

清水義久(語り)山崎佐弓(聞き書き)
ISBN978-4-938939-90-8 定価(本体1600円+税)

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本文から

舩井幸雄先生の最大の功績

真理は役に立つ。時代が変わろうが、状況が変わろうが、どんな世に
なろうが、いつどんなときにも。それは物事の筋道だからだ。舩井幸雄
先生に教えていただいたのも、そんなひとつの真理だ。

昭和六十年代、高度経済成長のさ中に舩井先生が打ち出していたコンセ
プトは、さまざまな分野で大きな成果を上げていたと思う。旧価値観が
崩壊し、とって代わる新たな理念が勃興する瞬間まで、誰にも先のこと
は見えない。社会的、経済的、文化的状況がどんなふうに変貌するのか、
通常人には分からない。舩井先生は、実業の世界だろうが、人生論だろ
うが、非日常の世界だろうが、茫漠と広がるこの世界に対して、統一的
なコンセプトを展開した。そのひとつに「包み込みの発想」がある。

「同意せず、共感せず、仲間でもなく、愛してもいないけれど、共に存在
することを許し合おう。そして、共に生きていこう」
というものだ。新世代と旧世代、右翼と左翼、保守と革新――互いに対極
に位置すると考えられている社会構造の中で、こういう「包み込みの発想」
という論を唱えた人間は他にいなかった。

ぼくたちは普通こう考える。

あいつとは許し合えて、一緒に生きていける。あいつは友であり、仲間で
あり、愛し、愛される者。なんらかの意識が自然的、社会的に共有され、
そして統合された関係だ。

もうひとつは、上下の関係、支配する者と従属する者との関係である。
それ以外は、無関心か、新たな関係を結ぶには未知数という余地が残る
ことになる。舩井先生は新しいアイディアを展開した。主義、主張、政治
的理念、考え方、価値観――それらを一旦ブラックボックスに入れて触れ
ずにおこうと言ったのだ。つまり、良し悪し、善悪を判断しないこと。

判断の中止である。哲学者のE・フッサール(一八五九〜一九三八)の
言葉で言えば「カッコにくくる」ということだ。

Aさんがどんな宗教を信じていても、どんな文化的背景を持っていても、
肌の色が何であっても、あなたはAさんと主義主張を戦わせたり、譲歩し
たりする必要はない。もし、Aさんがあなたにとって異分子なら、その
ままでいい。AさんはAさんのまま、私は私のままでいい。喧嘩したり、
排除したり、無視したり、奪ったり、支配したり支配されたりすることなく。
もし仲間になれなくても、一向に構わない。それでも、Aさんと一緒に生き
ていく――そういう考えだ。

そもそも人の判断というのは公平ではない。詮じつめればただの主観にすぎ
ない。例えば、部下にB君とC君がいる。B君はC君の仕事を大きくカバー
し、B君のほうができる人間に見え、C君はいらないやつだなと低く評価さ
れやすい。でもよく見ると、C君しかできないオリジナリティがある。C君
にはC君の良さがあるということだ。誰でもできる部分を同じように見てい
くのではなく、個々の良さを見ていく。これが「共生」(ともいき)だ。

空海さんのマンダラ論

物事を軽々に判断してああだこうだと断定するのではなく、それもこれも一緒
に包んでいこう――ざっと言えばこれが包み込みという発想だ。この包み込み
の発想は、弘法大師、空海さんのマンダラ論に根拠を持つ。これは矢山利彦
先生が教えてくれた。

マンダラでは、宇宙の根本を表す大日如来を中心にして、四〇五もの諸仏が、
共に同じ場で生きている。「胎蔵界」で仏の周りに描かれた円は、いろいろな
菩薩や明王の、それぞれの価値観と生き方と力をひとつの世界に閉じたもの
だ。この一つひとつの円がそれぞれの仏の主義主張のテリトリー(領域)で
ある。

それぞれの異なる力、考え方、文化、宗教、肌の色などが、同じ一枚の地図の
中に分散され、同時に成立している。大日如来だけでいい、とは考えなかった
のだ。それぞれが独立国家でありながら、それぞれの価値観のなかで共に生
きている。適材適所にその異なるものを配置し、その力を借りようとして、
他のものを打ち消さない。人間の死体にへばりついている悪霊たちさえも
ここでは否定していない。修羅、夜叉、餓鬼たちもちゃんとマンダラの世界
に描かれている。底辺の片隅で生きているものを含めて、すべてのものが一枚
の絵柄となり、お互いに支えながら連続してひとつの宇宙になっている。取り
替えもしない、排除もしないというアイディアだ。空海さんは、そういった
ものまで、宇宙の構成原理として省くことができない重要なものだと考えた。

大日如来の存在の光の中で、森羅万象の宇宙ワールドの中で、無用の存在、
いらないもの、役に立たないものなどは存在しない。すべてが必要なのだ。
無駄だから、いらないから排除しようとするのではなく、ありとあらゆる
ものが必要必然で、必ず役に立つ要素を持っているがゆえに、この世に共
に存在するのだ、と。

ぼくは、マンダラの外枠のところに描かれたさまざまな小さな存在に
感動した。自分がどんなにちっぽけだと思っていても、そのままで宇宙
を支えている。そのアイディアがこのマンダラ論だ。

空海さんはマンダラと言い、法然さんは「共生」と言い、同じことを
舩井先生は「包み込み」と表現した。

さて、他人を認めず、許さない――これがあなたの世界観になりうるだ
ろうか。「俺の言うことを信じろ、お前は間違っている」となったら、
爆弾を持ったテロになり、搾取になり、戦争になってしまう。だけど、
ひとつ退いてマンダラという思想を眺めるとき、そこに長い歴史を貫く
客観的な世界観が成立しているのではないだろうか。どちらが上かでは
ない。平面上のそれぞれが独立した世界をそのまま持ちながら
一緒にやっていく――この「包み込みの発想」は有り得ると思う。

宮沢賢治の言葉(章タイトルの後に著者の大好きな宮沢賢治の言葉を
入れました)

わたしという現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です(「春と修羅」)

風とゆききし雲からもエネルギーをとれ(「民芸術概論綱要)」

天上へなんか行かなくたっていいじゃないか。
ぼくたちここで天上よりももっといいとこをこさえなきゃいけないて
僕の先生が云ったよ(「銀河鉄道の夜」)

あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、
どんなにねがうかわかりません(「注文の多い料理店」)

ぼくはきっとできると思う。なぜならぼくらがそれをいまかんがえているのだから(「ポラーノの広場」)

どれも気が溢れています。
宮沢賢治は気功の達人です。

著者略歴

清水義久(しみず・よしひさ)
1962年生まれ。気功家。少年の頃、中国の歴史に興味を持ち、気功の存在
を知る。矢山利彦氏の気功をはじめ、中国気功、レイキ、古神道などを学び、
実践と知識から「気」を追及すること30年。さらに真言密教、陰陽道、仙道、
道教、レイキ、九星気学、断易、周易、ユダヤ秘教、西洋占星術、タロット、
宿曜占星術、バッチ・レメディの他、心理学、哲学など、幅広い分野に精通し、
独自のスタイルのセミナーを20年以上開催している。本書は、前著『この素
晴らしき「気」の世界』(小社刊)に続く第二弾。ほかに、『「出雲の神さま」
にまかせなさい』(大和出版)、『お金と幸運がどんどん舞い込む! 神様に願
いを叶えてもらう方法』(宝島社)など。
facebook:この素晴らしき「気」の世界

山崎佐弓(やまざき・さゆみ)
福島県いわき市生まれ。山梨県北杜市在住。東京女子大学文理学部卒業。
ホロトロピック・ネットワーク会誌『まはぁさまでぃ』編集制作。フリー
編集者。

編集部から

博覧強記――著者にはこの言葉がぴったりする。道教、仏教、
古神道をマスターし、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教を調べ、
神智学、西洋魔術、占星術に通暁している。何を聞いても正確な答えが即座
に返ってくる。その根っこにあるのが「気」。知識としてではなく、実践の
「気」だ。そこがすごい。
天才気功家の発する「気」エネルギーのほとばしりを、直に感じてください。

本書は、『この素晴らしき「気」の世界』(2016・5月刊)に続く第2弾です。
前著も併せてごらんください。

「ありがとう」100万回の奇跡

「ありがとう」はサムシング・グレートへの感謝の祈り (筑波大学名誉教授 村上和雄)

