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風雲斎のひとりごと

風雲斎のひとりごと No.27 (2010.7.20)

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   風雲斎のひとりごと No.27 (2010.7.20)
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ある異邦人
――――――――

サッカーも終わり、永田町はまたも混迷入り、それにひどい湿気。
それやこれやで周りはみんなげんなりしていますが、広い世間、
この娑婆はそう捨てたものでもありません。

半年ほど前に、“異邦人”とでも呼びたくなるようなあるもの静かな
日本人に出会いました。一体全体この先、日本はどうなるのか
というような会話を何度か交わすうちに、パワーをもらいました。
長い海外暮らしで、行動も発想もかなり日本人離れした御仁ですが、
世界の動きをじっくり見てきた目には、今後の日本の進路がかなり
クリアーに見えているのです。
今やっと日本に定住した異邦人は、こんな風に言います。

「日本人は一般人からテレビや新聞のコメンテーターにいたるまで、
日本の技術、日本の製造が世界一だと思っているフシがあります。
これがふしぎですね。日本人はなぜノキアの携帯を買わないのか、
なぜサムスンのテレビを買わないのか、なぜAcer(エイサー・
台湾)のパソコンを買わないのか、なぜ現代(ヒュンダイ・韓国)
の自動車を買わないのか――。ふしぎですね。
日本は完全な情報鎖国なんですね」

異邦人の名前は小寺圭(こでら・けい)さん。46年生まれ、東京外語大
を出て、ソニーの海外営業を30年。ユニークな国際感覚、行動力で、
社内外で言いたい放題を言ってきた強者です。中近東、欧米、東南アジア、
中国を歩き、「ソニー・チャイナ」の会長。ソニー退社後、「トイザらス」
CEOを経て、現在、「クオンタム・リープ」に席をおき、企業の
「コト興し」、町おこしなどを呼びかけています。

その視点、分析がとてもユニークで、
「あなたの存念を好きなようにぶちまけたら――」
と申しあげると、ひと月ぐらいでサラサラと原稿を書いて持ってきました。
むろん処女作です。これがなかなかなのです。
さすがソニー、すごい人材がいるんだなあ――。

―――――――――――
異邦人が書いた一冊の本
―――――――――――

出来上がったのが、次の本です。
『ヘコむな、この10年が面白い!』
――「モノづくり」から「コト興し」時代へ――
 (四六判並製216ページ 発売日7月下旬)
ISBN978-4-938939-62-5 定価(本体1429円+税)

異邦人の主張はとても明快です。
●日本は「モノづくり」国家から脱出すること。
●日本は「事業化」を通した「コト興し」の国に変わること。
●日本は「環境ビジネス」の分野で世界をリードすること。
この3点です。

�モノづくり国家からの脱出
東南アジア、中国の生産現場をつぶさに見てきた異邦人にとって、
「水平分業」をベースにした彼らの生産力、低コストに、「垂直統合
製造モデル」の日本は逆立ちしても太刀打ちできない。ハードを
つくって右から左に売る時代は終わった。ハードづくりはそれを
得意とする国に任せなさい。今後、この国は「モノづくり」から
「モノをつくらせる」側に転じなければならない。
ふり返れば、日本自体がそうやって欧米から「モノづくり」を奪って
きたのだから、歴史が繰り返すのは当然だ、「モノづくり日本」などと、
いつまでも過去にこだわるな――というわけです。

�「コト興し」とは。
モノをつくって、「はい、どうぞ」という時代ではない。
「モノをビジネスの中核に置きながらも、製造のような付加価値の
低い分野への投資は避け、モノを介在としたサービスで儲けるような
全く新しい事業構造をつくること」。その適例に、生産工場を持たない
アップル社などを挙げています。

「どんなビジネスにも関連事業というものがあり、この関連事業の
連鎖をつくることにより、産業全体、国全体に大きな産業のうねりを
つくること」
「モノには依存せず、ソフトやサービスビジネスという無形の価値を
提供し、日本の優れたカルチャーを世界に売り込むこと。それは
単なるビジネスに留まらず、観光客の増加や都市の改造、日本の国家
価値の再興にもつながります」

つまり従来のスキームを捨てて、ひとつグレードアップしないと、
“かつて栄えた経済老大国”などと揶揄される国に成り下がるという
のです。

�次の主戦場は?
モノづくり国家として頂点に上り詰めた日本は、その後のIT革命
や金融革命の波にもきちんと対応できずに、ただ右往左往していた。
展望のない国家はあちこち流浪します。悲しいものです。
では次の10年の主戦場は何か。
「答は明快だ、環境しかない」と強調します。

世界の動きを見てきた異邦人の目には、「どの道、世界はそう
動くしかない」「ハンドルを切り違えると、“おれたちに明日はない”
ということになるよ」「だから、この10年が面白いのだ」
と言います。

永田町のセンセー方の課題図書にでもしたい一冊です。
異邦人のかつての上司・出井伸之(クオンタムリープ代表取締役)さんは、
「自分をマーケティングすれば、時代は楽しくなる。
この本はキミの明日を元気にするレシピが満載。私も元気が出た」
と激賞してくれました。

風雲齋は娑婆のことにそれほど強い興味はないのですが、
現実と近未来が接するこのゾーンには興味が尽きないのです。
ひさしぶりにスカッとする本でした。
よろしければこの夏休み、ご一読下さい。(この号終わり)

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2010.7.20 風雲斎

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(株)風雲舎 担当 山平松生
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風雲斎のひとりごと No.26 (2010.6.3)

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   風雲斎のひとりごと No.26 (2010.6.3)
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あるご婦人のこと
―――――――――
高橋文子さんというユニークなご婦人がいます。
彼女は50才ごろまで平凡な家庭の一主婦でしたが、子育て
が一段落したころ、友達から、参宮橋のあるブティックを
「ねえ、手伝って」と誘われます。へえ、おもしろそうね
とやってみると、これがうまくいきました。
一年後、「あなた、ついでにこのまま経営して」と友達。
はい、と高橋さん。ブティックの経営者・デザイナーという
よりはコーディネーターとしてお客さんのお洒落の手伝いが
楽しく、客心理とビジネスという世界を学びます。

この後、彼女はもうひとつジャンプします。ロータリークラブの
女性版のような世界組織・国際ソロプチミストという慈善団体に
入ります。これが楽しかった。すごい人と出会えたからです。
なるほど、世間というものが少しずつ分かってきます。
彼女はビジネス世界とボランティアをくぐることで、人生、
とりわけ人間を見つめます。素晴らしい人、問題を抱えた人、
いろんな人がいました。

――――――――――――――
サードファミリーという発想
――――――――――――――
無我夢中でやってきて、あっという間に70才になっていまし
た。彼女の人生は、ここからトップギアに入ります。
いつまでもブティックでもないだろうと商売からすっぱり
足を洗い、さて老後をどう生きるか――その問いに向き合います。
ずっと大事に温めていた考えがあったのです。
それが、サードファミリーという発想でした。

生まれ育った家がファーストファミリー、
嫁いで、主人や家族と苦楽を共にした家がセカンドファミリー、
子どもが独立し、主人が逝き、自由になったお一人様が、さて
どう生きるか。年齢を重ねても社会に参加し、楽しみながら自分を
磨き、また、誰かの役に立ちながら生きていく――。その憩いの場
がサードファミリーです。

高橋さんは自宅を改造し、酵素風呂をセットし、自分を磨く集まり
をもち、おしゃべりと食事を楽しむ暮らしに変えました。
これまでの仲間が老いも若きも、気楽に、集まってきました。

いま高橋さんは80才(傘寿)になりました。
自宅1階にある酵素風呂の様子を見るために、日に20~30回ほど
1階と2階を往復します。これが元気の秘訣です。

歳をとったら、意地を張らず素直になる、好きな仲間とおいしい
食事をしておしゃべりする、誘いがあれば、お洒落して外出する、
孤立しない、仲間に声をかける、すべてのことに感謝する――
さらには笙の音色に聴いたり、句会に出たり、偉い先生をお招きし
てお話を聞いたり、自分を磨くことを忘れません。
ご自分で決めた約束を、自らちゃんと実行しています。

―――――――――
田端のふしぎな家
―――――――――
それにしても、この家はどうもふしぎです。
ここにやって来て応接間のソファーに座ると、皆さん、めったに
しゃべらないようなことでも口に出してしまうのです。まるで
「懺悔室」に入ったときのように、秘密も成功も失敗も、ふと気が
つくと、何もかもしゃべっています。
懺悔すると、人は深い安堵とやすらぎに包まれるそうですが、
いつの間にか、そういうありがたい家になっていました。
そのポイントは、(たぶん)高橋さんが、うんうんとうなずきながら、
黙って他人の話に耳を傾けることでしょう。

実はもうひとつ秘密がありました。
この家はしばらく以前から、ふしぎなことが頻繁に起こるように
なっていたのです。地震でもないのに、家がカタコトと揺れる。
向かいの八幡様の木々が異様な金色に輝く。父と主人がまったく
同じ日に永眠する。内裏雛のお姫様が笑う。高橋さんがお招きし
たわけでもないのに、異能者や霊能者、神の意志を文字で表す
シャーマンのような人がやってくる――。

何よりふしぎなのは、この家にやってくる人が、
みんな、素直になる――
みんな、いい顔になる――
ことです。
この家は、なにか大きなもの、
神様のような存在に包まれているようなのです。

――――――――――――――――――――
というわけで、高橋さんの本ができました
――――――――――――――――――――
彼女のこと、この家のふしぎをまとめた一冊ができました。
文字通り『田端のふしぎな家』というのがタイトルです。
(46ソフト 216p 定価1575円 6月初旬店頭発売)

風雲斎は、どちらかというと時代の先端を行く固い本づくりが
好きで、うちが出すものは、とかく難解なものが多かったよう
です。高橋さんは理屈好みの、いわゆるインテリではありません。
でも彼女の原稿を読み進めていくと、その底に、何か大事なもの、
とても暖かなものが息づいていることに気がつきました。
編集者が、どんどん素直になっていったのです。
そういう意味でうんと教えられた一冊でした。
よろしければどうぞ読んでみてくださいね。

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2010.6.3 風雲斎

この号終わり

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風雲斎のひとりごと No.25 (2010.4.6)

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ある翻訳者
――――――
菅靖彦さんというなかなかの翻訳者がいます。
『この世で一番の奇跡』(オグ・マンディーノ)や
『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン)
などの名訳をはじめたくさんの作品があります。

菅さんは翻訳だけではなく自らも書きます。
その一冊に、『自由に、創造的に生きる』(風雲舎)
というご自分の半生をふり返った自分史があります。

モノがあふれているのに、
心が寒い……
この空しさは何だろう……?

