人を見たら神様と思え

活人術の世界へようこそ。
ここには愛があふれています。
生き方がガラっと変わります。

活人術は、そっとそこにいて、相手に気づかれず、
天の恵みを注ぎ、森を育てる小ぬか雨です。
人を見たら神様と思う 目の前の人でも、そこらを歩いている人でもかまいません。あなたが出会うあらゆる人を神様 だと思ってください。神様だと思って接するのです。神様だと思えば、どんな人であれ大事に扱います。その人に接するときにも神様に触れるように丁重に扱い ます。そういう気持ちを続けていくと、いいことが生まれます。

「キリスト活人術」とは? (1) 損なクジを引く(2)しもべになる(3)自分の気持ちの中に何も留めおかない(4)朝、目覚めたら手を合わせる(5)物を活かす(6)人を見たら神様と思う(7)人に寄りそう(8)愛する(9)愛されていると思い込む(10)在るがまま–という教えです。

★活人術で生き方が変わった人たちのインタビューを収録。

【本書の内容】
(まえがき+α)型を持ち、型を破り、型を無くして、神に会う
≪第一章≫活人術とは何か
≪第二章≫キリスト活人術の教え
≪第三章≫活人術で、人生がこんなに変わった
≪第四章≫愛魂はマザーテレサ効果をもたらす

2013年3月5日発行
ISBN978-4-938939-71-7
46版並製216ページ
定価(本体1429円+税)

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本書の内容

★活人術で、人生がこんなに変わった(第三章より)

小ぬか雨
保江先生の活人術は「小ぬか雨になれ」です。差し出がましくせず、そっとそこにいるだけ、そこに在るだけです。音もなく、相手に気づかれず、天の恵みを注ぎ、森を育てるのです。
イエス・キリストはそういう人だったそうです。女郎屋の人の列に延々と並び、自分の番がくると、またいちばん最後に並び直す。だまってそこにいるだけで 欲にかられた人の魂を救おうとしました。僕はそれと同じことはできないにせよ、それを目指していくことはできます。保江先生はその境地にたどり着こうとし ているのだと思います。さりげなく、押しつけがましくない、小ぬか雨のように(教師)

面接官に活人術を使ってみる
ありがたかったのが就職です。私はそれまでフリーのライターをしてきました。ところが昨今の出版不況で、それまで一万部発行していた単行本の発行部数が 二千部にまで激減するという状態で、それだけでは家族を養っていく自信がなくなりました。そこである大手保険会社のビル管理業務の面接を受けることにしま した。わずか二人の募集に対して四十八人の応募があり、まったくの無資格、未経験者の私は不合格間違いなしと内心思っていました。
でも、あきらめるわけにもいかず、無駄な努力を承知のうえで、面接中に一人ひとりの面接官に愛魂をかけてみたのです。四人の面接官一人ひとりに強い関心 を持ってじっと見つめました。この素敵なネクタイは奥さんの見立てだろうか、こういう時計をしているこの人の趣味は何だろうかと。そうしてその人への関心 を深めていき、最後にはイエス・キリストと話をしているつもりで話しかけると、面接会場の雰囲気がパッと明るくなって話が弾み、それまで堅苦しかった面接 官たちに笑顔さえ見られるようになったのです。
その結果、面接試験に合格し、採用されることになりました。ほんとうは二名の予定でしたが、私を入れて三名の採用が決まったのです。愛魂をかけたことで、やはり奇跡が生まれたのです(会社員)