「遺伝子スイッチ・オンの奇跡」②

「ありがとう」10万回でガンが消えました。

以来ずっと、「ありがとう」を唱えていたら、不思議なことが続出するのです

工藤房美〈語り〉 木下供美〈聞き書き〉

ISBN978-4-938939-88-5

定価(本体1500円+税)

☆「ありがとう」10万回でガンが消えた
工藤さんは48歳の主婦。ある日「あなたは子宮頸ガンです。「余命1ヵ月」と告げられました

その病床へ『生命の暗号』という本が届きます。一読して驚いたのは、「人間のDNAのうち、実際に働いているのは 全体のわずか5%程度で、その他の部分はまだよくわからない」というところです

え、それなら?眠っている95%のDNAのうち1%でもオンになったら、私だって少しは良くなるに違いない――そう思いついた瞬間、著者は「ばんざーい!」と叫んでいました 病んでない目、鼻、耳、その他の臓器の細胞に「これまで私を支えてくれてありがとう」とお礼を言い、ガン細胞にも「あなただって支えてくれたのだから、ありがとう」と感謝を伝えました

ガンが消えてなくなるように祈ったのではないのです 10ヵ月後、ガンは消えました(12年前のことです)。

 

☆「ありがとう」100万回を超えた頃
以来、著者は「遺伝子が喜ぶ生き方」を生活の基準にします。

人にもモノにも一木一草にも、「ありがとう」と感謝し、それを日々実践する――そんな生き方です

そうすることで、遺伝子をオンにしていったのです

「ありがとう」が100万回を超えた頃です、不思議なことが続出します

妊婦さんのおなかの赤ちゃんが話しかけてきたり、見ず知らずの人から「久しぶり、元気だった?」と声をかけられたり、亡くなった人との魂レベルでのコミュニケーションとか、宇宙人がお店にやってきたり…… 意識が宇宙まで飛び出し、ますます不思議なことが続出しています。

 

☆目次
(オマージュ)「ありがとう」はサムシンググレートへの感謝の祈り(村上和雄) (プロローグ)「あとどのくらい生きられるとですか?」 (1章)遺伝子が喜ぶ生き方 (2章)宇宙とつながる (3章)希望を届ける (4章)元気になった人 (5章)大地が揺れた (6章)命を見つめて (エピローグ)楽しく、ワクワク生きる

 

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著者の近況

前著『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』(5刷り)の出版の後、著者のところには病に悩む人がたくさん訪ねてきました。著者は一人一人に自分の経験を伝え真剣に対応し、中には「ありがとう」を唱えることでガンが消えた人もいたそうです

著者は熊本でカレー屋さんを切り盛りしながら全国を歩き、「遺伝子をスイッチ・オンにすると、いいことがある」という村上説を、自分の経験とともに語り歩いています。東京、埼玉、秋田、北海道と、どんどん広がっています。今年はロス、サンフランシスコも回る予定だそうです。熊本の工藤から全国区の人になりました。お声がかかれば、小さな集まりにも出ているようです。

出版社から

眠っている遺伝子をスイッチ・オンする――この村上学説は大切な真理かもしれません。そうだとすると、テーマは絞られます。どうしたらスイッチ・オンできるか。

村上和雄先生は、「工藤さんの変化は、すごいねえ」と激賞しながら……

原稿を一読した村上先生は、「この人の進化は、すごいねえ」とべた褒めです。その先生から工藤さんに「あなたの弟子にしてください」という(ジョーク交じりの)電話がかかってきたそうです。先生は数年前の脳梗塞で舌がもつれるなどの後遺症があります。どうしたら実際に遺伝子をスイッチ・オンすることができるか、師匠は実践者である工藤さんに、その秘策を尋ねたかったのかもしれません。工藤さん、すごいですね!

毎日ときめいてますか?

毎日ときめいてますか?

☆ガン名医の健康放談

『毎日ときめいてますか?』

……いのちが躍動している……
それがいちばんの健康です。
数値なんて、まあ、どうでもいいのです。

 

帯津良一

帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)

ISBN978-4-938939-87-8
定価(本体1400円+税)

☆ときめく……

朝から酒を飲む、
タバコを一服する、
好きな人に想いを馳せる……
生き生き、ホカホカして、いのちが弾んでる。
数値なんて、まあ、どうでもいいのです。

☆ポイント
いくら人間ドックの成績がよくても、それはたまたま値が正常値だった、ただそれだけのことです。逆に、生命の躍動さえあれば、少しぐらい乱暴なことをしたり、異常値が出てもいいのです。

☆内容
(はじめに)酒は朝から飲むもよし(1章)人間を「まるごと」診る医学(2章)生と死と悲しみと(3章)ときめいている仲間たち(4章)飲む、食べる(5章)ハメバラばなし(6章)さまざまな病(あとがき)健康ってなんだろう。

☆なるほど、思わず膝を打つ名医の放談!

 

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(さわり)

胸に燃え立つもの

医者になって半世紀以上たちますが、健康を考えるうえでいちばん大切なことは、内にあるダイナミズムです。これがないとダメなのです。これはフランスの哲学者ベルクソンが唱えた「生命の躍動」を指します。青雲の志や情熱と呼んでもいいでしょう。内に「ときめき」を秘め、志を持って生きる。そして、社会の一員として、他者に思いをやりながら粋に生きる。――これが理想です。

胸に燃え立つものを持っていなければ、「健康」とは定義しません。いくら人間ドックの
成績がよくても、それはたまたま値が正常値だった、ただそれだけのことです。逆に、生命の躍動さえあれば、少しぐらい乱暴なことをしたり、異常値が出てもいいのです。

射精は、エントロピーを捨てること

何歳になっても常に恋心、いわゆる性欲を持っていれば、免疫力が高まり、若さも維持できます。これは過去の偉人たちも証明している事実です。ドイツを代表する文豪ゲーテは七二歳のころ、一七歳の少女に恋をしました。フランスの画家ピカソは八〇歳のときに二度目の結婚をしました。ホメオパシーの父である医師ハーネマンが三度目の結婚をしたのは八〇歳です。彼らがその年齢までパートナーとセックスをしていたかは定かではありませんが、私が言う「恋心」とは、形を問いません。恋人のように心を通い合わせることができる存在がいるだけでいいのです。

だからといって「接して漏らさず」というのも体によくありません。これは『養生訓』の
貝原益軒先生の言葉ですが、率直に言って、私はこの言葉には賛成できません。なぜなら男性にとって精液を出す行為は、エントロピーを捨てることにつながるからです。エントロピーとは、「乱雑さの尺度」を指します。エントロピーが増大すると、体内に無秩序を引き起こす要因が大きくなり、病気になる比率が高まるのです。ですから精液を放出することは、息を吐くことや、汗をかくこと、大小便を排泄することと同様に、とても大切な行為なのです。人間の体の中で作られ排泄するべきものは、出すほうが自然ということです。

何かひとつ、行をやろう

50歳過ぎたら、何かひとつ行をやるといいですね。
私の大好きだった詩人の加島祥造さんは、生前、伊那谷のおうちに行くと、「これがおれの健康法だ」と、50年間続けた自彊術をやっていました。私の場合、最初、東大のころ始めたのが空手でした。初段を取り、卒業してもやるつもりでいました。ところが外科医というのは暇がない。おれは無理だなと思い、空手から足を洗いました。

楊名時先生は私の太極拳の師匠ですが、特にこれといって教えてもらったことはありませ
ん。酒ばっかりです。酒がぴったりなのです、二人には。
そもそもの接点は、うちの家内です。
家内が更年期になり、不定愁訴が多くなったとしきりにこぼすものですから、「太極拳で
もやったら」と楊名時先生を紹介したのです。彼女は一生懸命やるので、面白くなった。これは素晴らしいということがわかって、当時、作ったばかりの病院で取り入れようと院内に道場まで設けたのです。ところが患者さんに気功を教えようとしても、患者さんは自分が重症だということがわからない。当時はガン告知をする時代でなく、患者さんは誰も来てくれません。閑古鳥が鳴いていました。これじゃだめだと、「太極拳の教室を開け」と家内に言いました。すると入院している患者さんではなく、健康志向の近所の人が集まってきたのです。すぐいっぱいになりました。