そんなふうに自分の個人史を語りながら、菅さんは人類全体に突きつけられ
ている問いに、トランスパーソナル心理学を用いて答えを出そうとします。
この一冊は、NHKのラジオ番組で、東北なまりの抜けきらない菅さんが訥々と
語り下ろした作品ですが、これが絶品、まことにおもしろかった。
僕の大好きな作品です。

彼とは同郷(岩手県)というせいもあって、何となく仲よしになりました。
彼は花巻市の出身。花巻といえば、あの宮澤賢治です。
宮澤賢治の膝下で育つというのはどういう感じですかと尋ねると、
「賢治が呼吸し、思索し、行動したところに僕もいた。
だから、いつも賢治に見守られているような気がした。
――これはありがたいことだった」
そんな答えが返ってきたものです。
郷土にそういう印象をもてるというのは幸福ですね。

そんな菅さんが、
「これはとびきりスピリッチュアルな一冊だよ」と教えてくれたのが、
以下の本です。菅さんの訳で、この4月、風雲舎から出ます。

――――――――――――――――――
『いま、目覚めゆくあなたへ』
  マイケル・シンガー著 菅靖彦訳
――――――――――――――――――

タイトルがちょっとユニークだと思います。
「いま、目覚めゆくあなたへ」、です。
ちょっとかっこいいでしょう?
サブタイトルは、こう続きます、
――本当の自分、本当の幸せに出会うとき――

この感覚は、分かる人にはすぐ分かるのではないでしょうか。
意識を変える、目覚める人が、最近とても多いからです。
最近、「おや、この人、変わった」というような友人があなたの傍に
いませんか。何かに目覚め、意識や暮らしを変えていく人が、いま、
モーレツに増えているとは感じませんか。僕の身の周りでも、あの人
この人と数え上げれば、すぐに5,6人の名前が上がります。
考え方を変え、そして生活スタイルをぐいっと変えていく人たち――
覚醒するという意味で、いま、すごい時代になったのです。

菅さんによれば、著者のマイケル・シンガーは、エックハルト・トールや
ジャシャンティ(日本では未知)と並ぶスピリッチャル・ティーチャーだ
そうです。スピリッチュアリティの本質は「覚醒」や「目覚め」だそうですが、
それらは従来、釈迦クラスに固有のもので、凡人にはあまり縁のない世界の
ことでした。

ところが、「そうじゃない、みんなに共通して起こる現象だ」というのが
新しい時代の考え方です。クラッシックな悟りや覚醒論はもういい、あれでは
永遠に悟れないというのです。
仏陀や特殊な人たちだけではなく、みんな目覚めていく時代――その背景には
アセンションのような宇宙的な動きがあるのもうなずけます。

マイケル・シンガーはこういいます、
心のガラクタを捨てよ――人生、すっきり楽になる!
では良い旅を。

『いま、目覚めゆくあなたへ』
  マイケル・シンガー著 菅靖彦訳
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2010.4.6 風雲斎

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風雲斎のひとりごと No.24 (2010.2.4)

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旧い友からのメール
―――――――――
今回は政治についてです。
というか、時代の風についてです。

50年ほどの大昔、風雲斎は政治青年でした。
60年安保・ゼンガクレンの時代です。
血気にはやって、この社会を何とかしようと息ばっていた
ものです。その頃の旧い友人(三上治)から、
「政治権力が動く場に視線を」と題するおもしろいメール
が来ました。
「小沢事件」についての論評です。

いまノンポリで、政治などにはとんと縁のない風雲斎にも、
小沢叩きの動きは異常に見えました。ですから旧い友の文章が
ビンビン響いてきました。以下、(彼の許しを得て)開陳します。
難しそうなのですが、まあ、ご覧になって下さい。

彼はこんなことを言います。
「僕の脳裏を去らなかったのはやはり「小沢問題(小沢事件)」
であった。裸木になって寒々しい姿の銀杏を見つめながら
自己問答をしていたのはやはりこのことだった。」

「小沢事件では検察の処置が気になるが、それ以上にこの事件の
本質が隠されたまま処理されてしまうことが気掛かりである。
検察が日本の官僚の総意を代弁し、さらに背後ではもっと大きな
力が後押しをし、小沢を潰し、民主党の変質や骨抜きをするのが
この事件のもくろみである。民主党議員の一部の言動では
これが功を奏しているように見えるが、なかなか見えにくいこの
事件の姿を取り出してみたい。」

「注目すべきは権力の発現様式である。
検察はこの目的のために、政治的大義を掲げない。
また、力の支配という形態も取らない。金権(利権)政治の
浄化という通りのよい言葉を使う。マスメディアはこれを
正義として代弁的に報道し一体化する。そしてこの動きは
人々の心的動きの中にも浸透する。例えば小沢は胡散臭い
利権政治家であるという像が刷り込まれる。金に汚い政治家
の悪業追及という像はやすやすと通る。」

「こうした表層のイメージを通して政治権力の絶対化という
深層は隠されながら貫徹していく。検察とマスメディアの
一体化した動き、人々の心的反応という様式の中で、
政治権力は絶対化の同意を得ていくのである。」

「この小沢事件では、この捜査が不当であると思っても対抗が
難しい。卑小な形態をとって現れる政治権力の絶対化に抗する
生の政治としての民主主義はさしあたり、これは「おかしいぜ」
という身体的感覚や反応を基盤にして出てくる。」

「この反応を政治権力の深部に届ける想像力こそ、生の政治
としての民主主義や人権を生かす武器である。
小沢事件は僕らの政治的想像力を試していると言える。」

―――――――
なるほど……
―――――――
これを読んで僕は、わが意を得たりと膝を打ちました。
僕が感じていたことが書かれていて、これはまっとうな
優れた論評だと感じたからです。

僕は小沢という政治家とは縁もゆかりもない。
田中角栄、金丸らを師匠に持ついけ好かないヤツ、
というのがこれまでの印象でした。
こんなところが大方の印象でしょう。

しかし仮にそうだとしても、この小沢叩きは尋常ではない、
直感的に、これは何かヘンだ、いびつだ、と感じていました。
僕の周りでは、小沢叩きは田中角栄を追い落とした手口と同じだ、
というメールが飛び交っていました。
その問題意識が重なったのか、波長が合ったのか、
旧い友からのメールに敏感に反応したのです。

――――――
問題の所在
――――――
僕の把握(たいして専門的ではない)では、民主党が政権を
取ったということは、この国の権力を押さえてきた連中に
とっては大変なことなんだ、と今さらながら痛感します。

鳩山・小沢ら民主党は、アメリカ離れ(「対米従属」を脱する)
を意図し、日米中三角外交へと舵を切った。アメリカ一辺倒
ではなくアジアに目を向けるというのでしょう。さらに、
官僚政治からの脱却という、触れてはいけないテーゼを掲げた。
彼らは根幹を変えようとしている。

ところが、自民党はじめ外務省、官僚、マスコミらの「対米
従属主義者」(守旧派)にとって、これらは許し難いことだった。
驚天動地の不敬な行為だ、このままでは戦後60年間続いた権力
構造を根こそぎ崩される恐れがある、と感じたのでしょう。

かく在りし事態をぶっ壊すことの難儀さ――
そうはさせじとする守旧派の強固な抵抗――
(たぶん)小沢叩きは、国の在り様をめぐる権力闘争なので
す。両者の綱引きなのです。

しかし「多極化」を否定し、従来通りのアメリカ依存を継続
することで、どんな展望が出て来るのでしょう。中国抜きに
経済は考えられない時代だとというのに。
「守旧派」は対立軸を打ち出せないのではないか、などと
素人は思うのですが……。

それはともかく、古い友人の言う
「小沢事件は僕らの政治的想像力を試していると言える」
というコメントは、ずしりとわが心に響いてきました。
あなたはどうお考えでしょうか。
(僕の政治把握は、以下の本に拠るところが多いことを添えます。
田中宇著 『日本が「対米従属」を脱する日』(風雲舎刊)
http://www.fuun-sha.co.jp/newbook/index.html

2010.2.4 風雲斎

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風雲斎のひとりごと No.23 (2010.2.2)

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不安な時代に愛をささやく女神
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一月末、神戸の震災を報じるニュースが多い中で、
神戸出身の友達から「ぜひ見て」というメールが来て、
TBS・情熱大陸「画家 石井一男」というテレビ番組
を見た。

結論から言うと、良かった。
石井一男の描く絵は、女神と題する一連の女性像など。
女神たちは、かわいらしく、気品と慈愛に満ちていて、
テレビを見ていて、ふと気がつくと、涙を流していた。

女神たちの表情には、
ずっと昔から知っているのに、
ばたばた忙しいこの人生で忘れてきた、
なにかとても大事な、懐かしいもの、神々しいもの、
きゅんと胸が締め付けられるような慈愛――のようなものが
あった。

この懐かしさは何だろう?
思い当たったのは、母親だった。
母はもうずいぶん前に亡くなったが、
慈愛、優しさ――に満ちていた。
でも、なおっかなさ、厳しさもあった。
あれこれの夾雑物を削ぎに削いで、
そのイメージをリファインしていくと、
石井の描く女神像とダブった。
あ、もう一人いた、
その延長上に、観音様がいた。

