――魂につながる物語――

 

(アカシックレコードを読む人)
ジュネ(Noel Spiritual)著

 

2020年2月20日発売
定価(1500円+税)
ISBN978-4-938939-96-0

内容

運命を観て、心を読む家系に生まれたジュネ。
でも聴こえてくるのは、人の悪口や嫌な声ばかり。
それでも祖母や仲間たちに支えられながら、
ジュネはめげることなく心を探求し、
いじめや悩みを乗り越えていく。

成長したジュネは、運命に導かれてフランスに渡る。
魔女やシャーマンたちと出会い、
ある日、モン・サン=ミッシェルの大聖堂で、
スフィアというエネルギー存在から、
「アカシックレコード」のデータを受け取る。

……以来、不思議な出来事が続く。
最後にジュネの前に現われたのは、
すべてを知っている大きな金色の龍だった……。

「心って何だろう?」
「どうしたら幸せになれるんだろう?」
という疑問を持ちながら
ジュネが出会った「アカシックレコード」。
さらに、胎内記憶にあるという「ブループリント」
(命の設計図)。
すべてを知っている龍の正体とは?

帰国後、ジュネはサロン「Noel Spiritual」を開く。
アカシックレコードを人々に伝え、
「ブループリントを思い出して……」と語り、
「魂に添った歩き方」をささやいている。
あれから8年。
「Noel Spiritual」は、「本当は教えたくないけど」と噂され、
予約が取れない不思議なサロンとなった。

美しいカラー写真と共に、おとぎ話のような実話。

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本文より

(モン・サン=ミッシェルで)
気持ちよく晴れた午後。
遠くに見えるモン・サン=ミッシェルに向かい、
一人歩く。
スカイブルーの空と穏やかな風を楽しむように、
カモメが気持ちよさそうに飛んでいく。
15分ほど歩いただろうか。ようやく道の半分まで
きたところで、ふと空気が変わったように感じた。
ふんわりと暖かく、すべてが愛しくなるような、
ホカホカとした不思議な感覚に包まれていた。
まるで見えない境界線を越えたかのようだった。
あまりに気持ちがいいので、その場に立ち止まり、
ゆっくりと周りを見渡す。
すると、驚く光景が目に入った。
「空気が変わった」と感じた場所で、歩いていた
カップルたちが、微笑み合い、キスしはじめたのだ。
家族連れは示し合わせたように、笑顔で一斉に手
をつなぎはじめる。
このゾーンに入ったとたん、みんなが愛という魔法
にかかったようだった。

(龍)
龍の声がした、
《お前は特別ではない。だから選ばれたのだ。
だが、お前は自分を勘違いし、走ろうとしたであろう》

《玉はしかと受けとった。お前の望みはよぅくわかった。
お堂の近くに大きな杉の木がある。そこへ行け》
龍は一言そう言うと、悠々と富士山へ去っていった。
お堂のほうへ降りていくと、龍の言うとおり、
大きな杉の木が天に向かって真っすぐそびえ立っていた。
その周りには囲いがあり、木に近づくことはできない。
木には触れられない。
どうすればよいのか思案していると、突然頭の中に、
アカシックレコードのデータがダウンロードされた。

著者略歴

イトウジュネ

神奈川県出身。シャーマンの家系に生まれ、幼少
より「心を読む」ことに親しむ。産業心理学を学び、
商業デザイナーとして独立。フランスの旅で「スフィア」
と呼ばれるエネルギー体に出会い、アカシックレコード
をダウンロードする。その後、胎内記憶にある「ブルー
プリント」の存在に気づく。それぞれの「命の設計図」だ。
以来、アカシックレコードを読み伝え、「なぜ生まれて
きたのか」というブループリントの記憶を蘇らせるサロン
「Noel Spiritual」を主催。病気や人生の仕組み、命の
記録などすべてを網羅するアカシックレコードをベース
に、具体的、詳細でリアルなセッションを行なう。誰もが
アカシックレコードにつながれる――と提唱するワーク
ショップは、さまざまな能力に目覚める奇跡体験を生み
だし、瞬時に満席となり好評を得ている。

目次

(龍の言葉)……《お前は特別ではない。だから選ばれたのだ》
(はじめに)見えない世界
(第1章)心って?
(第2章)自分の心の見つけ方
(第3章)フランスへの旅
(第4章)魔女たち
(第5章)スフィア
(第6章)アカシックレコード
(第7章)龍
(第8章)ブループリント
(第9章)目に見えない世界とあなたの力
(おわりに)ブループリント――魂につながる旅へ

担当者から

スラっと背の高い、びっくりするような美人がわが
社に姿を現わしたのは2年ほど前のある日。
陋屋(ろうおく)には、似つかわしくない。
掃き溜めに鶴?

話してみると、まさしく新人類。
「クリスタル・チルドレン」?
いや、それも超えている。
言うこと、なすことがまるで違う。
前世、過去生、生まれ変わり、魂……。
何でもよく知っている。
全部知ったうえで、この世にスッと舞い降りた、
という感じ。
それもそのはず、これまで経験した旅の内容が
すごい。

(こりゃ、すごい!)と感じたのが、以下の場面。
「スフィア」と呼ばれるエネルギー体との会話のシーン。

声が聴こえた。
《私はスフィア。すべてを司るエネルギー》
(……何の声? )
そう思ったとたん、あらゆる角度に光を放って
いる巨大な、丸いホログラムが映し出された。
映像の中に私がいた。
私が体を動かすと、巨大なホログラムが光を発し、
私に合わせてバランスをとろうとするように動く。
これは何?
(このホログラムが、あなたなの? )
《私はエネルギーだ》
静かな返答が返ってきた。

次に、
(アカシックレコードについてのシーン)

《この世のすべてはエネルギーでできている
物質も、お前も、この星も、目に見えないものも。
すべてはエネルギーが基にある》
……すべてがエネルギーでできている?
そう考えた瞬間、見たこともない奇妙な記号の羅列
が、ザーッと脳裏に走った。
プログラムのような映像は次第に形を成し、
人生の記憶として走馬灯のように流れ出した。
原始時代、中世のヨーロッパ、アラブ、チベット、
エジプト、アラスカ、アメリカ大陸。
男だったり、女だったり、さまざまな時代、さまざまな
国々を転々とした生まれ変わりの記録が映し出される。

大変なことに気づいた。
これらすべてが私だったのだ。
どの場所にも、どの時代にも、どの星にも、
命の記憶のすべてに、私が宿っていた。
何から何まで私の経験だった。
すべてが私だった。
……私が今、見たものは?
《アカシックレコード》
スフィアの声が、また、美しく響いた。

こんな調子で著者は、自分の物語(ストーリー)を語ります。
ほんまかいな?
夢見がちな女の子がでっち上げた夢物語じゃない?
とも一瞬考えた。
いや、それにしてはディテールがしっかりしている。
夢物語では、こうもうまく構成・展開できはしない。

こんな調子で物語は展開する。
ルルドの街で会った魔女との対話、龍との対話素晴らしい。
おとぎ話のような、実話です。

担当者はおかげさまでずいぶん物知りになり、
「魂に添う生き方」を選択しようと考えるようになりました。
ありがとうございます。