宇宙方程式の研究
小林正観の不思議な世界 (「未知世界の旅びとシリーズ」)
小林正観 vs 山平松生

発行年月日:2001/6/25
サイズ:四六版ソフト製
ページ数:210
コード: ISBN4-938939-23-1
定価:(本体1,429円+税)

いま、静かなベストセラー!新しい時代の語り部・小林正観の不思議な世界。あなたの人生観が、生き方が変わります。
うたし会HP → http://www.skp358.com/

本書の内容

一日千回の「ありがとう」

「ありがとう」の効能について、あるご婦人の実例を小林さんは挙げています。もちろんこの方程式がすべての人に当てはまるかどうかは保証のかぎりではない、と但し書きをしています。ある日、自分の講演会の会場入口で小林さんは、見知らぬご婦人からいきなり声をかけられます。「ありがとうございました。正観さんのおかげで命を助けてもらいました」とご婦人はお礼を述べるのです。初対面です。小林さんが詳しくお話を伺ってみるとこうです・・・・・・。

ご婦人は末期がんでした。医者から、自宅で静養するようにと宣告されていたそうです。手の打ちようがないというのが実状でした。以前、講演会で小林さんの話を聞いた娘さんがこう母親に告げていたそうなのです・・・。「ありがとう」を(心を込めなくてもいいから)二万五千回言うとなぜか涙が出てくる。その涙が出た後でさらに「ありがとう」を言おうとすると、ほんとうに心の底から感謝の念が湧いてきて、「ありがとう」の言葉が自然に出てくる。さらに、その後重ねて、「ありがとう」を二万五千回ほど言うと、嬉しく楽しく幸せな奇跡が起こりはじめるらしい・・・・・・。

医者の宣告に落ち込んでいた母親は、もう手の打ちようがないのなら奇跡に賭けてみようと、一日千回、「ありがとう」を言おうと決心します。三十日ほどたったところで(「ありがとう」を三万回ほど口にした)、それまで壁や机にすがって伝い歩きしかできなかったのが、自分の足でそろそろ歩けるようになります。二カ月後(「ありがとう」を六万回)、近所の人から最近顔色がよくなりましたね、お元気そうですねと言われます。三カ月後(「ありがとう」を九万回)、体重が増え顔がふっくらしてきます。これはおかしい、体が変調を来しているようだと不思議に思います。さらに十日間、合計十万回の「ありがとう」を口に出し、それから再検査を受けに病院に行きました。もたらされた結果は、がん細胞が全身から消えているというものでした。末期がんが治ったのです。

子供のアトピーが治った

小林さんの話です。生後十カ月ぐらいの赤ちゃんを背負った三十歳ぐらいのお母さんが講演会にやってきました。赤ちゃんは、目、鼻など、顔中がアトビーで覆われています。若いお母さんからその悩みを聞きながら、小林さんは早く治って元気になればいいね、と赤ちゃんの頭を撫でました。

後になってお母さんから聞いたお話です。

翌朝、さらっとアトビーが消えていました。なんじゃこれは、とお母さんは驚きます。もしかしたら小林さんが触ったせいではないか・・・・。もしそうなら小林さんを毎週呼べばいい。そうすればこの子は治るかもしれない・・・・・・。しかし、どうも小林さんは忙しそうだ・・・・。そうか、それなら自分が小林さんになってしまえばいい。お母さんはそう考え、めちゃくちゃ「ありがとう」を言おうと一大決心します。

夫と話すとき、電話に出るとき、友人が来たとき以外は一日中、赤ちゃんを背負いながらしゃにむに「ありがとう」を言い続けます。丸二日過ぎて三日目の昼過ぎ、突然おなかがボワッと熱くなり、下腹から胸にかけてその塊がこみあげてきます。吐きそうだと感じ洗面所に駆け込みますが、口からは何も出てきません。口を通りすぎ、その′′熱いもの′′は目まで上がって、ドワァーと、目から出てきました。それは涙でした!信じられないほどの涙が滝のように出て、バスタオルを何回も絞ったそうです。

そうして、「ありがとう」の一言を言った瞬間、そのあたりにあったコップ、皿、机、箸などの一つ一つがすべてお母さんに向かって「ありがとう」と言っています。いえいえ、私の方こそありがとう、と心を込めて言った瞬間に、子供のアトビーがぜんぶ消えました。その後ずっと「ありがとう」をくり返しているそうです。