このテレビのことを伝えたもう一人の友人から
こんな感想が届いた、
「絵を見たとたん、思い出したのは、ルオーです。
ルオーの絵の厚みと重さがそのままありました。

女神の絵は、私の中では、生きている女性でした。
一面に絵が並べられている映像は、圧倒されました。

生きている女性がエネルギーとして純化された
という意味で、観音様なのだと思いました。

下絵を描き、待つ。
そこに女性が訪れて形としてすくわれているような気がしました。
だからこそ、見た人がそれぞれの観音様を見出しているのでは
ないでしょうか。」
とあった。いい感性を持っている人だ。

現物を見たいとPCで検索したら、
東京・国分寺在の小さなギャラリーで個展が開かれていた。
最終日に間に合い、駆けつけた。
秘かに観音様と敬愛するご婦人を誘い、
女房ともどもご一緒した。

現物も良かった。
石井の描く「優しさ」は、
この不安な時代を象徴しているように見えた。
「大丈夫よ、しっかり愛を受け取って……」
と表現しているようだった。
テレビ放映のせいか、小さなギャラリーは満員だった。
「ギャラリー始まって以来のことですよ……」
受付の女性が嬉しそうにつぶやいていた。

ぽかぽか暖かな日差し――観音様と一緒に、いい絵を見て、
うまいコーヒーをのみ、いのちの洗濯をした1日だった。

TBS・情熱大陸「画家 石井一男」は「YouTube」で見られます。
http://moviemaga.blog20.fc2.com/blog-entry-2376.html
「絵の家のほとりから  石井一男画集」
後藤正治『奇跡の画家』(講談社)などもよろしければどうぞ。

2010.2.2 風雲斎

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風雲斎のひとりごと No.22 (2010.1.9)

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ハーレーダビッドソンを駆る牧師
―――――――――――――――
昨年末、キリスト者の集まりで、ある牧師のお話を興味深
く聞きました。牧師は「人は何も持たずにこの世に生まれ、
何も持たずに帰る」というヨブ記(旧約聖書)の一節を読ん
だ後で、こう切り出しました。
「つい先日、これまで読んだ何百冊かの書籍と、身の周り
のがらくたをきれいさっぱり捨てました。ボロになった家
具類、電気器具、本箱、ラジオ、テレビ等々、がらくたは
2トン車一杯になりました。すっきりしました。がらくた
を捨てていくと、神がどんどん前面に出てきました」と。

促されて僕もこんなことを話しました。
「加齢と共に、身の周りから何か大事なものが消えていき
ます。僕の場合、それは人の死です。親兄弟は言うに及ば
ず、お世話になった恩人、親しい友人、先輩たちが皆去っ
ていきます。それが悲しい。ところが牧師と違って僕には、
代わるべき何も見当たらない。空虚さ、索漠たる想いに
悩んでいる最中です」などと。

食事時、同年配ぐらいかなと思って牧師に気易く声をかけ
て驚きました。風雲斎よりひと回り上の大先輩です。牧師
はついこの春先まで、ハーレーダビッドソンを駆って東京
から福島県のある高校までぶっ飛ばし、その学園の校長を
していたそうです。生徒に説教をして、野球部は甲子園に
連続出場した実績を持っているそうです。

なるほど、この牧師の話す言葉には力がありそうです。
聖書一筋というよりは、高い波動を発している実践者と見
受けました。御髪こそ総白髪ですが、肌はつやつや、瞳は
いたずらっ子のようにきらきら輝いています。話が書物の
ことに及ぶと、万巻の書を読み込んできたような知性が伝
わってきます。こういう人のお説教をときどき耳にしてい
たら、人生、ずいぶん豊かになるでしょうね。

僕が参ったなと感じたのは以下の点です。
身の周りのあれこれを捨て去って、神を中心に生きてすっ
きりしている牧師。対照的に、消えていく人・ものを懐か
しみ、こだわり、その欠落した後の空虚感にもだえている
僕。換言すると、信念のようなものを持っている人間と
そうではない人間との差、でしょうか。

こころの中に確固たるものを持っている人は幸せです。
牧師が言う「がらくたを捨てていくと、神がいた」とい
う心境。それが何ともうらやましい。ふと考えれば僕に
は何もない、それに気がついて呆然としたのです。
たぶんそれを極めていくと、ヨブ記の
「人は何も持たずにこの世に生まれ、何も持たずに帰る」
というところに帰着するのかなと感じました。

人間はある程度のところまでワアワア言いながら楽しく
過ごしてきます。がらくたを愛好し、がらくたをため込
み、がらくた言辞を吐きちらし、がらくたな人生を送り
ます。ところがある日、愕然とします。語るべき友はい
ない、親しい人は去り、仕事や生活の目標も消え失せ、
何をよすがにこの先生きていけばいいのだろうかと。

ゴルフだ、絵画だ、囲碁だ、陶芸だといって余生を楽し
く暮らしている友人が多いのですが、なにか大事なプリ
ンシプルをこころに抱いていないと、ある日はたと途方
に暮れる――そんな気がします。むろん僕にも仕事や家
族や孫もあり、それはそれで熱中するに値するのですが、
こころが欲しているのはもっともっと奥底からのもので
す。

――――――――――
がらくたを捨てること
――――――――――
人の死による悲しみ――それを実感したのは、ケンカば
かりしていた兄の死でした。表現しようのない悲しみが
やってきて、兄貴やおふくろの許へ僕を誘っている、と
感じさせるのです。これがお迎えが近いということか、
という妄想さえ浮かびます。仕事も手に付きません、
こんなザマで生きていけるのだろうかと、そんな混迷が
1年ほど続きました。

ところがそうではないのです。
1年あまり経って、それがやっと分かりました。
死ぬこと、この肉体が潰えること――それは必然です。
きっとやってくるものですから、抗いようがありません。
それはそれでいい、いつでもおいで――と腹をくくれば、
それで済むのです。

悲しみと並行して、この間ずっと実感していたのは、
「これまでの旧い自分から抜け出せ」とけしかけてくる
一連の出来事でした。酒びたり、小ばくち、異性、碁、
ゴルフ――そんな旧来のものがどうでもよくなったので
す。そこに戻っても少しも楽しくないのです。お前を構
成している中身を変えろ、とでもいうような迫り方です。

悲しみや一連の問いかけは、がらくたとおさらばしろ
という意味だったのではないか――そう解釈すると、
すっきりするのです。
スタイルを変えろ、暮らしを変えろ、生き方を変えろ、
中身を変えろ、チェンジしろ――がらくたとおさらば
しろと教えていたのではないか。

うーん、ちょっと元気が出てきました。
仕事にも人生にも張り合いが生まれそうです。
何とも遅い気づきですが、仕方がありません。
あの牧師さんには及びもありませんが、暗愚は暗愚なり
にアホはアホなりに生きるしか仕様がないのです。
そんなわけで今年もよろしくお世話になります。
皆さんにとってもいい年でありますように。

2010年元旦 風雲斎

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風雲斎のひとりごと No.21 (2009.12.4)

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――――――――――――
若きジャーナリストの進化
――――――――――――
田中宇(たなか・さかい)という人のことは、もうずいぶん
著名になっているからあらためて紹介することもないでしょうが、
彼のこの道(国際関係)最初の本・『神々の崩壊』という一冊は、
実は風雲舎からの出版でした。
神々というのは、LTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)
という陣を構え、ノーベル賞を受賞した二人の経済学者が
金融デリバティブ理論を構築し、一世風靡した金儲けの神々でした。
金融デリバティブ理論は大もてでしたが、結局は「詐欺の手口の巧妙化」、
「ゼロサム的な金融賭博でいかに儲けるか」に過ぎなかったと断じて、
田中さんはその崩壊を書きました。

なぜこんなことから書き出したかというと、当時出会った田中宇さんは
まるで学生さんのような若さと風貌で、えっ、これがほんとにあの鋭い
発言をしている人物なの! とびっくりしたことがあったからです。
ところが10年経ってみると、若者はたくましく、力強い国際ウオッチャー
に進化していました。

――――――――――――――――――
田中宇という国際ウオッチャーの視点
――――――――――――――――――
10年ぶりに田中さんに書いてもらったのは、
『日本が「対米従属」を脱する日』(12月8日発売)
という一冊です。

一段たくましくなった彼の分析には、モヤモヤした霧をすっきり晴らし、
事態の構造をくまなく見せてくれるようなパワーがあります。
彼の視点はとてもユニークで、そのへんの新聞やテレビの解説ではめった
にお目にかかれない優れものである、と思います。

�この本もそうです。
日本はもう「対米従属」を脱した、と著者は言います。戦後60年、日本
はへなへなして、アメリカの傘の下でぬくぬく育ってきました。ところが
そのアメリカが力を失い、庇護者としてのパワーがなくなった。親ガメが
こけたら、子ガメはどうすればいいか。著者は、「多極化」という大きな
潮の流れを見ながら、その問いに答えを見つけようとします。

�日本が対米従属を脱したのは、日本が強くなったせいではない。ユーロ
圏や、BRIC(ブラジル・ロシア・インド・中国)諸国が発言権を増して
いるのは、彼らが強くなったせいばかりではない。
ことの本質は、この世界を牛耳る米国中枢の人々が、そうなるように世界を
誘導しているせいだ。真のねらいは、従来のアメリカ一極から、あっちに
もこっちにも拠点が生まれる「多極化」構造に世界を変えようとしている
こと――これが、時代のベクトルなのだ。これを見誤るなよと分析します。

�ここが著者の視点のユニークなところです。
欧米や日本などの先進国は、すでに経済的にかなり成熟している。だから
この先、あまり成長が望めない。これまでの欧米中心の体制が続くことは、
世界全体の成長を鈍化させる。100年単位で先を考える世界の大資本家に
とって、これは不満だ。

だから、米英中心というこれまでの既得権を一旦ぶち壊してでも、中国や
インド、ブラジルなどの途上国に経済発展させなければ、さらなる発展は
望めない。米国中枢が「多極化」を推進するのは、そうした「資本の論理」
に基づくものだ、というのです。こういう戦略を「多極主義」と呼び、
これに対立する体制を、「米英イスラエル軍産複合体」、と著者は分けます。