授業中に愛魂をかける
愛魂を体験するまではわかりませんでしたが、相手を倒そうと思うと絶対に倒れないのです。そこに抵抗が生まれるからです。ところが相手を優しく愛してあ げると、相手はコロンと倒れます。そうした愛魂はまさに活人術です。どんなことにも役立ちます。僕は日頃、仕事場で実践しています。
予備校で数学を教えていますが、愛魂を学んでから教えるのがすごく楽しくなりました。
朝起きると、まず「今日出会う学生たちに、愛と、やる気と、パワーを与えられますように」と思って出かけます。すると授業は全然違ってきます。
嫌だなと思いながら授業をするとその波動が伝わるのと同じように、教室の全員を愛してみようと思いながらやると、効果は思いのほか絶大です。ですから授 業中はとにかく全生徒を愛するようにしています。感受性の強い女生徒は、「先生の授業中は、教室の中にゆったりとした気が流れていて、すごく気持ちがい い」と言ってくれます。「この子たちをもう全部愛してしまおう」と思っていると、九十分はあっという間に経ってしまいます。夏期講習も、冬期講習も、講師 の人気で早々に締め切る講座が出てきます。少子化時代で理系志望者は少ないので、数学が締め切りになることはあまりないのですが、僕の講習はかなり早くか ら締め切られます。
保江先生は道場だけでなく、ふだんも神につながって愛してくださいとおっしゃいます。
人は愛されることによって活き活きと生きられるとおっしゃるので、まずはやってみようと、電車の中でも愛魂をかけるようにしていました。自分の乗っている 車両だけでなく、全車両に愛魂をかけていたときのことです。すごく疲れている日でしたが、ドカンと肩に何かが来ました。そのことを保江先生に言いました ら、「そういうときは自分も神様に愛されているんだと強く思ってからやってみてください」と言われました。
今も電車で乗り合わせたすべての人に、道ですれ違うすべての人に対して、「今日一日なんのトラブルや事故にあうこともなく、健やかで安らかに過ごせますように」と愛するようにしています(予備校講師)

愛魂は脳梗塞のリハビリになる
保江先生の教えどおり、相手を心から愛していると思ってマッサージをすると、ほぐれ方がまったく違います。自分が幸せだと思ってやると、これまた、ほぐ れ方が違います。それで脳梗塞の人たちのリハビリに愛魂を使ってみたらすごい効果がありました。これには自分でも驚きました。劇的な進化というか、すごい 効果が生まれたのです。
脳梗塞になるとみんな絶望します。そこからどうやって脳内の力を引き出すか、どうやって動かない手を回復させるか、どうしたら箸を持てるようにできるか、その方法を編み出すために試行錯誤が始まりました。
それまでは時間をかけてやっていたのですが、あるとき直感で、患者さんの指先を強くしごいてみました。すると一〇〇パーセントの人がそれまで感じなかっ た痛みを感じるのです。しかも電気が走ったように痛がります。問題は動かない手ではなく、やはり「動かない」と思い込んでいる脳の問題でした。人はほとん ど思い込みで生きているので、そこを外せれば可能性は無限大に広がります。
さらに脳梗塞のリハビリのときに愛魂上げをしたら、その人は自分でヒョイヒョイ起き上がるのです。それは私の力ではありません。その人自身の筋肉を使っているので、まさにリハビリです。リハビリにこの愛魂の技は活かせると今では確信しています(治療家)