一方、患者さんは消灯が九時ですから、朝が早い。みんなうろうろしています。これはも
ったいない。家内に「朝の教室を開いて、そこでも教えて」と頼みました。自分の子供のことや家の中の仕事もあるので、とんでもないと断られました。それじゃ俺に教えてくれ、休みの日に四時間もあれば覚えるからと頼みました。空手をやっていたから太極拳はなんとなくわかる。家内に教わった次の日から、私も教えるようになった。家内は家内の時間帯で、私は私の時間で教えるようになったのです。

諦めない

どんな大きな病を宣告されても、諦めず、失望せず、ときめきを持って生きる――他人か
ら「みっともない」「いまさらそんなことをしたって」と思われたって良いではないですか。
大病の宣告は「第二の人生」の宣告です。そこから「ときめき」を見つけ出すチャンスを与えられたことなのです。

だからこそ、宣告されたら、できるだけ酒を飲み、うまいものを食し、足腰を鍛え、敬意
を持って他人を敬い、他人に愛される生き方をしようとあがいてみましょう。
ガンはミステリアスな病。だからこそ、何が生命に作用するかわからないのですから。
医者の冷たい言葉で、絶望の淵に立たされている皆様に「ときめく」時間がありますように。

(編集者のメモ)

ガン医師の帯津良一さん。
知り合ってもう20年を過ぎた。
100回ぐらい酒を飲んだ。
しんどい患者の声を聞き、元気づけ、闘病戦略を語り合い、
うまくいったら、また世の中に送り出す(そうでない場合も多々あり)。
大変な仕事だな……といつも思っていた。

でもこの人は、まん丸お月さま。
怒鳴ったり、語気を荒らげたり、めげたり、しょげたりする場面を
見たことがない。
穏やか、乱れない、明るく、いつもにこにこしている。
天性のものだろうか、訓練のたまものだろうか。
えらいなあ、この人は――と、いつも思う。

でも、まん丸お月様にも、少し欠けたところもある。
まん丸の端っこに、ちょっとギザギザしている部分がある。
ぼくがそれを指摘しても、そうなんですよと笑ってる。
ギザギザ、欠点を補って余りある大人。
この人のそばにいると、なぜかホッとする。
つらいときには、元気がもらえる。

この本は健康“放談”、
朝から酒を飲むもよし、
タバコを一服するもよし、
好きな人に想いを馳せる、
生き生き、ホカホカして、いのちが弾んでる……。
それがいちばんの健康です、
数値なんて、まあ、どうでもいいのです、
という主旨。

週刊誌で“放談”中の長い原稿を、
帯津さんから「好きにしていいよ」と許可をもらい、
あるライターに手直しを頼んだ。
ネタは豊富にある。好きなところを勝手に選び、つなぎ
順序を替え、不足部分は帯津さんに書きたしてもらい、
再構築した一冊。

僕がライターとして選んだ人は、優れたドイツ語の翻訳者。
でもこの人、2度の手術を経た、闘病中のガン患者。
自分の経験に照らしながら、「なるほど、なるほど」と、
原稿を読み、合点できる部分をピックアップし、まとめ、
ようやくまとまった。

「いいまとめだね」と帯津さんのオーケーが出た。

巻末で、帯津さんはこんな風に締めている。
「たとえ余命一カ月と宣告されても「死に至る病は絶望」なのです。
今日の免疫と心の関係を知るはずもない時代の哲学者・キルケ
ゴールのこの言葉は実に正しい。
どんな大きな病を宣告されても、諦めず、失望せず、ときめきを持
って生きる――他人から「みっともない」「いまさらそんなことをしたって」
と思われたって良いではないですか。
大病の宣告は「第二の人生」の宣告です。
そこから「ときめき」を見つけ出すチャンスを与えられたことなのです。

だからこそ、宣告されたら、できるだけ酒を飲み、うまいものを食し、
足腰を鍛え、敬意を持って他人を敬い、他人に愛される生き方をしよう
とあがいてみましょう。
ガンはミステリアスな病。だからこそ、何が生命に作用するか
わからないのですから。
医者の冷たい言葉で、絶望の淵に立たされている皆様に「ときめく」
時間がありますように」

病人に、それが無理なら病人のそばについている人に、読んでほしい一冊。
元気が出ます。(文責・山平)

サレンダー

森の中で瞑想していた隠遁者は、
なぜ、どのようにして
巨大なIT産業の経営者になったか。

アメリカを代表するスピリチュアル教師(ティーチャー)マイケル・シンガーの「気づき」と成長のストーリー。

『サレンダー』
(THE SURRENDER EXPERIMENT)
my journey into life’s perfection

— 自分を明け渡し、
人生の流れに身を任せる —

マイケル・A・シンガー
菅 靖彦・伊藤 由里 訳

46ソフト336p
定価(2000円+税)
ISBN978-4-938939-86-1
風雲舎

 

 

特設サイトはこちら

世俗的なことと、
スピリチュアルなことを
分ける考えが消えた。
流れに任せると、
人生はひとりでに花開いた。

自分の自己実現の道は、瞑想以外にないと
私は信じ切っていた。
だが、それは間違っていた。
人生は、他人への奉仕を通して、自分自身を
解き放つ方法を指南していた。

発売(2015年6月)以来、「ニューヨークタイムズ」のベストセラーに昇りつめた話題の一冊です。

山川亜希子さんが、『サレンダー』についてコメントしてくださいました

~私の大好きな本です。本の読めない私が、あっという間に読んでしまいました。
~本当に読めないのです。目も良くないし、それ以上にじっくり本とむかえない。私は本から学ぶタイプではない、と言われてほっとしたことがあるほどです。(2017年11月、フェイスブックで)

~私たちがかなり前に訳した本、タデウス・ゴラス著『なまけ者のさとり方』には、人生のコツ、生き方の大切なルールとして、「抵抗しないこと」というルールがあげられています。起こってくること、宇宙があなたに差し出すことに、抵抗してはいけない、それを素直に受け入れなさい、すると人生はとても穏やかで楽で、しかも生き生きしたものになる、と書かれています。ちなみに、この本は薄くてすぐに読める本ですが、とても深い内容が愛を込めて書かれています。どんな方にもおすすめの一冊です。

もう一つ、最近読んだ本に、マイケル・シンガーという人が書いた『サレンダー』があるのですが、この本にはもっと詳しく、「受け入れの法則」を使ってみたらどんなことが起こったか、マイケルさんの体験が書かれています。もちろん彼は「受け入れの法則」という言葉を使っていませんが。

シンガーさんは大学院で経済学を学んでいましたが、本当に興味があったのは、心を静め、悟りを開くことでした。だから瞑想ばかりして、そのため広大な森の中に住むような青年でした。しかし、経済学の学生としても、きわめて優れていたようです。

彼はある時、「誰かが自分に何かを提案してきたら、好き嫌いを無視して、どんなことでもすべて受け入れる」という決心をしました。彼はとても優秀な人だったので、仕事や依頼がいろいろやってきました。あまりやりたくない仕事もあったのですが、すでに何も断らないで全部受け入れる、と決めていたのですべてOKしました。するとどうなったか……最初は乗り気でなかった仕事でも、どれも彼の人生を大きく発展させていったのです。そして何回もそのようなことが続いて、気がついてみると、大きなIT企業の経営者になっていたのでした。

マイケルさんはすこぶる優秀な人ですから、このお話は例外と思うかもしれません。自分はとてもそんなではないから、誰からの話も来ないし、来たしてもうまくいきっこない、なんて、どこかで思っていませんか?