�このふたつの体制が入れ替わるようにして、世界の主導権を牛耳ってきた
――これが著者の根っこにある視点です。これは正しいか間違っているかは、
誰にも分かりません。ただこのパースペクティブで、複雑な世界の動きを
見ると、なるほどとうなずくことが多いのです。

�たとえばこんな具合です。
なぜドルが崩壊過程に入ったのか、なぜポンドが瀕死に陥っているのか、
なぜ中国がむりやり台頭させられたのか、なぜオバマが核軍縮にあれほど必死
になっているのか、日本だけではなく、なぜ世界の多くの国が「対米従属」
から抜け出しつつあるのか、なぜG20が世界政府になりつつあるのか、何より
日本では、なぜ小沢と鳩山が「多極主義」的な発言をし、それに沿うような
行動をとるようになったのか――こうした疑問に合点がいくのです。

�田中宇という著者が、こうした世界的な動きをウオッチングし始めたのは
10年ほど前のことです。共同通信の記者時代、“座敷牢”に異動で飛ばされ、
やむなく世界各国から流れてくるナマの情報を読んでいた。これがおもしろ
かった。ナマで見る情報は、世間で流布しているものと違うことに気づいた
のです。

�さらに世界の動きをじっと見ていくと、そこに、ある意志が存在すること
に気がつきます。世界の動向に大きく関わっているパワー、それが「多極主義」
と「米英イスラエル軍産複合体」でした。前者は「資本の論理」、後者は
「帝国の論理」です。

�著者の結論はこうです。
いま世界の主要なベクトルは「多極化」だ。
覇権国アメリカは、今後のことはそれぞれがやってくれと、ボスの座を降りた
がっている。とすると、日本もいつまでも「対米従属」しているわけにいかない。
さて、どうするか。
「対米従属」慣れした頭ではなく、自分の頭で考えなければ、この先、にっちも
さっちもいかないよ、その兆しは、方々に出ているじゃないか、
しっかりしろ、というわけです。
「歴史が変わる時というのは、ファンファーレは鳴らない。
道頓堀に飛び込む者もいない。何も起きない。
しばらく経って人々は、
あれがその時だったと気づく……」と。

―――――――
もう一冊の本
―――――――
 今月は頑張ってもう一冊出版しました。
『社長になれなかった男』(松村直幹著)
という小説です。

著者はこの道では無名の人。
ある名門食品会社で専務まで務め、その経験からビジネスマンの“危機管理”
を描いた作品です。

主人公は突如起きた重大事件の対処に苦しみます。新聞のすっぱ抜き記事、
特殊団体、右翼がからみ、会社は危機に瀕します。シェアが落ちる、得意先から
の批判の声、社内の白い目、さらに企業合併、再生をめぐる社長との確執……。
なにより、最大の敵は、内部にいた! というわけで、実話に基づいた企業
ドラマです。

風雲斎も30年ほどある企業にいて宮仕えを経験しました。
仕事はちゃんとやる、でも媚びない――
このテーマの下で会社勤めをこなしてきましたが、なかなかでした。
著者は、正義感の強い、武士道に則って激務をこなしますが、最後に待って
いたのは“更迭”でした。その間のサラリーマン人生を、荒ぶる魂がどう対処し
どう運命を受け入れたか――読ませる作品になりました。

今号は2冊のご紹介です。
よろしければどうぞ――。
年の瀬で、あわただしい時が続きます。
どうぞご自愛していい年をお迎えください。

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風雲斎 2009.12.4

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(株)風雲舎 担当 山平松生
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風雲斎のひとりごと No.20 (2009.10.21)

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―――――――――――
目覚めた人が増えてきた
―――――――――――
僕は仕事柄、なるべくワークやセミナーやら講演会などに
顔を出すようにしています。都内はもちろん今年は、佐賀、
三重、那覇、大阪と歩き回りました。旅に出て知らない土地
を歩き、初めての人と話すのが楽しいのです。こころが解放され、
自分の自由度が増すように感じられるからです。僕の前世は
いつも早死だったらしく、他人との語らいも知らない場所も出来
事もすべてが珍しく、つまりほっつき歩くのが大好きなのです。

最近驚くのは、目覚めた人、覚醒したような人がとても
増えたと感じることです。つい数年前までは、一人の目覚めた
講師(主催者)がいて、その他大勢がひたすら聴く――
そんな構図だったのですが、今どきのセミナー会場は、参加者の
意識レベルがとても高く、みんな、なにか清澄で、質の高いオー
ラを発している――という気がします。

つい先だって、小社刊、『幸せになろう!』の著者、ジュネシーン
さんの出版記念パーティーに出席しました。ジュネシーンさんの計
らいでしょうか、参加者60人のほとんどが発言していたようでし
た。
そのスピーチのレベルの高さ、その輝きが、僕にはとても心地よか
った。
会場にはいい気が満ち溢れ、煌々たる光を放っていました。
これはすごい、この場の周波数が高いな――と感じました。
今の時代、これまでと何かが違うぞと変化を感じる人、天上からの
声を受け取る人、何ものかの囁きを聴き取る人――そういう人が
そこここで増えている、そうは思いませんか。人知れず、目に見え
ない形で、この國の津々浦々を静かに取り巻いているこの空気の流
れは、いったい何なのでしょう。

―――――――――――――
『幸せになろう!』の反響
―――――――――――――
この本を読んでくださった方々から、感想をたくさんいただいてお
ります。
・人にはいろいろな出会いがあり、そこには意味があるのだと知り
 ました。
・「潜在意識」という世界にワクワクしました。
・「潜在意識」というのは、自分の手に届かないところにあるのか
 と思っていました。
 この本を読み自分の身近にあることを知り、嬉しくなりました。
・「潜在意識」を知り、これまで胸につっかえていたことがよくわ
 かりました。
・どの本を読んでも得られなかった気づきや学びがあった!
 最高の出会いに感謝しています。
などなど。地球が変わろうとしていることに、いち早く反応してい
る人々のはてな?に答える本なのでしょう。

ジュネシーンさんのメッセージをご紹介します。
――ここ最近、地球の波動が細かくなってきているのを、
私はひしひしと感じます。
光の粒も細かく、優しくなって、とてもきれいになっています。
それに従って、生物にもさまざまな影響が起きているのを感じます。
感覚的にいえば、なにか大きな変化が近づいている――(本文より)

『幸せになろう!』の詳細ご購入は
http://www.fuun-sha.co.jp/selling/index14.html

―――――――――――
アセンションを感じる
―――――――――――
僕が愛読するバーバラ・マーシニアックというチャネラーの
『アセンションの時代』という本によれば、今、天の川銀河で生じた
エネルギーの高潮が太陽系にまで及び、従ってこの地球という小さな
惑星にもそれがシャワーのように降り注がれている――その高潮が
地球の人類やすべてのいのちに向かって、目を覚ましなさい、意識を
変えなさいと促しているのだそうです。

たぶんキーポイントは「意識の変化」です。
現実世界でも、変化の連続です。オバマ大統領や鳩山政権の登場以来、
新聞記事がおもしろくなった、世の中に変化が起きている、という
声をよく耳にします。現実世界がすごいスピードで変化しているように
みえますが、それを根っこで、人々の「意識」に変革を起こさせている
原因は、やはり「アセンション」なのじゃないか――なんて勝手読み
しています。

『アセンションの時代』の詳細ご購入は
http://www.fuun-sha.co.jp/selling/index08.html

―――――――――――――――
山川紘矢さんの新刊がおもしろい
―――――――――――――――
つい先日読んだ『輪廻転生を信じると人生が変わる』(山川紘矢)には、
とてもびっくりしました。傑作だったからです。
この人の名前で連想するのは、
『アウトオンナリム』『前世療法』『聖なる預言』『ザ・シークレット』
などの翻訳家としてですが、この本は、他人の書いたものを翻訳したの
ではなく、自分の身に起きたできごとを「本当に起こったことだけを
書きます」と淡々と語った、いわば山川紘矢さんの半生記、その思想史です。

山川さんはエリート官僚として世界の檜舞台を経巡りながら、その仕事に
埋没しきれず、翻訳家の道、精神世界への道に入っていきます。
お役人の立場を守りながら片手間にこの道に入ったのではなく、
“何かに背を押されるようにして”本気で入っていく。そうして不思議な
出来事に出会い、大事なことに気づいていったというのです。

~出会いには必ず目的がある、時代は変わり始めている、すべてが計画
されている、アセンションの時、『ありがとう』という言葉の力などの
小見出しが並びますが、一人の人間として自分の使命に気づいていく
ストーリーです。
山川さんが脚色を加えずに、本当に自分の身に起きたことを淡々と描い
ていきます。自分の身に起きた出来事を、なんだろう、なぜだろうと考え、
それを自分のこころに照らし合わせながら、自分の感情を丁寧に綴り、
ついにこれが自分の生まれてきた理由だったんだと得心する地点に至ります。

読ませるという意味では、その昔読んだ『神との対話』に匹敵する名著でした。

この種の本によくある説教臭さがないのがいい。
こういうことが分かった、だからあなた方もこうしなさい――という説教が
ないのです。自分のことをひたすら語る、だからいいのです。
詳しくはこの本を読んでもらうしかありませんが、
彼はいい仕事を遺してくれました。

―――――――――――――――
寝っ転がって夜空の星を見上げる
―――――――――――――――
「オリオン流星群」にあやかって家の近所の観察スポットに出かけました。
荒川べりの堤防です。堤防の内側に入ると町の灯りが遮断されて、
市街地にしてはよく見えます。ラメシートを敷き、ジャンパーを羽織り
ゴロンと寝そべります。寒い。やはり寝袋が必要だった。
オリオンを起点にアルデバラン、プレアデス、カペラ、むろんシリウスも
煌々と輝いています。冬の大三角、大六角がちゃんといます。
0時から早朝4時までねばって、結果は流星4,5個。

