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風雲斎のひとりごと No.50(2014.11.29)
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11月新刊『痩せるなんてかんたんよ』
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帯津良一先生から「これを本にしてくれ」と依頼が来た。
一日に40~50人の患者を診ている多忙人だから、よそから
持ち込まれた原稿を読むのが面倒になると僕に回ってくる。
帯津先生は、酒飲み友だち兼人生の師匠だから、むげには断れ
ない。今回もそうだった。帯津養生塾の教え子の原稿だという。

著者は中国人の曽紅(そこう)さん。日本人に嫁いで20余年の
腹式吐納法の生理作用効果からミトコンドリア細胞呼吸との
関連性に着目して研究する医用工学博士。
出てきた原稿は「ミトコンドリア呼吸法」。一読して、かたい!
こんなものダメと突っぱねた。著者もさる者、ではこうしたら、
この角度ではーーとねばる。
ミトコンドリア呼吸法ねえ……。

吐納法という中国古来の呼吸法にミトコンドリアの活性化を
結びつけたそれだという。「両者は直結しているのです」と。
さんざんやり合ってタイトルどおりの視点に落ち着いた。
正直な話、嫁いだ娘二人の肥満気味を思い出して、まあ話を
聞こうとなった。ところがさあ大変。下手な日本語だから、
ライターをつけて3度も書き直し。カバーイラストは2度も
描き直し。曽紅さんからあれはダメこれはダメの連続で、結局2
年越しの編集作業となった。エゴが強いというか、自己主張が
激しいというか、自分の意見を曲げない。その意志の強さに、
こりゃすごい! と脱帽。これは見習わなきゃと、日本男児、
ぐっと受けとめた。

原理は簡単。大きく息を吸うのはダメ。まず吐く。吐くと、空気
が自然に納まる。これが吐納法の基本。このスタイルで体内のミト
コンドリアを元気づけ、脂肪を体力、体温、性ホルモン、神経伝
達物質に変換する。逆の呼吸をすれば太るのも簡単。
痩せる太るだけではなく、「これは一生覚えておく宝です」とも。

むろん、痩せる、太るは達成できるが、加えて、
「抜け毛しなくなったね、小顔になったわ。シワ、シミ、ソバカ
ス、顔のくすみも減ったね。モチモチ肌になった。目覚めがよく
なった。気力が湧いてきた。イライラしなくなった。生理がピタッ
ピタッとくるわ。卵巣の腫れもなくなった。更年期よサヨウナラ。
血圧も下がって降圧剤も減った。痔が消えた。鼻炎がおさまって、
ティッシュの紙が減らなくなった! 何十年来の踵のひび割れが
初めてなくなった。冷え性が改善、カイロを使わなくなった。眠れ
るようになって、地震がきたのも知らないでグーグー寝ていた……。
ワハハハハ〜!」 (本文より)
というわけ。

一時は放り出そうかとも思った原稿だが、終わってみると楽しかっ
たと気付く。頑固一徹、自説を曲げない、まっすぐで、僕がどんな
皮肉や悪口を口にしてもめげない、朗らか、その上、ちょっとアホ
な工学博士。日中関係もこんな風にしてほどけていくのかな……。
曽紅さん、ありがとう。
『痩せるなんてかんたんよ』は発売中。定価(本体1500円+税)

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12月新刊『ほら 起きて、目覚まし時計が鳴ってるよ!』
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著者は、並木良和さん。
なんと言うべきか、こんな人は見たことも会ったこともない。
超人的なスピリチュアル・カウンセラー。御年40歳。
個人セッションを受けるには半年待ちという売れっ子。

わが社に初めて来たとき、僕はその若造ぶりに驚いて、爺さんが
孫に説教するような態度で応対した。ところが2時間後、あまり
の凄い内容にびっくり仰天して、いつの間にか正座していた。
わが社の内容、僕の内面を読み、進むべき道――それをよどみなく
語り、「そのことを伝えるために来たのです」とサラリと言った。

何がすごいか。
並木さんは僕という人間を霊視する(リーディング)。
僕のハイヤーセルフと対話する。
そのことで、僕が抱えている心配事や問題を視てしまう。
僕がしゃべってもいないのに。
本物だと思ったのは、それが全部当たっていること!

並木さんは自分の過去世を克明に記憶している。
シャーマンだったとき、神官だったとき、物乞いだったとき、
貧しい主婦だったとき、王様だったとき−−その経験から、
「何をどうしたらいいか」
「何が大事で、何がどうでもいいか」
「人間どう生きるか」
「今どういう時代で、これからどういう方向へ進むのか」
それをくみ上げて、過去と今とこれからを淡々と語る。

自分が他人と違うことに気づいて以来、「自分は何だろう」
と、ずっと己と対話してきた。守護霊や天使とつながり、
自分のハイヤーセルフともつながった。ハイヤーセルフと
つながるとは神とつながることだ。意識が上がったのだ。
するといろんなものが視えてきた。

たとえばアセンション、並木さんの話は目からウロコだった。
アセンションは終わったのではなく、始まったばかりだと。
ディセンション(分離)を終えて、「統合」がテーマのそれが
スタートしたばかり、すさまじい変革の時が来ている、と。

「そのとき、あなたはどう生きるの」と並木さんは問う。
目覚めなさい、決断しなさい、そろそろ宇宙意識に帰りなさい
ーーこのあたりが並木さんの答えだが、一人の人間、人間集団、
総体としてのこの地球、そして宇宙、神ーーその構図を彼は知っ
ている。目隠ししていたものが外れて、その実態を視たのだ。
並木さんはすでに神の領域に近づいている。

彼は自分の力を知っている。それは透視や霊視や奇跡といった
パズルの一片ではなく、それらをひっくるめた全体の完成図だ。
その相関関係を見せてくれるから、僕にもよくわかる。彼は宇宙
意識を語り、神を語るが、それでいて恐怖を感じさせない。己の
知をひけらかすこともしない。ひたすら優しい。そこがすごい。

こういう強烈な人が出てくるのは、インディゴチャイルドと呼ば
れたある層が大人になったことと関連があるような気がする。
彼らはこの地球の古い構造をぶっ壊すために生まれたと評された
ものだが、並木さんに限らずそういう人がポチポチ出現している
と感ずる。いや、時代は確かに動いている。それを実感する。
こういう人と出会えたことに、同じ空気を吸えることに、僕は
感謝したい。長生きして良かった。(今号終わり)

『ほら 起きて、目覚まし時計が鳴ってるよ!』は処女作。
12月20日ごろ発売の予定。ご予約をどうぞ。