でもね、それぞれの人にはそれぞれにふさわしいことが用意されています。または自分で得意なこと、この世ですることになっていることを決めてきています。だから、多分、マイケルさんくらい、優秀でないとうまくいかないよね、ということはないのだと思います。たとえば、普通の奥さんであるあなたに、ある日、友達からアルバイトのお誘いがあり、それに乗っていったら、ものすごく楽しくて自分のためになる仕事に発展するかもしれないのです。

ゴラスさんやシンガーさんの本の他にも、自分に起こったことにはすべてOKを出そうね、とか、起こってくることにすべてイエス、と言いましょう、などという本は数多くあります。ということは、「受け入れの法則」は決して私たちの発明品ではなくて、すでに生き方のコツのひとつとして、または生き方のルールとして、多くの人が使っていたり、知っていたり、推薦していたりしているのです。(山川紘矢・山川亜希子『受け入れの極意』(興陽館))

山川紘矢様・山川亜希子 様 公式サイト

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(こんな内容です)

① 著者のマイケル・シンガーはフロリダ大学で経済学を専攻するのんびり屋の、マリファナをたしなむインテリヒッピーでした。時代はベトナム戦争の影響で、ヒッピー、マリファナ、LSDなどが氾濫し、カウンターカルチャーと呼ばれた
1960年代の激動期です。

② ある日友人とソファでのんびり会話を楽しんでいると、世間のあれこれについて、自分の頭の中の声が「これは好き、こいつは嫌い」とわめく声と、それをじっと見つめているもう一人の自分がいることに気がつきます。
頭の中に二人の自分がいる! これには驚きました。

③ その状況が高じてくると、頭はこんがらかってマイケルはすっかり辟易します。
こいつを黙らせる方法がないかと、フロイトや心理学の本をめくっても、答えはありません。ところが、「禅」の本にその答えがありました。頭の声を鎮める方法は、瞑想でした。

④ 小躍りしたマイケルは、瞑想三昧の暮らしに入ります。経済学や博士論文は、どうでもよくなります。「深く集中すると動揺はすべて溶け去った。そこには静寂と平和があった」……そんな気分です。

⑤ 瞑想三昧のマイケルは、自己実現の道は瞑想以外にはないと信じていたのですが、だんだんそれは間違いだと気づきます。

⑥ 他人とのかかわりが多くなり、他人に奉仕することが面白くなったのです。
他への奉仕を通して、自分を解き放つ……
それが人生の目的、それこそが完璧な人生の旅だと気づくのです。

⑦ 森の中で瞑想する隠遁者は建設業者となり、パソコンに夢中になってプログラマーに変身し、全米一といわれるソフトウエアを書き、やがてIT関連の企業経営者へと変身します。森の中の瞑想所「宇宙寺院」を営みながらです。
人生は、マイケルをとんでもない世界へ引っ張り出すのです。

◎読みだすと、これが面白い。ついつい明け方まで読んでしまいます。

◎おやこれは、ソロー『森の生活』、パラマハンサ・ヨガナンダ『あるヨギの自叙伝』に似ているな、と感じられるかもしれません。

◎そろそろ瞑想してみようかな……と感じたら、あなたはこの本を“読んだ”ことになります。

◎訳者の菅靖彦さんはマイケルと同じ1947年の生まれ。
人生の流れが自分に提示するものを受け入れ、精魂込めてやってみる、というこの一冊にぞっこんです。訳者の手になる『サレンダー』サイトをクリックすると、『サレンダー』とマイケルについての情報が詰まっています。

http://www.surrender.top/

『サレンダー』……目次

(イントロ)人生の流れに身を任せる

(第1部)目覚め
1章 叫びではなく、囁きと共に
2章 自分を知る
3章 禅の柱
4章 絶対的な静寂
5章 天国と地獄
6章 人生からの贈り物
7章 怯える人間
8章 予期せぬインスピレーション
9章 約束の地
10章 聖なる小屋
11章 汝僧院へ行け
12章 弟子に準備ができたとき、師が現われる

(第2部) 偉大な実験が始まる
13章サレンダーイクスペリメント
14章 人生に身を委ねる
15章 王子と乞食
16章 見えないものに従い、未知の世界へ
17章 初めての面接
18章 手綱を手放す
19章 教師になる
20章 刑務所訪問

(第3部)孤独から奉仕へ
21章 生きているマスターからの呼びかけ
22章 シャクティパット
23章 ゲインズビルに師を迎える
24章 寺院建立
25章 ハート・チャクラが開く
26章 再婚

(第4部) 宇宙の流れに委ねるビジネス
27章 ウィズラブ建設の船出
28章 正式な建設業者に
29章 コミュニティ・バンキング
30章 拡大する宇宙寺院
31章 クリエイチャーの変容

(第5部)お金では得られないもの
32章 パーソナル・セルフからパーソナル・コンピュータへ
33章 「メディカル・マネジャー」の誕生
34章 初期のプログラマー
35章 売り出す準備

(第6部)自然な成長の力
36章 ビジネス成功の基礎
37章 止まらない業界からの打診
38章 成長しつづける寺院

(第7部)暗黒の雲が虹になるとき
39章 頻発するシンクロニシティ
40章 新しいオフィスビルの建設
41章 未来への基礎づくり
42章 大いなる暗闇の時期

(第8部)爆発的な拡大
43章 「メディカル・マネジャー・コーポレーション」の誕生
44章 カルマ・ヨガ
45章 合併
46章 ワシントンに赴く

(第9部)トータル・サレンダー
47章 ガサ入れ
48章 主席弁護士との出会い
49章 合衆国vs.マイケル・A・シンガー
50章 『いま、目覚めゆくあなたへ』の出版
51章 憲法と権利章典
52章 神の介入
53章 振りだしに戻る

(訳者あとがき)――菅 靖彦

「スピリチュアルな修行が日常と協調するとき、驚くべき人生が展開する。
混沌の中に救済の光を投げる名品」
ジャック・キャンフィールド(『心のチキンスープ・シリーズ』の著者 amazon.com)

 

マイケル・A・シンガー(Michael A.Singer)

世界的ベストセラー『The Untethered Soul』(邦題『いま、目覚めゆくあなたへ』菅靖彦訳 風雲舎)の著者。フロリダ大学で経済学を専攻。大学院在学中(1971年)覚醒体験をして以降、瞑想やヨガにのめりこみ、森の中で暮らす。1975年、瞑想とヨガのセンター「宇宙寺院」を森の中に設立。クリヤ・ヨガの継承者であるパラマハンサ・ヨガナンダを師と仰ぎ、ムクタナンダ師、アムリット師らインドのヨギとの出会いを通して深い霊的体験を重ねる。その一方で、医療業務管理産業に革命をもたらしたソフトウェアを開発し、二千人以上の従業員を抱えるソフトウェア会社の最高経営責任者になる。本書の他に、『The Search for Truth(真理の探究)』『Three Essays on Universal Law: Karma, Will and Love(宇宙の法則に関する三つのエッセー:カルマ、意志、愛)』などの著作がある。

菅 靖彦(すが やすひこ)

マイケル・シンガーと同じ1947年、岩手県花巻市に生まれる。国際キリスト教大学(ICU)人文科学科卒業。翻訳家。日本トランスパーソナル学会顧問。自己成長や創造性開発をテーマに執筆、翻訳、講演を行なっている。著書に『自由に、創造的に生きる』(風雲舎)、『変性意識の舞台』(青土社)、訳書に『この世で一番の奇跡』(オグ・マンディーノ PHP)『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン サンマーク出版)、『ブッダの脳』(リック・カールソン 草思社)、『いま、目覚めゆくあなたへ』(マイケル・シンガー 風雲舎)など。

伊藤 由里(いとう・ゆり)

熊本県水俣市生まれ。青山学院短期大学英文科卒業。ウェスタン・ミシガン大学に編入・卒業。早稲田大学大学院人間科学部にて医療人類学を学ぶ。豊富な瞑想体験を持つ。

 

この素晴らしき「気」の世界

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この素晴らしき「気」の世界
気と繋がる、あなたは今を超える!