早い時間は、堤防には30人ほどの人がいましたが、1時、2時と時間が経つ
につれ一人減り二人減り、最後に5人組の酔っぱらい若い娘さんグループが
登場。「あれがすばるよ」なんてワイワイがやがや、楽しそうです。
いえ、離れたところに風雲斎ぐらいのおじさんが一人頑張っていました。
おじさんはこんなことを言いました。
五年前の「しし座流星群」のときはすごかった。この堤防に500人ぐらい
の人々が寝ころび、全天360度から降る流星群を、歓声を上げて見ていた。
あれはこたえられない経験だった。以来やみつきになった。

午前4時。今日も忙しい。もうダメだ、僕はおじさんを残し車に乗った。
戦果は少なかったが、でもこの数時間がこたえられない愉悦の時。
ぼやっと夜空を見上げる――何かを想う――この空間で一人っきりで
ぼやっとする――そのうち何かがささやいてくるかも知れない。
信州のひなびた温泉宿を思い出す。
1800メートルの牧場で寝袋にくるまり、 完全武装で星を見上げたことを。
そうだ、頃はよし。またUFO観察に出かけよう。

―――――――――――――
中山栄基さんという奇特な人
―――――――――――――
船井幸雄さんから、
「不思議な人がいる、この人の創ったミネラルを飲むと調子がいい。
山平くん、この人の原稿を頼む」といわれたのは5,6年前のことでした。
不思議な人とは、中山栄基さん。
若い頃お上の研究機関に属し、化学物質の毒性を、生体実験しながら研究
していた御仁です。毒性研究とは、ある毒物を、人や生きものにどこまで
与えて大丈夫か、という恐ろしいそれです。

中山さんは、そんな自らの仕事を「毒物屋」と呼んでいましたが、ある日、
その仕事をやめました。バカらしくなったのです。どこまで使用可能か、
なんていう仕事よりも、どうしたら毒を消せるか――関心がそこに向かった
からです。以来、10数年かけて「毒消し屋」の道を歩みました。酸化還元の
理論にヒントを得て、化学物質の毒を消すミネラルを求め、ついに「植物マグマ」
をつかみました。

小社の10月新刊、
『野生の還元力で体のサビを取る』(中山栄基著46版並製 定価1500円)
は、その成果を得るにいたる研究ストーリーです。
ポイントは、毒消しに化学物質を使用したのでは冗談にもなりませんから、
野生のものを求めたことです。理想的なミネラルバランスとは、野草、樹木葉、
海草類を焼いて灰にして、さらに高温で加熱処理して酸素を徹底的に取り除き
マグマ化させました。これがいまさまざまな分野で大きな成果を上げています。
よろしければどうぞご一読ください。

『野生の還元力で体のサビを取る』の詳細ご購入は
http://www.fuun-sha.co.jp/newbook/index.html

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                           風雲斎 2009.10.21

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風雲斎のひとりごと No.19 (2009.7.22)

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月がふたつ見えるか
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何事も急テンポでくるくる変わる時代ですからもう旧聞に属
することですが、カエルやオタマジャクシが空から降ってきた
というニュースを聞いて、おやと思い当たるものがありました。
このニュースを耳にして、村上春樹の「海辺のカフカ」という
小説をぱっと思い出した人は、なかなかの村上春樹ファンに違
いありません。

というのは村上の「海辺のカフカ」という小説の中に、東京・
中野区の商店街にアジやイワシが降ったり、富士川サービス
エリアで大量のヒルが地上に落ちてくるという、カエルやオ
タマジャクシ事件と同様のくだりがあったからです。
小説では、その事件はナカタさんという、子供の頃に記憶を
失ったおじさんの力によるものとされているのですが、
村上春樹がよく描く、非日常的な情景が現実化するという事例
の一例です。
僕は、カエル事件を聞いて、「海辺のカフカ」を連想し、
「お、いよいよ来たな」と感じました。

村上春樹といえば、新作「1Q84」が大ヒットです。
この作品のなかに「月がふたつ見えるか」というキーワードが
出てきます。この小説の主人公二人(青豆と天吾)にとっては、
ある情景に達すると「月がふたつに見える」のです。(なぜそう
なるかは、小説を覗いてください)。
村上は、現実と非現実の境界がどんどん消え失せて、今は
「なんでもあり」になっているからと文中で説明しています。
村上のこの比喩を読んで、僕はお月様がでている晩には、
その数を確認するようになりました。幸か不幸か、僕にとって
お月様はまだひとつしか見えません。
ある情景に達していないのでしょう。

非日常的な情景が現実化する――というのは平たく言えば、
あり得ないことが現実になる、といったほどの意味でしょう。
ある研究者は、そういう現象に共通する核心を「超越性」と呼
びます。彼によれば、村上春樹も親鸞もユング先生も、超越性
というテーマに心を奪われ、そのことを問い詰めずにおられな
かった思索者、だそうです。ここがわからないと、人生やこの
世界が理解できない、という立場です(研究者のこの論考は、
たぶん来年ごろ上梓する予定です)。
僕もこの超越性というテーマに興味津々で、振り返ればそんな
関連の本をたくさんつくってきました。

ちなみに親しい文芸関係の仲間に「1Q84」評を聞くと、あまり
芳しくありません。エンタテイメントを駆使して人気を得ている
というのです。
そうだとすると、ノーベル賞にもノミネートされているという
村上の海外での評価はなんなのでしょう?
僕にとって村上は、この超越性という不可思議な領域を追い求め
ている作家です。超越性という不思議な世界、超越性という巨大
な壁に向かってかじりついている作家――それが国や人種を超え
て評価されている理由ではないかな――と思います。

--------------
「幸せになろう!」という本
--------------
それはともかく、非日常的な情景が現実化するという現象がぼち
ぼち日常的に起きている、僕はいま、強くそう感じます。奇妙な
シンクロニシティが起きたり、何かが耳に聞こえてきたり、不思
議な夢が続いたり、思わぬお金が転がり込んできたり、空が異様
に澄んでいたり――。

チャネラーと呼ばれるある知恵者に聞くと、アジやイワシ、カエ
ルやオタマジャクシが空から降ってきたり、お月様がふたつ見え
たり、そんなことは「不思議でも何でもない」のだそうです。
そんなことは大昔から良くあったし、だいたい、鉄が固い、綿が
柔らかい、鳥が空を飛び人間が飛べない、時間が過去から未来に
流れる――こんなことは人間どもが勝手に信じ込んでいる仮の
ルールに過ぎないのだそうです。そういう集合意識の枠組みが
がたがたと崩れてきているので、こんな非日常的な出来事は、
今後もっと増えるだろうと。

チャネラーの名前は、ジュネシーン(ペンネーム)さん。
学説や理論に頼らず、ただひたすら自分の経験だけで、18年間も
1万人もの人々の「潜在意識解読」を行ってきた美人のセラピスト。
「潜在意識」と聞くと、なにやらおどろおどろしく、日本では成
功哲学とか金儲けのための方法論と特化されてきた気配があります
が、どっこい、そんなやわなモノではありません。
「超越性」同様、ここがわからないと、人生もこの世界も見えな
いような決定的なポイント――というのが僕の感想です。

3年ほど前から僕はジュネシーンさんにつきまとい、あなたの思
いのありったけを語ってとせっついてきたのですが、それがやっ
と実を結びました。
「幸せになろう!」
―心にそう決めると「潜在意識」が動き出す―
という一冊(46並製・1575円)が完成しました。
7月下旬に発売されます。

非日常的な情景が現実化する――ジュネシーンさんの世界もやは
りそうでした。時間、空間、前世、魂、ツインソウル、空間移動、
夢――へえ、こんなことがありか?!という楽しい世界でした。
ぜひ覗いてください。
詳しくは http://www.fuun-sha.co.jp/

------------
「光の草」という文学書
------------
風雲舎にはしては珍らしいのですが、今月は文学書がでます。
成田守正著「光の草」(46上製・1680円)という一冊です。
光と救済の文学、とでもいうのでしょうか。
彼の師匠にあたる勝目梓さんの評を添えておきます。
「沈潜する生の悲哀が静かに発光し、救済をめざしてゆるやか
にうねっていく文体に、私は心を動かされた」
ホンモノの文学好きのかたはどうぞ。
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                           風雲斎 2009.7.22

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風雲斎のひとりごと No.18 (2009.3.24)

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   風雲斎のひとりごと No.18 (2009.3.24)
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………………………
水の伝道師たち
………………………
ここ半年ほど、水、水、水、「水」に取りつかれていた。
きっかけは、水の博士・増川いづみさんと出会ったこと。
初めて会ったときから増川さんは、
「水はおもしろいよ。水はすごいよ。水は高度な知性なのよ」
とおっしゃった。
その極めつけが、
「水は知的生命体なのよ」
「水には意思があるのよ」
だった。
彼女は若くしてアメリカに渡り、ミシガン大学で博士号(栄養学・工学)
をとり、MIT(マサチューセッツ工科大学)で量子力学の修士号を得た。
語学力も国境も意に介さないこういした若い知性が、海外でも存分に腕を
ふるってきた様子が分かった。へえ、すごい時代だなと驚いた。
水の分子構造学、水の流体力学をしゃべらせると、
原論と実地の話を交えて、際限なく、楽しそうな話が続く。
(たぶん)学者なんていう範疇には入りきれない自由人なのだ。
ある水の分野の研究では、現代社会がよだれを出すような地点まで
到達したらしい。水にはすごい秘めごとがたくさんあるのよ
と目を輝かせる。

増川さんは長い欧米暮らしから日本に舞い戻り、
いっときビルやマンション暮らしをしていたが、
「これはたまらない」と、ある日、伊賀の山里の古民家にさっさと
引っ越した。「フローフォーム」という大規模な水の仕掛けのことも
初めて知った。これから名を上げるに違いない魅力的なお人です。

増川さんの紹介で、「流水紋」を制作する重富豪さんという方に会った。
何時間も川の流れに入って、墨をたらし、その墨を和紙に掬い取る――
それが流水紋だ。掬い取った流水紋の表情は千差万別で、一枚とて同じ
模様はない。これがおもしろくて、本業はダイアモンドの研磨で世界的に
著名な人なのだが、25年間も水に浸かりっぱなしという。
この二人を、僕は勝手に「水の伝道師」と呼んだ。
 
