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風雲斎のひとりごと No.25 (2010.4.6)
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このメールマガジンは、これまで風雲舎とご縁のあった方々に
発信しております。よろしければご一瞥下さい。
ご友人への転送歓迎です。
なお、ご不要の方はお手数ですが、その旨ご一報下さい。
次回より、送信リストからはずします。

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ある翻訳者
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菅靖彦さんというなかなかの翻訳者がいます。
『この世で一番の奇跡』(オグ・マンディーノ)や
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン)
などの名訳をはじめたくさんの作品があります。

菅さんは翻訳だけではなく自らも書きます。
その一冊に、『自由に、創造的に生きる』(風雲舎)
というご自分の半生をふり返った自分史があります。

モノがあふれているのに、
心が寒い……
この空しさは何だろう……?

そんなふうに自分の個人史を語りながら、菅さんは人類全体に突きつけられ
ている問いに、トランスパーソナル心理学を用いて答えを出そうとします。
この一冊は、NHKのラジオ番組で、東北なまりの抜けきらない菅さんが訥々と
語り下ろした作品ですが、これが絶品、まことにおもしろかった。
僕の大好きな作品です。

彼とは同郷(岩手県)というせいもあって、何となく仲よしになりました。
彼は花巻市の出身。花巻といえば、あの宮澤賢治です。
宮澤賢治の膝下で育つというのはどういう感じですかと尋ねると、
「賢治が呼吸し、思索し、行動したところに僕もいた。
だから、いつも賢治に見守られているような気がした。
――これはありがたいことだった」
そんな答えが返ってきたものです。
郷土にそういう印象をもてるというのは幸福ですね。

そんな菅さんが、
「これはとびきりスピリッチュアルな一冊だよ」と教えてくれたのが、
以下の本です。菅さんの訳で、この4月、風雲舎から出ます。

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『いま、目覚めゆくあなたへ』
マイケル・シンガー著 菅靖彦訳
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タイトルがちょっとユニークだと思います。
「いま、目覚めゆくあなたへ」、です。
ちょっとかっこいいでしょう?
サブタイトルは、こう続きます、
――本当の自分、本当の幸せに出会うとき――

この感覚は、分かる人にはすぐ分かるのではないでしょうか。
意識を変える、目覚める人が、最近とても多いからです。
最近、「おや、この人、変わった」というような友人があなたの傍に
いませんか。何かに目覚め、意識や暮らしを変えていく人が、いま、
モーレツに増えているとは感じませんか。僕の身の周りでも、あの人
この人と数え上げれば、すぐに5,6人の名前が上がります。
考え方を変え、そして生活スタイルをぐいっと変えていく人たち――
覚醒するという意味で、いま、すごい時代になったのです。

菅さんによれば、著者のマイケル・シンガーは、エックハルト・トールや
ジャシャンティ(日本では未知)と並ぶスピリッチャル・ティーチャーだ
そうです。スピリッチュアリティの本質は「覚醒」や「目覚め」だそうですが、
それらは従来、釈迦クラスに固有のもので、凡人にはあまり縁のない世界の
ことでした。

ところが、「そうじゃない、みんなに共通して起こる現象だ」というのが
新しい時代の考え方です。クラッシックな悟りや覚醒論はもういい、あれでは
永遠に悟れないというのです。
仏陀や特殊な人たちだけではなく、みんな目覚めていく時代――その背景には
アセンションのような宇宙的な動きがあるのもうなずけます。

マイケル・シンガーはこういいます、
心のガラクタを捨てよ――人生、すっきり楽になる!
では良い旅を。

『いま、目覚めゆくあなたへ』
マイケル・シンガー著 菅靖彦訳
詳しくは http://www.fuun-sha.co.jp/

2010.4.6 風雲斎

この号終わり