清水義久(語り)
山崎佐弓(聞き書き)

気を読み、気を動かし、事象を変える
新進気功家の「気」ワールド。
その向こうに精霊が舞い降りる22のストーリー。

定価:1600円+税(ISBN978-4-938939-85-4)

~ぼくは美術館で、いろんな絵に向かって波動を送ることがある。
ダ・ビンチの絵はすごかった。気のボールを投げると、とても遠い。吸い込まれていく。その感覚がすごい。しばらくしてやっとエコーが帰ってきた。

しかし、東山魁夷画伯が描かれた唐招提寺の障壁画はそんなものではなかった。気のボールのエコーが帰ってこないのだ。
その絵の中に入ると、360度、無限の中にいる。なにひとつ反響がない。自分のエネルギーフィールドの感覚が失われていった……。これはダ・ビンチ以上だ(本文より)。

 

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本文より

政木和三先生の無欲の大欲

一九八〇年代半ば、アメリカの直感力センター(CAI)の主宰者であるスタンフォード大学教授・ウイリアム・カウツ博士がエジプトを訪れたとき、エジプトの神官が「あなたはこれから日本に行くことになる。日本に行ったら、マサキという人にこの石を渡してくれ。この石は昔からエジプトに伝わるものだ」との伝言で預かったという。博士は日本に行く予定なんてまったくなかったが、帰国するとすぐ船井総研からの依頼があり、日本に行くことになった。マサキとは何者かと船井幸雄先生に聞くと、それはたぶん林原研究所の政木先生だろうということで、カウツ博士は岡山に政木先生を訪ね、その石を手渡すことになった。先生はすぐ、「はい、これは私のものです」とためらいもなく受けとった。賢者の石だった。政木先生はこの石を持って林原健社長にいきさつを話すと、なんと彼も同じものを持っていた。「ぼくはずっと持っていたよ。君は持っていなかったんだね」と言われてしまった。二人とも、アトランティスで同じ時期に神官をしていた過去世があって、この賢者の石を所持していたということだった。

先生はポケットから手のひらに入るほどの円板状の石を出して見せてくれ、「これが賢者の石だ」と言われた。
びっくりした。賢者の石が目の前にある。さわってもいいと言われたので、おそるおそる手に取り、どんなエネルギーなのかと手のひらに置いてみた。
物質はどんなものでも固有の波動を持っている。この宇宙には波動がない物質なんてない。さらに、どんな人がそれを持っていたのか、時代をさかのぼって痕跡を感じることができる。少なくとも石のエネルギーがどんなものか、自分なりに感じることができる。賢者の石だったら、どんなことになるのだろうと心を躍らせた。しかし、意に反して、その賢者の石から、ぼくは何も感じることができなかった。
賢者の石はゼロの場になっていた。
天上の波動を吸収し、現実の波動もすべて吸収して、落とし込むことができる「空」の場だ。だから石自体からは波動が出ていない。
こういう石は見たことも聞いたこともない。まさに賢者の石だけだった。

笑いは本能

人は学習で笑いを獲得するのではない。
ほかの動物は笑わないし、人間にいちばん近い哺乳類、サルでさえも笑わない。
笑える生物は人間だけなのだ。
これは人間の本能には笑うことが組み込まれていることを意味している。もしこの
世界を創った神様がいるとしたら、神様は私たちを幸せにしてあげようと思ったに違
いない。幸せなときに、私たちは笑ったり、微笑んだりする。神様が人間を創るとき、
神に似せて創ったという話があるが、神様と同じように、笑うこともちゃんとプログ
ラムされたのだ。
赤ちゃんは神様にいちばん近い存在だ。
赤ちゃんに「いない、いない、バー」をやって見せる。「いない、いない」と言っ
て両手で顔を隠し、手を開いて「バー」と顔を見せてあげると、赤ちゃんは大喜びで
「キャキャキャッ」と声を立てて笑う。何度繰り返してもその笑いは続き、見ている
人は思わず微笑んでしまう。赤ちゃんの笑顔を見るとどんな人も幸せになる。だから、
私たちも赤ちゃんの真似をするといい。あるいは、 目の前にかわいい赤ちゃんがいる
と思って、あなたを取りまく世界に、「バー」と満面の笑顔を見せてやるのだ。木々
や周りの風景……すべてが喜んでくれるはずだ。

モノを大切にするといいことがある

なにかひとつ愛用品を持ってみる。消耗品ではなく、毎日使うちょっと高価なモノ
で、時計、アクセサリー、メガネ、パソコン、携帯電話でもいい。そして名前を付け
て、愛を注ぎ、大事にして、可愛がる。そして気を入れてみる。
それらが周りのほかのモノたちに語りかけるかもしれない。
「私のご主人は私をとても大事にしてくれるの。すごくいい人よ」と。モノからモノ
へと「あなたはいい人」という情報が伝わり、世界はあなたを味方する。
だからモノは護符になる。そして、あなたはより大きな世界と繋がって一体になり、
もっと大きな器になる。

編集者から

「なぜ清水さんの本を創りたいと思ったか」
山崎佐弓

5年ほど前のことです。高崎市に住む友人が、清水義久という「すごい」気功家がいるのでぜひ紹介したいと、私をその人のプライベートなセミナーに半ば強制的に連れていってくれました。
気功は15年ほど前から、矢山利彦先生、中健次郎先生、朱剛(しゅごう)先生、梁薇(りゃんうぇい)先生といった素晴らしい先生方から手ほどきを受けていました。健康のためばかりでなく趣味としても楽しんでいたので、その延長で「どんな気功かな?」と思って、友人の後に付いてのこのこ出かけました。
清水さんの講義が始まって10分もしないうちに、私は完全に「はまって」いたのです。不思議で、ワクワクして、知らなかったことだらけで、めくるめく時間というのはまさにこういうものだと感じながら、その後ずっと感動、興奮の連続でした。
セミナーでは、清水先生は原則的に「手からエネルギーが出る」と3回おっしゃってエネルギーボールを作る所作以外、講義がほとんどです。その内容たるや、これがなんといっても面白い! 見えない気の世界が目の前にワーッと広がります。プラスとマイナスの気のエネルギーの性質、気学というもの、チャクラやオーラの話、次から次にと出てくる話に耳と目が離せません。さらに古神道やら西洋占星術やら医療や心理学まで、360度オールラウンドの不思議な話が飛び出してくるのです。私の中の好奇心はどんどん膨らむばかりでした。
ある初参加の男性が自分の名前を書かされ、先生がその文字の上に指を当て、「あなたは思考力があるね、でも喉のチャクラが少し汚れているね」と言われていました。同様に私の名前にも指を当て、「んっ、何かやっているね」とかつぶやいて、先生はひとり勝手にうんうんうなずいています。この人の前でウソはつけない、何でもお見通しのようです。休憩時になると、だれかが名前を書いた紙を持ってきて、先生はその上に「エイッ」と気を投げかけて、お祓いしています。つまりこのセミナーは、まるで気の世界のメリーゴーランドに乗っているような感じなのです。
あるときは先生の誘導で、「新しい自分の再生」という瞑想です。
砂漠に横たわり、そのままそこで死を迎えるそれです。それまでの私はポロポロ崩れて砂と化し、その砂から新しい自分が生まれる――それが理想とする新しい自分の再生です。私はこれまでの自分に感謝しながら、気持ち良く誘導されていきました。終わると、心も体もなんだかとってもすっきりしています。その自分がとても愛おしく感じられました。ふと手のひらを見ると、手のひらが金粉に、いや金箔で覆われていたのです。いったい、これはナニ?

先生のセミナーを何度か受けるうちに、私はある若い女性を思い出していました。友人のお嬢さんで、20年以上ひきこもっているのです。人間不信と社会への不信で、ほとんど外出できません。彼女が繋がることができるのは、家族とテレビ、そして本の世界だけのようでした。もし彼女が清水先生のセミナーに参加できたら、彼女の心は少しでも解放されるのではないか、もっと外の世界に気持ちが向くのではないか――そんなことを私はぼんやり考えていました。
そのとき思ったのです、先生の本があれば、その本はこのセミナーの代わりになるのではないか。気のメリーゴーランド、瞑想、再生された自分、金箔に覆われた手のことなどなど、清水先生の場で、ゆっくりのんびり遊んでいる彼女の姿を思い浮かべ、そういう本があったらなあ――と、わりに真剣にイメージしている自分に気づいたのです。先生にそんな想いを漏らすと、「ごはんの祈り」を話してくださいました。気功ができなくても、簡単な祈りで自分を変える方法です(これは本文中にあります)。

この想いが膨らんできて、気が付いたら私は清水さんのセミナーを追いかける“追っかけ人”になっていました。気の世界によって、健康になれる、幸せになれる、成功する道が開かれる――そんな気持ちがますます大きくなったのです。ある日思い切って、清水先生にその想いを正直にお伝えしました。
「先生の本を創らせてください……!」
先生の本はそれまで出ていないので難しいかなと思ったのですが、意外や意外、その願いを先生はすんなり許してくださいました。しかし、先生は本当にシャイな方です。名前を出すことさえためらわれ、「山崎さんが、ぼくから話を聞いたのだから、あなたの名前で本にしたら?」との反応です。私の名前でなんて、とんでもない。版元の編集者にその件で相談すると、「おまえの名前で、いったい誰が買うのか」と叱られました。そうですよね、当たり前です。結局、清水義久(語り)山崎佐弓(聞き書き)ということで、お許しをいただくのにずいぶん時間がかかりました。
先生のセミナーを追いかけ、録音し、それを再生し、その内容をメモしたりまとめたり、耳にしたことなどを原稿としてまとめ、やっと22のストーリーになりました。もちろんこの間、何度も先生の加筆・訂正をいただきます。
こうして清水先生の初めての本ができました。
どれだけ自分が歓び、はしゃいでいるか、それを伝える言葉に詰まっています。私は少々舞い上がっているのです。これは私の宝物となりましたが、これを読んで下さるあなたも、もしこの本の中にあなた自身を幸せにする何かを見つけられたら、“追っかけ人”として、これ以上の嬉しさはありません。清水先生、ありがとうございます。みなさん、ありがとうございます(やまざき・さゆみ この本を企画し、一冊にまとめた編集者)。

遺伝子スイッチ・オンの奇跡

「きみはガンだよ」と、著者は宣告されました。
進行が速く手術はムリ。放射線治療、抗ガン剤治療を受けますが、
肺と肝臓に転移が見つかり、とうとう「余命1ヵ月です」と告げられます。

著者はどうしたか……?