ところが話がどんどん進み、もう一人、水の伝道師に出会った。
京都・清水寺の貫主(かんす、と読む)・森清範さんである。
年末になると、いつも大きな筆でその年を象徴する一文字を書く人だ。
この方も水を語らせたら際限がない。観音様の化身した姿が水だと、
水を守り伝えてきた御仁である。

つまり水についてのうんちくを持った人たちが一堂に会したというわけだ。
“水の伝道師”の集まりである。

……………………………………………
「水は知的生命体である」という本
……………………………………………
話はなぜかとんとん拍子に進んで、三人が、水について思いの丈を語り、
それを本にしようというところまで進展した。
それが「水は知的生命体である」というタイトルの本である。
おもしろい話がボンボン出てきた。
増川さんはアメリカ仕込みの最新の水論議をぶちまける。
重富さんは、水は光だという。光はすなわち命だという。流水紋の制作に、
日がな一日没頭して、我を忘れていて、そのことに気づいたのだという。
森貫主は、清水寺のご本尊は観音様、観音様は、かの地を流れる
「音羽の滝」から流れ出る水の化身なのだとおっしゃる。水の化身のような
お坊さんである。
たぶん、これまでの「水」論をはるかに凌駕した水論となった。

(その一節から)
重富――科学者である増川さんが「水に意思がある」とおっしゃる。
科学者がそういう言葉を使うのかなと、非常に興味をそそられますね。
増川――水に意思や意識が存在していることはたしかだと思います。
まず第一に、球体をつくりたがる。これが一番顕著な水の性質です。
水分たっぷりの果物、ぶどう、みかん、りんご、梨など、みな丸いですね。
完全球でないのは地球上に引力が存在しているからで、宇宙飛行中の
無重力の船内では、水が美しい球体で浮いている実験をしていましたね。
 二つ目は、曲がりたがる。川の流れも、人間の手が加えられていない
活力のある上流では蛇行しています。
 三つ目は、命を育む、または構成化する。
 水がなければどんなものも形になりません。
森――なるほど。いま意思とおっしゃいましたが、われわれ仏教のほうでは
それを、すべてのものに神仏が宿ると言っていますね。
増川――その宿るということが、「意識」や「周波数」と同じ感じですね。
森――全宇宙のエネルギーが命という形で水の中に宿る。その命を別の
言葉では、「仏」と言ったり、「神」と言ったりする。
私はそう考えているのです。
増川――私は、長い間水の研究をやってきた経験から、水そのものが
命と直結していると感じています。非常に不可思議で、まだまだ神秘的
です。――(本文より)

水の科学者、宗教家、そしてアーティスト――。
シュタイナーは
「宗教と科学と芸術は同心円上にある」
と言ったそうです。
緊張感あふれるいい鼎談になりました。
よろしければ手に取ってみて下さい。
できればぜひ読んでほしいと思います。
この本は、3月23日過ぎに店頭に並ぶ予定です。
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                           風雲斎 2009.3.24

風雲斎のひとりごと No.17 (2009.1.16)

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   風雲斎のひとりごと No.17 (2009.1.16)
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腰痛治療の革命的な方法
………………………………………………………………

女房の五十肩がつらそうだ。
右手でやかんがもてない、
コーヒーカップを差し出せない、
エプロンを後ろ手で結べない、
運転は、ハンドル操作が不安だからとやめた。
こんな状態が、一年ほど続いた。
整形外科に行っても湿布と電気を当てるだけだから、意味がない
という。時間がたてば治るよとのんびりしていたが、
最近ますますひどくなったようだ。

腰痛や五十肩などの痛みは、整形外科に行っても治してくれない……
整形外科は、自分に治す力がないのを知っている……
当たり障りのない御託を並べては患者をケムに巻いている……
これはもう国民的合意に近い。
みんな、いったいどうしているんだろう?

ところが2年ほど前に、
「腰痛は筋肉の痛みです。ほとんどの腰痛は、筋痛症です。
脊椎の損傷が原因ではありません」
という整形外科医に出会った。
お話を聞くと、理論も実績にも優れたお医者さんである。

いまの腰痛治療理論は「損傷モデル」と呼ばれる。
脊椎や骨が損傷を受けて、それが痛みや痺れの原因だというものだ。
この国の治療現場を支配している理論だ。
「神経が圧迫されると、痛みやしびれが生じる」
「老化した関節や変形した骨は痛む」
というわけだ。

その先生は、この損傷モデル論が間違いだと言う。
間違った思い込みに過ぎないと言う。
患者の思い込みなら理解できないでもないが、専門医が
そう思い込んでいるのだから問題だとおっしゃる。

そんなわけで2年がかりで先生に一冊書いてもらった。
石川県小松市にある加茂整形外科・加茂淳先生の
「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」
という一冊である(1月15日発売)。
この一冊で、腰痛治療のスタイルが変わるかもしれない。
どうしようもない状態がずっと続き、やがてそれを
ブレークスルーする考え方が出現する
――革命的な治療の本である。

年末年始、夫婦で実験入院した。
小松市まで足を伸ばし、加茂外科医院に3泊4日、入院した。
入院は無理だといったん断られたが、なんとか入れてもらった。
僕らは実験入院だから、物見遊山が半分だった。
金沢・六角亭のステーキはうまかった。
大名茶屋のかに鍋をフーフーがつがつ食った。
一年間お世話になった女房への慰労でもある。

病室は満杯。20人ぐらいの老若男女が結構明るく年を越していた。
加茂先生を神様のようにあがめる患者が多い。
ここに来て助かったという人たちだ。
でもなかには慢性化していて不安だという人も。
この先の展望が見えればいいのだが……。
なにせ月間1万件ぐらいメールの問い合わせがある駆け込み寺。
必死の思いの人々が集まっていた。

先生は、大晦日も元旦も、午前9時過ぎには回診する。
先生も一生懸命である。
原稿には現れない先生の一面を見た。

その結果、僕の右ひざ、左ひざの痛みは全治した。
カツカツと足音高く闊歩できる。
左肩の痛みは、わずかに引っ掛かりが残っているが、
気分としては、ほぼ全快である。
年明け早々のゴルフは44,42と快調だった。

女房の五十肩は、10センチぐらい上がるようになった。
右肩全体を覆っていた圧迫感が消えたという。
なにより軽くなったと喜んでいる。
「年季の入った五十肩の痛みが注射一本で治るとは思わないで」
というのが加茂先生のご注意だったが、これで治りそうだと
希望が出てきたようだ。

腰痛など重篤な体の痛みを抱え、整形外科や病院をかけめぐっも
治らない人 (そのまま放置されている人々を腰痛難民と呼ぶらしい)、
そんな人は、この本を一瞥してください。
きっと変化があります。(この項、終わり)

【特報】

<風雲舎1月新刊のご案内>
どうしたらこの痛みが消えるのか?
『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』
(加茂整形外科医院院長) 加茂 淳 著
【定価(本体1500円+税)風雲舎 1月中旬発売】

・腰痛の犯人は、骨ではなく、肉です
・痛みのほとんどは、筋肉のけいれんによる「筋痛症」です
・ヘルニアや脊柱管狭窄が犯人だとするこれまでの治療法は間違いです。

体にメスを入れる前に、本書をご一読ください。
詳しくは http://www.fuun-sha.co.jp/

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                           風雲斎 2009.1.16

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風雲斎のひとりごと No.16 (2008.12.24)

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   風雲斎のひとりごと No.16 (2008.12.24)
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メメント・モリ(死を想え!)
………………………………………………………………

12月1日、兄貴が死んだ。76歳だった。
昭和7年7月7日生まれの兄貴は、いつも7という数字にこだわっていた。
できたら来年7月までがんばって、77歳で往生したかったのではないか。
仕事で京都にいた僕は、ちゃんとお別れをしていなかった。
でも兄貴とのお別れは、その2日前に済ませていた。早暁、夢うつつ、座敷の
片隅に兄貴が寝ていた。「あれ、豊ちゃんどうしたの?」と聞くと、何も言わず、
ただじっとこっちを見ていた。静かな、青い目だった。おかしいな、豊ちゃんは
病院のベッドのはずだ、とそこで気がついた。何だろうこの夢は? 女房を起こ
さないで居間で一時間ほどぼんやりした。兄貴はさよならを言いにきたのだろう
か。そうだ、あれはお別れだったのだ。

あとで気がついたが、あの目は、亡くなる直前のおふくろの目だった。
兄貴の目は、妻や子供の行く末のこと、金のこと、身過ぎ世過ぎのこと、悩みご
となど、一切合財を超越した深い目だった。高い上空にいて、下界をしずかに眺
めているような、きれいな澄んだ目だった。あのときもう、うんと高いところに
いたのだ。

それにしても、どうしてこんなに気持ちが騒ぐのだろう。
最後のお別れに行けなかったという不義理が僕を責めてくる。原稿を読んでも
テレビを見ても、想念がそこへ帰っていく。誰もいない部屋で、すまなかった、
ごめんな、とわびる。死というのは、肉体という衣を脱いで本来の姿(魂)に帰
ることに過ぎない――と考えても、僕の感情が、兄貴の生身のイメージから離れ
ず、わめき散らかしたいほど悲しんでいる。人が死ぬというのは、こんなに悲し
いものかと思っていたら、さっとやってきたものがある。「メメント・モリ」
(自分もいつか死ぬということを忘れるな!)だった。

メメント・モリ。これまで他人ごとだった死が、自分にも近づいている。今度は
おまえの番だと知れ――というほどの意味だろう。深い悲しみの原因はそれでは
ないか。それが人をおびやかし、悲しませるのだ。この歳になって、ひとつひと
つの出来事がとても意味深いと感じるようになったのは、たぶん、時間の区切り
を設けることで、自分の生をしっかり味わい、ちゃんと燃焼させなさいよという
サインなのだ。そう認識を変えてみると、感情が鋭敏に、うんと深くなったよう
な気がする。それが悲しみの正体なのだ。

