読者との対話はやはり宝の宝庫ですね。

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風雲斎のひとりごと No.94(2023.6.11)
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お久しぶりです、風雲斎です。

読者との対話――ここから、とんでもない宝物が転げ込んでくることがあります。

これがこの商売の面白さかもしれません。

小社のロングセラー『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』(工藤房美著)がそうでした。著者から「ちょっとこれ読んでみて」と依頼されたのがきっかけ。一読して面白い。わあわあ言って、気が付いたら本になっていました。よく売れた。サブタイトルが素晴らしい――「ありがとう」を10万回唱えたらガンが消えました!――。事実、「余命一カ月」と宣告された著者はピンピンしています。

読者との対話はやはり宝の宝庫ですね。

6月新刊『わたしは意識の粒子となって浮いていた』の著者、水谷フサエさんとも同じようなケース。最初水谷さんから、小社の既刊本(『アカシックレコードと龍』)について問い合わせがあり、それについてあれこれ応答を繰り返しているうちに、「実はわたし、すごい経験をしたの」と打ち明けられました。「じゃ、それを書いてくださいませんか」とお願いしたのが2年ほど前。忘れたころに原稿が届きました。一読すると、ワア~と歓声を上げるほど素晴らしい!

水谷さんはコンビニの店長さん。

夫の病没後、三人の子どもを抱え、コンビニ経営をすることになったのです。
見かけとは大違い、この仕事は激務。一日15、6時間の勤務、連日の睡眠不足。疲れ切って自宅にたどり着き、バタンとベッドにもぐり込んだある夜、不思議な体験をします。

寝ている自分と、その天井あたりに白い雲のようなものが浮いています。白い雲は自分だと直感。その真ん中あたりで、両者を見ている意識がいます。それもわたし。わたしは三つに分解されていたのです。
もっと驚いたのは、自分が粒子となって宙に浮いていたこと。粒子となって、意識を持つ粒子となって浮いていた。わたしは意識のある粒子だった!

著者はずっと、この身体、この心が自分だと思って生きてきました。でもどうも、そうじゃないみたい。「本当の自分」がいるみたい。この体験を機に、著者は粒子おばさんとなり、「新しい人」に生まれ替わりました。

著者は、コンビニの実状をきちんと描きながら(「コンビニ店長の細腕繁盛記」としても読めるくらい)、そのうえで自分の意識の変化を丁寧にまとめています。瞑想の仕方、意識の目覚め。それらを一つひとつ確かめながら、「本当の自分」にたどり着くのですが、そのプロセスが読みどころ。瞑想家でも行者でもないアマチュアがここまでやれるのか、「ほら、やれるでしょう」と誘っているようです。

https://www.fuun-sha.co.jp/

(映画監督白鳥哲さんのコメントがズッシリ響いてきます)

――筆者が、現代の象徴的な生活の場である「コンビニ」の世界で、肉体を最大に酷使し、それによって体験したことは、「人がエネルギーの存在である」ことを証明しています。
本書は、愛の粒子を感じ続ける「新しい人」に脱皮するためのガイドブックであります。

(本文「解説」より)

『わたしは意識の粒子となって浮いていた』(目次)

(はじめに)不思議なことが続きました
(第1章)満月とボタン雪の夜
(第2章)三層になったわたし
(第3章)部屋いっぱいに広がったわたし
(第4章)粒子体験
(第5章)トランスパーソナル
(第6章)「何もすることはない」
(第7章)コンビニの小さな窓から
(第8章)森の暮らし
(第9章)クロスする二つのヴィジョン
(おわりに)森の呼吸に合わせて
(解説)人はエネルギーの存在なのです 白鳥 哲

どうぞご一瞥ください。

ありがとうございます。(風雲斎)