「ありがとう」を

10万回唱えたら

ガンが消えました!

『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』

(余命一ヵ月と告げられた主婦)工藤房美著

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「自分の奥深くまで届くような“我を忘れる深い祈り”は、眠っている潜在的な力を呼び起こすのです」

(筑波大学名誉教授)村上和雄

 

(ISBN978-4-938939-83-0)定価(本体1400円+税)
10月30日発売


こんな手があったんだ!

●「手術はムリです、余命一ヵ月」と告げられて、著者は呆然自失としていました●その病床へ『生命の暗号』(村上和雄著)という一冊の本が届きます。一読して、著者は驚きました●いちばん驚いたのは、「人間の遺伝子のうち、実際に働いているのは全体のわずか五パーセント程度で、その他の部分はまだよくわかっていない」というところです●これを読んだとき、閃いたのです、それなら眠っている残りの九五パーセントの遺伝子が目を覚ましてオンになったら、私だって少しは良くなるに違いない……そう閃いたのです●それに気づいた瞬間、「ばんざーい!」と大きな声で叫んでいました●まず病んでいない目、鼻、耳、その他の臓器の細胞に「これまで私を支えてくれてありがとう」とお礼を言い、ガン細胞にも「あなただってこれまで支えてくれたのだから」と「ありがとう」と伝えます●ガンが消えてなくなるようにと祈ったのではないのです●十ヵ月後、ガンはすっかり消えていました。

 

村上和雄先生からのオマージュ

自分の奥深くまで届くような“我を忘れる深い祈り”は、遺伝子のオン・オフの働きを呼び起こすことができるはずです。心の底からの願いは自我レベルにはないのです。つまり、奥にある本当の自分(真我(アートマン))に働きかければ、眠っている潜在的な力を発揮できる、というのが私の考えです。彼女は素直な心で、それを実行してくれたのです。

工藤さんと村上先生の講演会は盛況裡に終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

紹介ビデオ

「みやざき中央新聞」社説11月2日号にて本書の紹介いただきました。
下記よりお読みいただけます。

眠っている遺伝子をオンにしてみよう(「みやざき中央新聞」編集長)水谷護人

▼ 続きを読む

本文より

●いちばん驚いたのは、

「人間のDNAのうち、実際に働いているのは全体のわずか五パーセント程度で、そのほかの部分はまだよく分っていない。つまり、まだオフになっているDNAが多い」

というところです。

これを読んだとき、それなら、わたしの眠っている残りの九五パーセントのDNAのうち、よいDNAが一パーセントでもオンになったら、今より少し元気になるかもしれない……と、ふと思いついたのです。つまり、わたしの眠っているDNAが目を覚ましてオン

になったら……?

と連想したのです。

……そして次の瞬間、

「ばんざーい!」と叫んでいました。

大きな声で、「ばんざーい! 人間に生まれてきて良かった!」

と人目もはばからず、真夜中の二時、大声で叫んでいたのです。相部屋のガン患者さんは睡眠薬を飲んで爆睡しています。私はいくら眠れなくて辛くても、入院中、睡眠薬を飲んだことはありません。このときも暗い病室で、こうしてこのタイミングで届いてくれた本を握りしめ、ひとり感動していました。明日の治療のことを少しでも忘れられるならと読み始めたこの本に、そのとき私はこんな大きな希望をいただいていたのです。

 

●まずはガンではない部分から始めました。

見える目に、ありがとう。私の大切な人が見えることに、本当にありがとう。幼いときの子供たちの笑顔。透き通った青い空。今でも鮮明に思い出せます。見えるおかげで、消すことのできない大切なすてきな思い出がたくさんあります。見える目にありがとう。目の遺伝子にありがとう。

聞こえる耳に、ありがとう。愛しい人の声が聞こえることにありがとう。楽しい笑い声、自然の中の鳥のさえずり。風の音。私を癒してくれたたくさんの優しい音楽。私の耳にありがとう。耳の遺伝子にありがとう。

動く手にありがとう。愛しい人たちに触れることができることにありがとう。料理を作ったり、手紙を書くことができること。手をつないで、暖かい手のぬくもりを感じられることにありがとう。手の遺伝子にありがとう。

動く足にありがとう。行きたいところに連れて行ってくれることにありがとう。足の遺伝子にありがとう。

髪の毛にありがとう。

働いてくれている心臓にありがとう。ありがとう。

身体のどの部分に、どれくらいの細胞と遺伝子があるのか分かりませんでしたが、ずっとずっとありがとうを言い続けました。

そのうち空が明るくなってきました。夜が明けたのです。それでもずっと、ありがとうを言い続けました。一つひとつに心を込めて、二回目のラルスの治療が始まる時間まで言い続けました。

 

●夜中の三時を過ぎた頃でしょうか、突然、洗面所のドアが開きました。高校二年生の次男が立っていました。次男は、髪の毛が一本もない私の頭と、その抜け落ちた髪の毛を握り締めて泣いている鏡の前の私の姿を見た瞬間、こう言いました。

「おかあさん、この特別な状況を楽しまなんよ(楽しまないとね)!」

びっくりしました。想像もしなかった息子からの励ましの言葉です。こんな意外な息子の言葉に、「この状況は特別すぎるでしょう!」と突っ込みたくなりましたが、「え? この状況を楽しむの?」と返すのが精いっぱいでした。

そして尋ねました。

「優くんなら、どがんして楽しむ?」

すると息子は、

「いっつもせんような化粧ばするたい。そしていっつも着らんような服ば着るたい。僕がバイトでカツラば買うてきてやるけん」と言ってくれたのです。

著者プロフィール

工藤 房美(くどう・ふさみ)

1958年宮崎県生まれ。3児の母。48歳で子宮ガンを発病。手術もできないほど進行しており、放射線治療、抗ガン剤治療を受けるが、肺と肝臓に転移が見つかり、「余命1ヵ月」と宣告される。その病床で、村上和雄著『生命の暗号』(サンマーク出版)に出会い、遺伝子の働きに深い感銘を受け、60兆個の細胞に感謝し、抜け落ちた髪の毛一本一本にも「ありがとう」を言い続ける。10ヵ月後、全身からガンはきれいに消えた。完治後、村上和雄教授の勧めで、自らの体験を語り歩く。以来、自分の遺伝子が喜ぶ生き方を選択。現在インド・ネパール料理店を開き、2店舗を切り盛りしている。

担当者より

風雲舎の集まりによく参加して下さる木下供美さんというご婦人がいます。三人の子どもさんを連れて、保江邦夫先生、並木良和さんの集会などにわざわざ宮崎県からお出でになるのです。航空費、ホテル代を入れると、大変なご出費だろうと、ぼくは思っていました。

彼女からある日電話がありました。仲良しのいとこの原稿をぜひ風雲舎から出版したいというのです。鹿児島に所用で出向いた際に、木下さんとご一緒に著者の工藤房美さんに会い、直にお話を伺いました。

「え、そんな……」と、その内容にびっくりしました。

 

工藤さんは子宮ガンと宣告され、あれこれ治療を受けますが、打つ手がなく、とうとう最後に「余命一カ月です」と告げられます。息子たちに遺書をしたため、衣類や靴を整理して、静かにその準備を整えています。そこに『生命の暗号』という村上和雄先生の著書が届きました。それを読んで、彼女は頭をぶんなぐられるような衝撃を受けます。そこには、