愛魂上げは「和をもって尊し」の世界
これは武術だけではなく人間関係にも使えます。私は営業に行くときにそれを使い始めました。今はしょっちゅう使っていて、とても効果的です。先日もラジ オ番組の収録で菅原文太さんとの対談中に愛魂をかけていました。愛していたわけです。菅原文太さんを愛のオーラで包みながら喋っていました。そうすると相 手は友好的になります。
最初にその経験をしたのは、ある組合組織に営業に行ったときです。うちの営業課長が、「ここの理事長は気難しくてなかなか会ってくれないんですよ。よう やくアポイントはとれたのですが……」と言います。そこでその組合の大きなビルに入るときに、建物ごと愛魂で包みました。そこに現われた理事長は最初から ニコニコしています。いろいろ話をし、「うちの飼料を使ってみませんか」と言うと、「わかりました。使ってみましょう」と即答です。帰りには玄関まで出て きて手を振って見送ってくれました。「あの人があんな笑顔をするのは初めて見たのですが、なぜですか」と、営業課長が不思議がっていますから、「入る前か ら愛魂をかけていたんだよ」と応えると、課長は目の色を変えて「自分もこれから愛魂上げを一生懸命やります」と言いました。
保江先生にはわが社に来てもらい、社員に愛魂上げを教えていただきました。私は強くなりたくて始めたのですが、愛魂上げができるようになってからは、それが活人術でもあったことに気づきました。
武道なんていうのはふだんあまり役に立つことはありません。ビジネスは心と心の闘いですから、それを愛魂上げで「和をもって尊し」とし、闘わずして勝つ ということにもっていくようにしています。これまでそういう意識の人はいませんでしたから、先手必勝です。愛魂の活人術をやっていると、この人大好き、だ からこの人は僕の思いどおりになるんだと思います。そうすると話がスムーズに進みます。ふつうは営業に行けば、相手はブスッとしていてこちらが一方的に喋 ることになりますが、うまく愛魂がかかると、相手が勝手に喋り出すのです。そうするとこちらは受け答えするだけでよくなります。
そのとき相手に関心を向けることを実践しています。相手をよく見て、「ああ眉毛のなかに白髪が一本あるなあ」とか「この人の眼鏡のデザインはこうだか ら、こういう雰囲気が好きなんだ」とか、関心をもって話をしていると、愛魂もうまくかかります。一度それができるようになると、あとはそれすらやる必要が なくなります。活人術の項目すべてをやる必要はなく、何かひとつ自分に合うものに挑戦すると、きっかけがつかめるようになるようです。相手を愛のオーラで 包んだなという感触が持てるようになります。そうすると、愛は思うがままです(麹研究者)

まっすぐに愛していますか
保江邦夫先生のいる場所に行くと愛に目覚めます。愛というのは理屈ではありません。愛は愛です。人がなぜ人であるのかというと、愛するとか、愛されると か、愛をかたちにできるからです。それがうまくいくと幸せを味わい、うまくできないと不幸を味わう。人は愛に生きているといえます。釈迦は幸福も不幸も自 分の中にあると言っていたそうですが、それはこのことを指していたのではないかと思いました。
まっすぐに愛していますか。
まっすぐに愛されていますか。
極端かもしれませんが、そのこと以外に人の存在する意味はないと感じています。活人術というのは、その人がまっすぐ愛せる場所として自分を提供できる か、ということだと思えるからです。誰かをまっすぐに愛せたとき、人は愛に目覚めます。だから苦しんでいる人たちは、まっすぐ愛せる誰かがいない、それが わからない人たちだと思うのです。
道場では、みんな保江先生の愛魂の中にいるので、何でもできます。僕たちは感覚器を通して表現をしているので、感覚器が愛に浸されると、何でもやりやす くなります。けれど僕たちはそれぞれの価値観や経験値などの思考的な部分に縛られているので、なかなか愛が出てこられない。ところが保江先生の愛魂に包ま れると、魔法にかかったように愛を出しやすくなる。愛を出すことができれば、すべては解決します(治療家)