逝った人たちのことを思う。この間、ずいぶん多くの人が去っていった。可愛が
ってくれた人、仲良しだった友人、憎しみが残ったままの人、恩人、先輩、
後輩……みんな、あんな目で逝ったのだろうか。そう祈りたい。もし輪廻転生が
あるなら、兄貴やおふくろや恩人の魂は再びこの地上に帰ってくるはずだ。いつ
かまた会える……そう考えるとちょっとホッとする。

この悲しみをどう癒すのか。
ずっと昔、幼くして逝ったわが長男を送るとき、親身に世話して下さった坊さん
に言われた説教がある。「嘆いているばかりではいけない。きみたちがこの世を
しっかり生きること、それが亡くなった者へのいちばんの供養なのだ」。なるほ
どそうだった。女房ともども、そんなふうに切り替えて悲しみをやり過ごしたの
だった。
兄貴は、わあわあ言いながらおもしろおかしく生きてきた愚弟に、そろそろ自分
の持ち時間も計算に入れてちゃんと生きろよ――と示してくれたのだ。
ありがとう、兄貴。またひとつ、大事なことを教えてもらったな。合掌。

【特報】

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どうしたらこの痛みが消えるのか?
『トリガーポイントブロックで腰痛は治る!』
(加茂整形外科医院院長) 加茂 淳 著
【定価(本体1500円+税)風雲舎 1月中旬発売】

・腰痛の犯人は、骨ではなく、肉です
・痛みのほとんどは、筋肉のけいれんによる「筋痛症」です
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風雲斎のひとりごと No.15 (2008.8.20)

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ボクは魂なの?
………………………………………………………………

田村珠芳さんの『アセンションはもう始まっています』(小社刊)という本に
ドキッとする箇所がありました。

「アセンションとはなにか。
アセンションとは、少しも難しいことではありません。
自分が魂であるという自覚――それだけです」(同書192p)

「自分が魂であるという自覚」――ここです。

この一文が脳天にズシンと響いてきました。
(こんな具合です)
ああそうか、オレは魂なのか。
オレは、オレの体、オレの顔、オレの手足、オレ固有の脳細胞を持った物理的
人間だ。同時に、こころ、感情などを持つ感性人間でもあるのだが、それにと
どまらず(いや、それを超えて)、オレは魂なのか!と。
へえ、(オレという人間にどんな規定をつけようが、まず何より)オレは魂な
んだ、と。

オレは魂なんだ――そう思い定めると、いろいろ想いが湧いてきます。
おい、おまえは一体どんなやつなんだ?
今生のオレだけだけでなく、前世もそのまた前世もずっと続けてオレ(わたし)
であったあんたは、どんな、誰なんだ? オレの魂とはどんな存在なんだ?
そんなあんたは、何を求め、何を探しているのか?

田村さんにお尋ねすると、
「魂は永遠です。
人間、死んでしまえばおしまいさ、ではありません。
肉体はやがて滅びますが、魂は何度も転生して生まれ変わって来ます。
生まれ変わりの姿や形は変わっても、魂は不変です。
宇宙のサムシング・グレート(根源神)から1人ひとりに与えられた魂が、分け
御霊(みたま)。
その魂が修業を終え、もういいとなったら、光の国へ帰る。
そんな魂をみんな1人ひとりが持っている。そう、あなたも持っている。

それを信じなさい。
自分のなかの魂を信じていれば、宇宙の根源神といつもつながっている。
そこにお任せしなさい。
何をなすにしろ、そこにお任せすれば、すべてがうまくいく。
あっちこっちと他所を探すのではなく、もっと自分を信じ、心のなかにいる神様
にお任せしなさい」と。
それをちゃんと認識したとき、あなたのアセンションは完了する、というわけで
す。

………………………………………………………………
『内在神への道』という本
………………………………………………………………
ちょうど同じ頃、友人の薦めで読んだ
伊勢白山道著『内在神への道』という一冊の本には、こんな文章がありました。

「神への信仰とは、人間の願望を叶えるための手段でした。
満たされぬ欲望を叶えるための信仰は、人間の心の外に神を見いだそうとしてき
た。
自分にないものを求めるので、自分の外に、神を作り出してきたのだ。
でも、そんなものは本当の神ではない。
命を生み出した本当の神は、生きている人間1人ひとりの心にいる。
それが、内在神だ。
人間は、自己の心の中に神仏を感じるまで、不安から解放されない」
(意訳著者)
両者に共通するのは、
「自分が魂であるという自覚」
「神は自分の心にいる」
という点です。

………………………………………………………………
バーソロミューの言葉
………………………………………………………………
「その視点が、ニューエイジと呼ばれた運動の中心概念だよ」と指摘してくれた
のが古い友人でした。そこで読み返したのが、『バーソロミュー』という名著。

「自分の幸不幸はただひとつのことにかかっている――つまり、自分が神の一部
であると感じられるかどうか、ということです」
「自分の内にある神に気づきなさい」
「あらゆるものを照らし出すのは、まさにこの“大いなる自己”なのです。
“大いなる自己”は、ただ在るのです。“大いなる自己”とともにいると、すべ
てがうまくいきます。“大いなる自己”の外に出ていると、問題が山積みになり
ます。そこでまた“大いなる自己”のもとに帰ると、その問題は消え去ります」

そうかそうか、彼らは、「自分の内にある神に気づけ」――と、10年も前から促
していたのでした。

彼らの目には、人間たちが自分の目指すものが見つからず、神や救いを求め、あ
っちにふらふら、こっちにふらふらさまよっていると見えたのでしょう。
そういう群れを見て、
いいかげんにしたら――
他人や、他所に、神を求めるのはやめなさい――
神や魂は、どこか他所に、どこかのすごい人のなかにもでもなく、ただただ、あ
なたのなかに在るのだと。神は、彼岸(あっち)ではなく此岸(こっち)にいる
んだと。

それは観念的には分かっていたのですが、実際のところ僕は、あの人やこの人に
と、他人・他所を意識して、右顧左眄し、つまりは右往左往していたようです。
それを、此花咲耶姫という神さまは、田村さんを通して、
自分が魂だと自覚しなさいと、改めて意識させてくれたのです。

………………………………………………………………
自分が魂だという自覚
………………………………………………………………
リーディングをするジュネさんという友人からある日、こんな指摘を受けました。
彼女は他人の潜在意識を読み、その人の問題点を教えてくれる不思議な人です。
彼女はこんなことを言います――
「山さん、あなたの魂はとっても若いのね。
普通は200回とか300回の転生をしているんだけれど、あなたはまだ若い。
40回ほどじゃないかなあ。それに、いつも幼くして生を終えている魂です。
3つとか、5、6歳の頃に亡くなっています。成年までぶじに成長することがほ
とんどなかった。
ネイティブインディアンの若者だったころ、崖から落ちてケガをして、誰も助け
に来てくれず、二十歳前に亡くなっています」

そう言われてある場面を思い出しました。
今生、5歳か6歳の頃、まきちゃんという仲良しの女の子と、近所の池で遊んで
いた。
僕が前のめりに池に落ち、その勢いで池の中央部まで回転していき、プカプカ浮
かんでいたらしい。驚いたまきちゃんがおばちゃんを呼びに行き、ぬいちゃんと
いうおばさんが着物を着たまま飛び込んで助けてくれた。ほとんどダメだったら
しい。僕が覚えているのは、我が家の押し入れにあったふすま絵。それがうっす
らと目に入った。生き返ったのだった。

いやまだあります。小学校一年生の頃、7歳年上の兄貴たちのけんかに巻き込ま
れた。
ふらふらついて行った僕は、そのあたりの草むらにしゃがんで難を避けていたの
ですが、ガツンと額に石の直撃を受け、意識を失った。病院に担ぎ込まれ何針か
を縫ったらしいが、
よくぞ助かったものだ。あれはヤバかった。額のきずはまだ残っている。

若死にすることに慣れたいたわが魂は、今生、何を間違えたか、長生きすること
を決めたらしい。だからボクは何にでも興味を持つし、何にでも首をつっこみた
がるし、年齢よりも実体は若く、つまり何でもかんでも珍しいのだそうだ。あな
たの今生は、まだまだだから、しっかり生きなさい――とジュネさんは言う。
ストンと腑に落ちた。

………………………………………………………………
セミ時雨
………………………………………………………………
暑い夏の日、昼寝から目覚めると、かみさんが庭に向かって端座し、うちわを使
っている。
カナカナがすごいのよとのたまう。寝ぼけあたまでゴロンとそばに寝そべり、
セミ時雨に聞き入る。耳をつんざくようなカナカナの合唱。草いきれ、
雲の流れ――。雑念が飛ぶ。
30分ほどぼんやりしていた。あの瞬間、僕はたしかに一個の魂となってセミ時雨
の中を浮遊していた。

そうか、オレは魂なんだ――
うーん、
これをしばらく念じてみることにします。
(長々と駄文をすみません。今号おわり)

――――――――――――――――――――――――
『アセンションはもう始まっています』
――プレアデスから来た木花咲耶姫のメッセージーー
田村珠芳著 定価(本体1429円+税)
――――――――――――――――――――――――

PS.―――――――――――――――――――――
誰かシェパードをもらってくれる人がいませんか
―――――――――――――――――――――――
1歳半のメス。血統書付き。無料です。
性格は活発で、「泳ぎが得意」。元気が良く、とても賢い。
友人の大学教授が大事に飼っている訓練犬系統の優秀なシェパードです。
飼い主が病気がちで、散歩がつらくなりました。シェパード君、運動不足を
嘆いています。
お譲りの際には、しつけ方法などをめぐって若干の打ち合わせが必要かもし
れません。
関心のある方はご一報下さい。(以上)

【特報】
いつもご愛読、ありがとうございます。
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                           風雲斎 2008.8.20

風雲斎のひとりごと No.14 (2008.6.19)

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   風雲斎のひとりごと No.14 (2008.6.19)
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………………………………………………………………
『アセンションはもう始まっています』という本
………………………………………………………………

天上からの言葉やメッセージを受け取る人が、
最近やたらと増えているようです。
僕の身の周りでも、数え上げればそれらしい人が4,5人います。
ひと昔前はこういう人を「シャーマン」と呼んだものですが、
当世風に言えば「チャネラー」です。

田村珠芳さんという上記の本の著者も、強烈なチャネラーです。
元々は占い師だったのですが、ある日突然、チャネラーに変身したのです。

彼女には、見た夢が3日後に現実化する――というヘンな習性があって、
夢って何だろう、夢は何を伝えようとしているんだろうと、
「夢」に魅せられます。
お決まりのフロイト→ユングと歩くにつれ、
「潜在意識」というやつにぶつかります。
ユメの真犯人は、どうもこれらしい。
潜在意識が人間にユメを見させるらしいと。
そうか、これを知らなくっちゃと、彼女の関心は潜在意識に向かいます。

潜在意識?