「人間の遺伝子のうち、実際に働いているのは全体のわずか五パーセント程度で、その他の部分はまだよくわかっていない」とあったのです。彼女はその部分を読み、こう閃いたのです。

「それなら眠っている残りの九五パーセントの遺伝子が目を覚ましてオンになったら、私だって少しは良くなるに違いない……その瞬間、『ばんざーい!』と大きな声で叫んでいました」

 

彼女は、遺伝子がスイッチ・オンになる方法――「ありがとう」という感謝の言葉をおよそ十万回ぐらい唱えたのです。まずは元気な部分に、次いで患部のガン細胞に。

十ヵ月後、ガンはきれいに消えていました。

 

村上和雄先生に彼女のことをお尋ねすると、
「そう、工藤さんのことは良く知っているよ」とおっしゃいます。

「先生、それならぜひ序文を書いてください」とぼくは頼みました。

「いいですよ」と村上先生。

その文章がすばらしいのです。

 

「自分の奥深くまで届くような“我を忘れる深い祈り”は、遺伝子のオン・オフの働きを呼び起こすことができるはずです。心の底からの願いは自我レベルにはないのです。つまり、奥にある本当の自分(真我­=アートマン)に働きかければ、眠っている潜在的な力を発揮できる、というのが私の考えです。彼女は素直な心で、それを実行してくれたのです。

 

いい言葉ですね。

こうして工藤さんは無事に生還しました。この後、彼女は村上先生の大ファンになり、先生の本を読みつくし、お二人は仲良しになります。

 

ところがある日、夢の中に、

「自分だけ治ったからって、それでいいの?」

というような言葉が降りてきました。

おまけの人生、これまでの暮らしではいけない――。

彼女は、村上先生の本で読んだ「遺伝子が喜ぶ暮らし」をしようと、それまでの仕事を辞め、知り合いのネパール人の求めに従って、カレー屋さんを開業します。お金のためではなく、調和のある暮らしを目指しての選択です。村上先生の言う「サムシング・グレート」の存在に気づいたのです。ガン完治後、彼女は何か大きなものの存在に気づいたのです。このあたりもすてきなお話です。

編集していて、こころが温かくなりました。では、本文をどうぞ。

ありがとうございます。(山平)

65点の君が好き

65点の君が好き

いいかい、
誰かと競争するんじゃなく、
ずっと自分の「大好き」を深めていくんだよ

 

【こんな先生です】

✎生まれつきの弱虫。争ったり、競ったりするのが大嫌い。
✎好きなのは、自然の中、そして子どもといること。
✎でも、もっと強くなろうと、アフリカ、アマゾンを歩いた。
✎そうして念願の先生になった。
✎上手な先生になるのは難しい。下手な先生からスタートした。
✎弱虫の目で見ると、子どもの様子がよく見えた。
✎子ども達と仲良くなった。
✎武道を学び、樹医とセラピストの資格を取った。
✎弱虫先生は、だんだん弱虫ではなくなった。
✎「どんぐり亭」という自然学舎を創り、不登校の子や親たちと一緒に学んだ。
✎子ども達には、いつもこんな風にささやいている、

「誰かと競争するんじゃなく、ずっと自分の〝大好き〞を深めていくんだよ」

 

【定価(本体1500円+税)1月末発売】

ISBN978-4-938939-78-6

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【本文から】

僕のこと

「僕は未熟児で生まれ、すぐに肺炎にかかり、明日をもわからない状態が続いた。

それから先もすべての成長がふつうより遅かった。おねしょがなくなったのも、自転車

に乗れたのも、泳げるようになったのも中学一年のときだった。身長は常に前から一番。

高校一年のときに百四十五センチだった。

「久雄ちゃん、あなたは大器晩成なのだから」

「山椒は小粒でもピリリと辛い」

この言葉が母の得意のフレーズだった。何千回聞いたかわからない。

学校では当たり前の光景の集合整列「前へならえ」は、手を腰に当てる仕草しかした

ことがなかった。一度でいいから、後ろの子たちみたいにかっこよく、二本の腕をピン

と前に突き出したかった。

母は、ちゃんと大人まで育つのか本当に心配したらしい。だから、「ふつう」は母にとっ

て、金メダルにも等しいものだったに違いない」

 

ユキノちゃん

「休み時間、校庭を歩いていたら、

「先生、見て、見て」

クラスのユキノちゃんが僕を見つけて、引っ張っていく。

「なに? なに?」

すごい勢いで引っ張られて、鉄棒に着くと、

ユキノちゃんはパッと鉄棒に飛びつき、クルリと逆上がりしてみせた。

「オーッ」

前日までこの子は逆上がりができなかったはずだ。

思わず、拍手した。

「エリちゃんに教わって、逆上がりができるようになっちゃった……!」

ユキノちゃんは満面の笑顔で、そう言った。

 

「夏が来た。僕らは相談して、その貯金で新潟に旅行することに決めた。

行先は、柏崎の海だった。テントで砂浜に一泊しようということになった。柏崎を選んだのは、未知の場所に行くのが少し不安だったのだろう。当時の高崎市では、毎年、小学校六年生で二泊三日の臨海学校に行く。それが、新潟県柏崎市の笠島だったのだ。一度行ったことのある馴染みの場所を選んだ。

砂浜でスイカ割りをしたり、お手製のラジオから流れる曲を歌ったり、大騒ぎをした。最高の時間だった。やがて、夕方になり、日本海に沈む夕日を見て、心も体も満たされたそのとき、大変なことが起こった。

「ブオンブオンブオン、バババババ」

けたたましい音がやってきて、僕らのテントを包み込んだ。暴走族だった。僕たちは脅かされ、あっという間に、食糧と金をほとんど奪われてしまった。

パニックになった僕らは、食べるものもなく、金もなく、暗くなった海岸で、

「高崎に帰ろう」と悄然としていた。急いで荷物をまとめ駅のほうへ向かう。切符を買う金もないのに、そんなことも忘れて、駅まで走った。荷物が重すぎて、なかなか進めない。大きな荷物が背中でゴトゴトはねた。

そのとき、後ろから声が聞こえた。

「そこの子たち、どうした。何かあったのかい」

振り返ると、そこには、微笑みを浮かべた一人の男の人が立っていた。

僕らが、興奮しながら、事情を話すと、

「それは、大変だった。そんな人がいるのは地元の恥だから、今日は、お詫びに私の家に泊まりなさい。私の家はすぐそこだから」

暴走族は、バイクのナンバーでは地元の人間ではなかったのに、そんなことを言ってくれた。そのおじさんの笑顔は、とても温かくて、動揺している僕らを安心させる力を持っていた。僕らは、帰るお金もないことにやっと気づき、お世話になることにした。

 

「ほら、ここが私の家だよ。今、布団をひかせるから、ゆっくりしていくといい」

そのおじさんの家というのは、なんと、お寺だった。言葉のとおりに、大きな本堂にフカフカの布団を用意してくれ、僕らは、お線香の香りに守られながらぐっすり寝た。お線香の香りがあんなに安心を誘うものだとは思わなかった。

翌日、目が覚めると、鼻をくすぐるいい臭いがした。ホカホカの朝ごはんが用意されていた。

さらに、住職さんは、

「帰るお金もないんだろ。これを使いなさい」

とみんなの電車賃まで出してくれた。

住職さんのあまりに温かな心に、僕らは胸が一杯で、うまく言葉も出ず、何度も何度も頭を下げて、そのお寺を後にした。

 

電車の中で、みんな口々に、

「あんないい人はいない。このお礼は必ずしよう」

「俺は、すぐ帰ったら手紙を出して、電車代を返す」

「俺も。来年の夏休みには、お寺を手伝いにいくぞ」

と話した。

 

しかし、この約束は守られなかった。

帰ってきてからの僕らは、嵐のような時間の渦に巻き込まれて、その約束を忘れてしまった。

これまでの人生を振り返ると、あるときやり残した課題は、形を変えて、場面を変えて、きっともう一度自分の前に現われてくると思う。逃げても結局は一緒なんだなと思う。モトちゃんを捨てて逃げ、こんな温かい行為を忘れるような僕が、同じ年頃の子ども達に「逃げるな、忘れるな、立ち向かえ」とは、恥ずかしくてとても言えない。

