花粉症にはホメオパシーがいい
アトピー性皮膚炎からがんまで、エネルギー医学の大きな力
帯津良一 板村論子

花粉症にはホメオパシーがいい

おや、こんな手があったのか?!
小さな粒(レメディ)を舐めるだけで、確実に何らかの効果を感じる。
元気が出る、食欲がわいた、痛み・かゆみが苦にならなくなる、そして・・・
治療現場からの驚きの報告!!

ホメオパシーとは、人間の生命力に働きかける治療です。
治療の対象は「疾患」ではなく「病気の人」そのもの。
身体の持つ自然治癒力に働きかけるのです。
そこで用いられるレメディとは、植物や鉱物などを高度に薄めた小さな粒。
これを舐めるだけで、花粉症などのアレルギーやさまざまな病気、
性格や精神的な疾患にまで、確実に効果を発揮するという・・・。
日本におけるホメオパシー医学の第一人者であるお二人の実践からの声は、
自分以外に自分を癒せるものはないと教えてくれます。
「治癒」の考え方を根底から変革させる一冊。

本書で取り上げた症例

花粉症(アレルギー性鼻炎) / 難治性うつ病 / 片頭痛
外傷後ストレス障害(PTSD) / 敏感性腸症候群 / 潰瘍性大腸炎
成人性アトピー性皮膚炎 / 尋常性乾癬 / 再発性ヘルペス
帯状疱疹後神経痛 / パーキンソン病 / 全頭脱毛症
リンパ節結核 / 副鼻腔気管支症候群 / 慢性関節リウマチ
胃がん再発 / 乳がん/上大静脈症候群/子宮ガン
など・・・

本書の内容

[はじめに] ホメオパシーという大きな可能性
[第一章] ホメオパシーが医療の可能性を広げる
[第二章] 花粉症にはホメオパシーがいい (治療現場からの報告)
[第三章] がん治療とホメオパシー (治療現場からの報告)
[第四章] ホメオパシーの最前線
[第五章] エネルギー医学の幕開
[おわりに] 人と人との共鳴から「回復」が生まれる
[資 料] 本書で取り上げたレメディ

「はじめに」より

ある詩人と、エネルギーとは何かという対談をしているときに、花粉症の話が出ました。
私が、 「花粉症にはホメオパシーがいいですよ」と申し上げると、しばし花粉症とホメオパシーの談義となりました。するとそばにいた出版社の担当者が、「えっ」と言ってがぜん身を乗り出してきました。娘さんの花粉症がひどく、「その時期が来ると、目玉を取り出して水道でザブザブ洗いたくなる」ほどの重症だといいます。だから苦しんでいる人々に助けの手を伸ばしてくれませんかというのです。

私の経験からいうと、花粉症が発症するのは、そうさせる抗原(アレルゲン)があるからです。ですから抗原に対処すればいいのですが、その際、原因となるものを根こそぎ一〇〇パーセント取り去る必要はなく、八〇パーセント、六〇パーセントと減ずることで花粉症はしのげる。それにはホメオパシーがいいですよ──そんなことからこの本の話がスタートしました。

さて、いざ執筆がスタートしてみると、これが面白いのです。
これまでホメオパシーに関わってきたあれこれが一気に思い出されました。
グラスゴー、ロンドン、ギリシャに熱心に通ったこと、まるで医学生時代のように必死に一週間びっしり詰まったセミナーを受講し、海外のこの道の先達に学んだこと、当時は資料といっても何もないに等しく、がむしゃらに原書を読み込み、一つひとつを確かめながら基礎を学んだこと──それにしてもあれほど予定が詰まっていたのに、よく足繁く飛行機に飛び乗ったものです。

ホメオパシーは、西洋医学のように高熱を発したら解熱剤を、化膿したら化膿止めをという対症的な方法ではなく、病んでいる人のエネルギーに働きかけるものです。その人ののエネルギーに直接働きかけるのです。人はそれぞれいろいろな思いやいろいろな身体的な状況の中で生きています。そのようなエネルギーのあり方を私は「エネルギー場」と呼ぶのですが、ホメオパシーはそういう場に関与して身体をもとの正常な姿に戻していく医学、つまりエネルギー医学なのです。場に関わる医学だとすれば、これはまさに私が求めてきたホリスティック医学です。漢方も同じくエネルギー場に働きかけるのですが、私がずっと求めてきたホリスティック医学を成就させるためには、ホメオパシーというエネルギー医学の道を通らなければならない。いや、ここをくぐり抜けないと先が見えてこない……そんな気持ちが、私を突き動かしたのだと思います。