活人術という言葉に惹かれる
僕が愛魂というものに確信を得たのは、活人術という言葉が出てきてからです。その活人術という言葉に僕はかぎりなく惹かれました。僕の人生を考えたと き、それがいちばん欲しいものだったからです。人間は何か人のためにしてあげたいと思い、励ましたり、元気づけたりしたいと思いますが、これまではそれは 不可能でした。ところが活人術という言葉を聞いたとき、その天井が取れたのです。
たとえば保江先生がそこにいるだけで、その場が明るくなり、幸せになる。そんなことは今まではありませんでした。まさにキリストがそこにいるだけで周り の人を変えたのと同じです。僕が求めていたものはまさにその活人術でした。記憶術とか、速読術とかいろいろな術はありますが、人の心と魂に作用するものは これまでありませんでした。気功でもそれはできません。
僕は脊椎マヒの患者さんに手を当てているうちに歩けるようになったことがあります。けれどそれは気功でその障害を取っただけです。僕は整形外科医ですか ら、痛む身体からその痛みをなくしてあげたいし、折れた骨が元どおりになるのに三カ月もかかるのはたいへんだからもっと早く治してあげたいと思い、これま でいろいろやってきました。
けれど僕がやっていることは単に障害を取り除いているだけです。いわば壊れた靴を治す靴屋と一緒です。ところが活人術は違います。僕が患者さんを奇跡的 に治したところで、それは身体が楽になっただけで、患者さんも僕もその人生が変わったわけではありません。人間は身体が楽になれば確かに心も楽になりま す。これは間違いありません。でもそれ以上のことはできなかったのです。
たとえば癌の人には治療以上のアプローチが必要です。癌患者は癌に対する恐怖や死の恐怖から逃れられないからです。その恐怖という水に溺れて死んでいく 人が多いのです。じつは立ってみれば足が立つかもしれないのです。それを変えられるのは、活人術しかありません(整形外科医)

 

「著者略歴」

保江邦夫(やすえ・くにお)
1951年岡山市生まれ。UFOの操縦を夢見る宇宙少年は東北大学で天文学を、 京都大学大学院、名古屋大学大学院で理論物理を学んだ。その後ジュネーブ 大学物理学科講師、東芝総合研究所研究員を経て、8 2 年からノートルダム清 心女子大学教授。理学博士。生死の境をさまよう大病をマリアさまと白鳩への 祈りで乗り越えるなど、多くの奇跡を経験する。わが身の軟弱さを克服するために取り組んだ合気道をキリストの活人術による「愛あい魂き 」へと昇華させ、「冠光寺眞法」として取り込む。かくして森羅万象に通底するものは愛だとの認識にいたる。物理学関連著書のほか、『合気開眼』『唯心論武 道の誕生』『路傍の奇跡』『合気の道』(海鳴社)『魂のかけら』(ペンネーム佐川邦夫春風社)『愛の宇宙方程式』(小社刊)など多数。http://www.kankoujiryu.com

編集担当より

★この人、宇宙人?……(編集者から)
保江邦夫さん–この人と一緒にいると、その場が明るくなり、楽しくなり、いつの間にかみんな大口を開けて笑っています。大酒のみで、エネルギッシュで、こんこんと湧く泉のように大宇宙のあれこれから愛魂上げ、そこから下ネタまでと話題が尽きません。一人舞台ではありません、みんなが合いの手を入れ、勝手放題を口走るなか、あっという間に3時間4時間という時間が過ぎます。すると、みんな幸せになっています。
門下生の一人があるとき、こんな話をバラしてくれました。保江先生には保江Aと保江Bが混在していると。文武百芸に通じた、でもノーマルな、ごくふつうの人間A。それがある瞬間、脈絡なしにBに豹変するのだと。Bになると、アレアレっという感じで、通常人にはついていけない世界へぶっ飛ぶというのです。
うん、これはわかります。いつか酒席で聞いた話ですが、保江先生はアンドロメダの生まれだそうです。アンドロメダからシリウス経由で地球に転生し、あるときはシリウス宇宙センターの司令官だった、その名は「アシュター」と。ある任務を帯びて地上にやってきたのだと。
あるときはこんな具合です。
2012年12月21日を期して世界は変わった。アセンションが完了した。みんなその変化がわかる? と聞きます。ぼくも(たぶんみんなも)ボヤっとしています。ほらそこに、ほらあそこに–と実例を挙げていきます(本書の「はじめに+α」に“リーマン面”という例を挙げてその一例を語っています)。みんな、新しい世界の鼓動を聞き取って、というのです。
いやあ、めちゃくちゃ面白い人!
しばらくこの人から目を離せません。(以上)