そのとき立ち向かう勇気が集められなかったら、逃げることも、忘れることもあるよね。でもきっと、後でそのツケを払うことになるというのが、僕の確信だ。

 

恩知らずで世間知らずだった僕は、その十数年後から、毎年、そう毎年、笠島の地を訪れることになる。小学校の教員になり、臨海学校の引率者として。

子ども達を海に連れていく途中で、思わず足が止まった。あのお寺が坂の上にあった。臨海学校から砂浜に行くには、必ずその道を通る。

僕は、深々と頭を下げた。

子ども達が不思議そうに見ている。「あのときは、本当にありがとうござました。ろくなお礼もできずにごめんなさい。ご住職のおかげで、僕は、人の善意を信じる道を歩くことができました。本当にありがとうございました」

それから今日まで、百回以上その道を通ってきた。そして、そのたびに頭を下げ、あのときのことを感謝し、詫びている。

あのとき恩を忘れた僕は今になってそのツケを払うことを選んだということだ。きっと今頃、ノギもヤマダもこの地球のどこかで、そのツケを払っていることだと思う」

【著者略歴】

加藤久雄(かとう・ひさお)

1961年年群馬県生まれ。同志社大学卒業後、30年にわたり

群馬県下の公立小学校に勤務。現在、高崎市立東部小学校教諭。

日本樹木保護協会認定樹医二級。TFT上級セラピスト。

学生時代より、アフリカ、アマゾン、北極等、世界の自然と出会う旅を続け、

その経験をもとに自然学舎「どんぐり亭」を開設。人間を含めた自然の不思議、

怖さ、すばらしさを、不登校の子や親たちと一緒に学び、

眠っていた生きる力を引き出すワークを主宰中。

自然の力を借りた独特のカウンセリングによって、多くの人たちが

学校や職場への復帰を果たし、自信を回復している。

著書に『どんぐり亭物語』(海鳴社)。

 

【担当者から】

加藤先生と話していると。時間があっという間に過ぎていく。

子どもの話、師匠の保江邦夫さんのこととなると、先生は夢中になる。

加藤先生は保江邦夫さんの合気道の愛弟子。

『人を見たら神様と思え』(保江邦夫著)の編集中に知り合って、

僕はすぐ「原稿を書いて……」とお願いした。

2年経ってできあがったのが、この一冊。

 

その合間、先生の聖地「どんぐり亭」を訪ねたことがある。

高崎の奥の奥、車で2時間ほどの高地にある山小屋。

冬場は雪で交通が途絶する。

人っ子一人いない、浅間や、甲斐駒を望む山小屋。

広い雑木林の中にポツンと一軒だけ立っている。

ここは、自然が大好きな先生の聖地。

先生は、ここで不登校の子らや親たちをカウンセリングする。

 

加藤先生の名文があります。

 

「自然の中で暮らしたい、そこで人と向き合いたい、そんな思いから

作った森の中の小屋があります。それを僕と嫁さんは「どんぐり亭」

と名付けました。

蛍が飛ぶ速度、桜が舞い散る速度、牡丹雪が舞う速度は、いずれも

秒速五〇センチです。これはさだまさしさんに教えられた言葉です。

そしてそれは日本人が大好きな速度です。このどんぐり亭を作るとき、

そこに流れる時間はこの秒速五〇センチにしたいと思いました。

コーヒーを淹れるときは豆をゆっくり挽(ひ)いて、薪でお湯を沸かし、

石窯でピザを焼く。そうすると、食べ物の中にもその時間が折り込ま

れていきます。 生きているというのは時間を使っていくことです。

いつも急いでいると、心がすさんでいきます。だから自分の時間を使っ

てコーヒーを淹れ、ピザを焼き、ここを訪ねてきた人に差し上げる

というのが、今の僕たちの活人術です。風が、森がつくってくれる時間

をここで生きるのがテーマです。

このどんぐり亭で、不登校になって学校に行けない子供たちや親御

さんのカウンセリングをしています。また子供を森に連れ出して、

一緒に歩きながらカウンセリングすることもあります。お母さんは

お母さんでつらい思いをしています。コーヒーをどうぞと差し出すと、

ひと口飲んだ途端、ワーと泣きだすこともあります。鳥が鳴いていて、

僕らの話を森が聞いている、そういう空気が大切だと思っています。

保江先生に教えてもらったことは、僕の中では芯みたいなものにな

っています。それには自分のことを考えてやるのではなくて、ただ相手

に尽くす。相手に寄りそう、そこにただいるということは、カウンセ

リングにはとても大事なことです。カウンセリングは相手が心を開い

てくれないと始まりません。そのためにこちらの心をまず開いている

必要があります。そしてゆっくりと調和していくのです。

窓からはコナラのどんぐりと、かすみ桜の連理(れんり)木(ぼく)が見えます。連理木

というのは、こちらの木の枝がほかの木の枝とひとつに結合している木

のことです。

保江先生の活人術は「小ぬか雨になれ」です。

差し出がましくせず、そっとそこにいるだけ、そこに在るだけです。

音もなく、相手に気づかれず、天の恵みを注ぎ、森を育てるのです。

イエス・キリストはそういう人だったそうです。女郎屋の人の列に

延々と並び、自分の番がくると、またいちばん最後に並び直す。

だまってそこにいるだけで欲にかられた人の魂を救おうとしました。

僕はそれと同じことはできないにせよ、それを目指していくことは

できます。保江先生はその境地にたどり着こうとしているのだと思い

ます。さりげなく、押しつけがましくない、小ぬか雨のように。

(「どんぐり亭に流れる時間は秒速五〇センチ」『人を見たら神様と思え』)

 

こういう先生に出会えたらいいな……

麴のちから!

麹のちから!100年、麴屋3代

山元正博(農学博士)著

●食べ物が美味しくなる
(食べ残しの刺身を塩麹にひと晩漬ける→翌朝、ホカホカご飯にのせてお湯を注いで食べる→最高のお茶漬け。杜氏さん直伝。
ただしニセモノの塩麹にご注意。酵素の力がほとんどなくなった塩麹、これがニセモノ。ホンモノの塩麹をとりましょう)
●身体をきれいにする
(たとえば塩麹で歯を磨く。酵素が歯についた有機物をとってくれる。歯周病の予防にもなる)
●ストレスをとる
(万病のもと「ストレス」。その解消にも麹はひと役買っています)
●環境を浄化する
(排水浄化から悪臭の除去まで、麹のちからはすごい!)

–麴には「身体が持つ本来の機能をみがく」働きがあります。

–麴は愛の微生物です!

 

2012年7月25日発行
ISBN978-4-938939-69-4
46判並製216ページ
定価(本体1429円+税)

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淡々と生きる

淡々と生きる
―人生のシナリオは決まっているから―
小林正観著

「ああ、自分はまだまだわかっていなかった……」
天皇が元旦に祈る言葉と、正岡子規が病床で発した言葉は、死と向き合う著者に衝撃を与えた。
そして、到達した「友人知人の病苦を肩代わりする」という新境地。
澄み切った著者最後のメッセージ。

神々しいほどでした。
高いところへ登っていくようでした(あるファンの声)。

【本書の内容】

(1章)淡々と生きる
(2章)運命の構造
(3章)魂の話
(4章)悩み苦しみをゼロにする
(5章)すべてを味方にする
(6章)病を得てわかったこと

著者:小林 正観

発行年月日:2012年1月25日
コード:ISBN978-4-938939-67-0
四六判並製 224ページ
定価(本体1,429円+税)

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いま、目覚めゆくあなたへ

いま、目覚めゆくあなたへ
本当の自分、本当の幸せに出会うとき
マイケル・A・シンガー著 菅靖彦訳

いま目覚めゆくあなたへ

悟りは苦行なんかしなくても得られます――
これがいまのスピリチュアル界の流れです。
自らのアセンションへ――
心のガラクタを捨てていくと、人生すっきり楽になる!
目覚めゆくあなたに、スピリチュアル・ガイドブックをお届けします。

>> イメージ動画はこちらから

著者: マイケル・A・シンガー
訳者: 菅 靖彦
発行年月日:4月上旬発売
コード: ISBN978-4-938939-60-1
四六判上製 240ページ

定価:(本体1,600円+税)風雲舎
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