-本文「はじめに」より抜粋

症例

40代前半の女性

2月の初春の受診時はひどい花粉症。
鼻づまりがすごく、鼻水も多い。鼻水は粘着性。くしゃみもある。夜1時くらいになると症状がひどくなり。寒さと湿気で悪化する。
甘いものが好きで、肥満タイプ、手足が冷たく、つかれやすいなのど問診の結果から、カリビックというレメディを毎日一粒、3週間の処方。
その結果、3月の時点で花粉症の症状はほぼ消失。

12歳の男児

この少年は気管支喘息、寒冷蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を主訴にホメオパシーを希望して、7月初旬に来院。
アーセニカムというレメディを毎日一回の服用とし、翌年1月には冬になるといつも出ていた寒冷蕁麻疹が出なくなり、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎が改善。
しかし3月になって花粉症の症状。
アーセにカムに加えてスギ花粉のレメディを朝と夜の日に2回1週間服用し、花粉症の症状は消失。

80歳前の女性

5年前にパーキンソン病と診断され、他の病院で抗パーキンソン病薬と高脂血症治療薬の投与をずっと受けていたが、症状は悪化し、外出も困難になり来院。
12月初めの初診でアーセにカムというレメディを処方。
2週間後には、はなづまりや胸苦しさがなくなる。その1週間後には足の動きは80パーセント以上回復。
1ヵ月後には字が書けるようになり、症状を忘れるほど。3ヵ月後にはつまづかなくなるほどに回復。

20代半ばの女性

中学の頃からはズキズキする拍動性片頭痛に悩まされ、いつも鎮痛剤を使っていたが薬が効かなくなった。
とくに生理前にひどくなり、症状がひどいときには吐き気や強いめまい等々・・・
フォスフォラスというレメディを服用して1ヵ月後片頭痛の回数が60パーセント減り、2ヵ月で頑固だった片頭痛の症状がまったくなくなる。

20歳の女子大学生

生後数ヵ月でアトピー性皮膚炎の症状が表れ、小学生の時には喘息で入院。中学で脱毛が始まり全頭脱毛症になり、14歳からカツラを着用し、外出すると人目が気になって耐えられず、家に閉じこもりがちに。
マーキュリアスというレメディの処方で治療から9ヵ月、激しかった生理通がなくなり、アトピー性皮膚炎の症状は消失。
11ヵ月で頭部の脱毛斑が縮小。14ヵ月で頭部の脱毛斑が消失。15ヵ月後、80パーセント以上回復。
17ヵ月後、完全治癒。カツラをつけずに過ごせるようになった。

50代女性

6年前にがんセンターで子宮ガンの手術を受けたが、その後1年半くらいで肺に転移。
さらに腹部のリンパ腺が腫れて抗がん剤の投与受けたが、がん性腹膜炎と診断され、入院。
レメディの処方を受けながら治療する中で、ガンが横行結腸にあることがわかり手術。
その後もレメディの投与で治療を続け、退院。

難治性アトピー性皮膚炎の場合

治療効果に対する患者本人の評価

著者略歴

帯津良一(おびつ りょういち)

1936(昭和11)年、埼玉県生まれ。
東京大学医学部卒業後、東京大学付属病院第三外科、都立駒込病院外科部長などを歴任。
昭和57年より、郷里・埼玉県川越市に帯津三敬病院を設立、同院長。日本ホリスティック医学協会会長。

ガン医療に東洋医学をとり入れた中西医(ちゅうせいい)結合の段階を経て、医療の理想であるホリスティック医学の確立を目指す。 早朝、心を込めて気功し、昼は一生懸命に働き、そして晩酌で一日を感謝する「気功的人間」の暮らしを自ら実践する。

帯津三敬病院HP⇒http://www.obitsusankei.or.jp/