超能力に留まらなかった

山平 小林さんは超能力から入って、人生論、宇宙論までいきましたね。
小林 そう、私は超能力の部分で、スプーンを曲げるとかカードを読み取るとかに留まらなかった。スプーンを曲げるには、イライラしていては曲がらないことが分かったときにおもしろくなったんで す。執着してないこと、べ-タ波でないこと・・・・。べ-タ波で片づく問題もあるかもしれないけれど、どうもそれでは手に余ることがある。15パーセントのカでは解決できない世界があるの ではないか。もっと先に踏み込まないとダメじゃないか・・・・・。人格を向上させないと、大きな扉は突破できないように神が設定した・・・・・。
山平 ということは後になって知った? あのころはまだ見えなかったのですね?
小林 そう、分かってきたんですよ。二十一、二歳のころはぜんぜん分かりません。 スプーンを千本も曲げてきてやっと分かったんです。
山平 そういう道から入ってもいいし別の道から入ってもいい。坊さんがずっと修行してから悟りに入ってもいい。そういうことですか?
小林 そうです。人格論でもいいし、滝に打たれて成長していってもいい・・・・。どんな道から入ってもいいのですが、たまたま私は超能力の研究から入った。イライラしてるとス プーンが曲がらないことが分かった。そうしたら、イライラしなければ自分の85パーセ ソトの潜在能カが動員でき るということが分かった、あるいは、私はいろんなことが読み 取れるようになった。じゃぁ、イライラさせることに満ち溢れている世の中で、どうしたらイライラしないで 済むかというのが次のテ ーマになったわけです。つまり人生論、宇宙論にも踏み込まざるを得なかったのです。

読者の声

― こんな感想をいただいております ―

● 何回も読み返したくなる本に出合えて感動です。友人にプレゼントします。
富山 Mさん
●これまで人生には何か法則があるのではないかと、数多くの書物を読んできた。この本にその解答の一端があった!
名古屋 Oさん
●最初から最後まで、ワクワクしたり、笑ったり、うなったり、と満足の一冊でした。自分の人生がたのしく充実するような気がします。
大阪 Sさん
●小林氏の考え方、生き方に感動しました。淡々と語られる中の奥の深さ。読んでいる途中、なぜか涙がでました。
長崎 Tさん
●小林さんみたいな方が、いまこの世におられるということがおもしろいです。
静岡 Oさん

書評

–日刊現代(2007.6.14)–

「私の人生を変えた1冊」   柳家花緑
今から5年ほど前、僕は22歳で真打ちになって以来のプレッシャー、「人間国宝・柳家小さんの孫」に疲れ果て、ストレスの真っただ中にありました。落語家になって8年目のことです。そんなある日、ふと本屋で手にしたのが、「宇宙方程式の研究」(小林正観、山平松生著 風雲舎 1,429円)。
これは著者が発見し実証したさまざまな宇宙の法則、たとえばトイレ掃除をするといいとか、お金の入る方法とか、言ってみれば運が良くなる方法をインタビュー形式で語ったものですが、読み始めた瞬間に「これは本物だ」と直感。実際、どこを読んでも心に響くことばかりでした。

その中でも一番、ハッとさせられたのは「不幸も悲劇もない、そう思う心があるだけ」との一文(法則)。言われてみれば確かに現象そのものに善し悪しはなく、こちらが勝手にレッテルを張っていることだけのことなんですよね。と、納得したとき、僕の不安やプレッシャーも同じだったことに気づいたんです。

となれば、レッテルをはがすしかありません。時間はかかりましたが決心して“不安”を手放してみたところ、これが非常に心地よくてね。生活も驚くほどラクになったんです。だってストレスを感じないんですから、早寝早起きにはなるし、仕事も楽しいしで、ここ2年ぐらい働きっぱなしなんですよ(笑い)。

また、その他のお金も手間もかからない“宇宙の法則”も実践していくと、さらに面白いように環境も僕自身も変わっていってね。かつては一喜一憂したり、悩みも多かったのに、今じゃ何事もあるがままを受け入れ、いつもニコニコ顔、とまるで別人。この本は、まさに私を変えた一冊なのです。

著者略歴

小林正観(こばやしせいかん)

心学研究家。コンセプター。心理学博士。

1948年東京深川生まれ。
中央大学法学部卒。
学生時代よりESP現象、超常貌象などに興味 を抱き、旅行作家のかたわら研究を続け、今日に至っている。それ ぞれが喜ばれる存在になろうと、「嬉しい」「楽しい」「幸せ」の頭文 字をとった「うたし会」を主宰(宗教者の集まりではない)。コンセプター(基本観念の提案者)として、「ものづくり」「人づくり」「宿づくり」「町づくり」などに関わっている。

山平松生(やまだいら・まつお)

1939年、岩手県一関市出身。
早大大学院修士(政治思想)中退。
高校教師、出版社勤務を経て、1996年(株)風雲舎を設立。同社 代表取締役。
時代の変化を見届ける—をテーマに、関連する書籍を出版中。
近未来研究会を主宰。