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風雲斎のひとりごと No.89(2021.5.30)
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新刊
『むらの小さな精米所が救う  アジア・アフリカの米づくり』
(古賀康正著 農文協)を読んだ。
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(本へのリンク)
http://toretate.nbkbooks.com/9784540202414/

著者の古賀さんは、若いころからJICA(国際協力機構)や各種組織の
一員としてアジア・アフリカの辺境の地を経めぐり、飲み水や動力
をどう得るか、やせた土地から食料を採取するにはどうするか、
あるいは、農民がもっと楽に食う方法はないかなどを現地の人々と
話し合い、互いに学び、相談にのってきた“現場を歩く農学博士”。

後年、たまたま古賀さんと同じようなコースを歩くことになった映像作
家、「グループ現代」の小泉修吉さんが「どの地に行っても、ドクトル
・コガの名を記さざるはなし」と語ったことがあります。へえ、すごい
人だなと風雲斎は思っていました。

氏は宮沢賢治が大好き。賢治作品のどれもこれも、すらすら出てくる。
縁あって賢治が学んだ盛岡高等農林学校(いまの岩手大学農学部)
の教授を務めたこともある。

氏の書の一つに『遊びをせんとや生まれけむ――走る、食う、乗る、飛ぶ、
そして…』(徳間書店 1989年)という名著があるが、これは風雲斎が
同社社員時代に担当した一冊。
以来40年、風雲斎は古賀さんを師と仰ぐことになり、チャリ、カヌー、
ヨットを教わり、酒の飲み方、飯の食い方、しゃべり方を学んだ(つもり)。
師匠の挙措一つひとつを見習おうとしたが、凡俗はどうしても師のような
“静かな巨人”のようにはなれなかった。

『むらの小さな精米所が救う アジア・アフリカの米づくり』には、長年
の友人加藤登紀子さんの「農民自身が美味しいお米を食べていない??
世界のお米をめぐる事実を初めて知りました。農業を農民の手に!」と
いう推薦文が付いています。

よかったらご一読ください。
詳しくは http://toretate.nbkbooks.com/9784540202414/

(2021・5・30風雲斎)

(この号終わり)