氷山にたとえます。
海面にぽっかり出ている部分が「顕在意識」。
これは日常の意識、日々過ごしている常識の世界です。
これに対して海中深くある巨大な氷の塊――これが「潜在意識」です。
海面上では、あっちの氷山とこっちの氷山は別物ですが、
海中では、あの氷山もこの氷山もつながっていて、
あれこれの区別はありません。

潜在意識の世界は、私という領域をはるかに超えた世界でした。
私とあなたの区別がありません。私もあなたも、遠い祖先も、
過去も現在も未来も、日本もアジア・西洋も、太陽系も銀河系も、
みんなごっちゃになった広大な世界です。
その世界につながることではじめて正しい情報につながる--
ここまでわかりました。

さて、どうしたら潜在意識の深みに入れるのか。
彼女は、催眠、呼吸法、幽体離脱などを学び、潜在意識に入りこむ道を
学んでいきます。
半端ではありません。
それぞれのテーマで一冊の本が書けるほどの入れ込みようです。

その一方、彼女の興味の対象に「占い」がありました。
私って何――? なぜ私は生きているのだろう――?
こうした問いに答えてくれるのが、占いでした。
「淵海子平」(えんかいしへい)という「四柱推命」の母型に
あたるものを深く学び、免許皆伝を受けます。

この占い世界も、潜在意識の世界でした。
筮竹を立て、カードを並べ、統計学を駆使・解析しても、
本当の占いには到達できません。
あのごっちゃになった潜在意識の世界には入り込まないと、
本物が見えてこないのです。

潜在意識と占いを経て、彼女はさらに前に進みます。
神様の世界です。
古文書を読み、神々の知識を得て、
神業という、神々に代わってこの世の仕事をするのです。
さらに言霊(ことだま)修業と続きます(この世界は実は、おっかなくて、
彼女は早々に退散しますが)。

さあ、そこにお告げがやってきます。
「修業はもういい。いよいよそのときが来た。
 授けた力を使うときが来た。これから先は実践あるのみ」と。

お告げの主は、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)……子(ね)の神様(かみさま)
と呼び習わしていた、母の実家でみんなを見守ってくれた懐かしい神様でした。

ここから彼女の運命は急転します。
占い師からチャネラーへ、突然の変身です。
個人の未来を占う占い師から、日本、地球、太陽系の先々を
預言するチャネラーになったのです。

彼女が発する言葉は、株価の変動、UFO、宇宙人、アセンション――
などへと変わりました。まったく知らなかった世界です。

『アセンションはもう始まっています』の意は、彼女によれば、
――アセンションとは、難しいことではありません。
モノやお金ではなく、魂です。
自分が魂であるという自覚――それだけです。
アセンションはあなたのそばにあります――
というものです。
これからやってくる大きな変化に備えなさい――というお告げです。

「21世紀はシャーマンの時代だ」と言われます。
人知と神知が限りなく接近する時代――それがこの時代の
特徴でしょうか。あなたはこの時代をどう生きますかと
問われているようです。 
――――――――――――――――――――――――
『アセンションはもう始まっています』
――プレアデスから来た木花咲耶姫のメッセージーー
田村珠芳著 6月末発売 定価(本体1429円+税)
――――――――――――――――――――――――

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                           風雲斎 2008.6.19

風雲斎のひとりごと No.13 (2008.3.28)

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   風雲斎のひとりごと No.13 (2008.3.28)
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去年末から一冊の本にかかりっきりで、メルマガはすっかりご無沙汰でした。
かかりっきりの一冊『さあ、出発だ!』という本が、やっとできました。
こんな内容です。

……………………………………
『さあ、出発だ!』という本
……………………………………
「エンジンがかかる。2台とも。シリンダーは規則正しく、ドッドッドッと安
定したリズムを刻んでいる。僕たちはアウトバーンに入り、120キロに加速
する。さぁ、出発だ! ケルン北地区の高層ビルがうしろにぶっ飛んでいく。
右側から追いついてきた車の運転手が窓を開けて叫ぶ。「お~い、どこまで行
くんだ?」 「日本!」
僕はどなり返す。一瞬、男は笑い、もう一度僕を見て首を横に振る。なんとで
も思うがいい。やっと目的地を口にした。そうさ、僕らは本当に日本をめざし
ているんだ」(本文より)

●こんな調子で、オフロードバイクにまたがり、東京を目指して、ケルン(ド
イツ)から東京に旅立ったのは、クラウス(23歳)とクラウディア(20歳)のふ
たり。10ヶ月の特別休暇をもらい、長駆インドまでたどり着きますが、ここで
考えががらり変わります。1日何百キロ、予定はこれこれ――なんていう急ぎ旅
はやめよう。その土地、そこの人間、「いま、ここ」を楽しもうと。インドの
何かがそうさせたのです。結局、彼らは会社に退職届を出し、16年かけて世
界を一周することになります●むろんパック旅行でもお仕着せ旅行でもないから、
ぜんぶ自分の責任。従って危険もいっぱいです。トルコでは追い剥ぎに襲われ、
イランの砂漠では危うくミイラになりかけ、中国では、バイクで走り回るなんて
許さないという警察相手に追いかけっこ。事故もたびたび。監獄にぶち込まれ、
グリズリーやライオンとの遭遇する場面も。ユーコン川の難所越えでは命が縮ま
る思いを経験し、アフリカの大地を無我夢中で駆け抜けます。
こうして25万キロ(!)を走ったのです●なぜかって? 楽しかったから! 
誰かに命令されてやっているわけじゃない。時間だってエネルギーだって、自分
たちの好きなように使える! 困ったことがあれば知恵で切り抜け、体制とは関
係のないごく普通の人々の助けを借りました。土地の景観、奇観もすばらしかっ
たが、やっぱり人間がサイコーでした。あいつやこいつを思うと涙が出てきます。
人間はなんてすばらしいんだろう! 最大の贅沢は、大自然のなかで生きること、
地球の最も美しい場所にテントを張ること。そうしてふたりは心のなかに自由を
増やしていったのです●そうです、たぶんこの一冊が言いたかったのは、夢は追
っかけてみるもんだ。夢は夢じゃなくなるのだから、というようなことじゃない
かな……。

主人公もタフなカップルですが、この翻訳者も相当タフな人。3年前、オースト
リアから、元気のいい若い日本人女性がうちにやってきたことから始まりました。
原書(独語)持参で、どうしても風雲舎から出版したいと。さあ、タイヘン。大著
の翻訳は初めてだという彼女。たたいて、のばして、丸めて――。それにしても
彼女は頑張った。読めるものになったのだから。タフで、優秀で、饒舌な彼女。
僕はいつも洗濯ばさみを必携しろと怒鳴っていました。

彼らの走行経路の後付け、Google Earthをはじめて使い、世界地図と首っ引き、
都市や土地の呼び名の確認、写真整理、校閲に校正――先輩や仲間の力を借りまく
ったのですが、寝ても覚めてもこいつが待っていた。風邪が気管支炎を超え肺炎寸
前。花見もゴルフもなし。かみさんと約束した海外旅行もぶっ飛んだ。なぜかって?
若いバイク野郎と書物のなかで一緒に旅するのが楽しかったから。

まあ、そういうわけで、よかったらご一読下さい。
文中に79枚の写真を入れました。これがいい迫力を出しています。
●この本は4月はじめに本屋さんの店頭に並びます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
          『さあ、出発だ!』
      ……16 年かかったバイク世界一周 ……
    クラウディア・メッツ+クラウス・シューベルト著
           スラニー京子訳
 46並製480ページ 定価(本体2000円+税)4月初旬発売
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
●バイクを思うさまぶっ飛ばしたい人、冒険野郎、そしてなによりこの人生にウン
ザリしている人向きです。                         
●この本の情報はインターネットまたは携帯電話でご覧になれます。
  http://www.16nen.com でカラー写真がたっぷり見られます。
●風雲舎の紹介サイト、ご購入はこちら http://www.fuun-sha.co.jp/

転送自由。
                           風雲斎 2008.3.28

風雲斎のひとりごと No.12 (2007.12.26)

風雲斎のひとりごと No.12(2007/12/26)

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………………………………………………………………
夫が顔を見せると、拍手して喜ぶ老人ホームの妻
………………………………………………………………
昔いた会社の先輩から手紙を頂戴しました。
手紙には、奥さんがケガで入院し、その後、老人施設入りとなり、
「僕が行くと、妻は拍手して喜んでくれる」という一文がありま
した。見知らぬ顔、慣れない施設で心細かったのでしょうか、
知った顔が現れ、わあ、うれしいと拍手する……奥方の、そして、
そうしたためた先輩の心情を憶測して、僕は涙しました。

先輩は、その昔、鳴らした男です、酒、おんな遊び、ばくちに。
かつてロマンチストの文学青年が、やくたいもない編集稼業に
身をついやし、はけ口を求めていたのでしょうか。
仕事はできた人ですが、遊びも、激しかった。

何度も遊びにお供をしたことがありましたが、とりわけ、
飲み屋の親爺や女将への口の利き方に魅せられたものです。
「おい、親爺!」とか「ねえ、女将、これはね……」とか、
いつかはぼくもあんな口上を言ってみたいと思っていました。
そうして僕らは、大人の遊び方、人生への対処の仕方を教わり、
いっぱしの大人へと成長したのです。

人はやがて母港に帰る――
遊び人もやがて大いなるもとに回帰する――

悲しい手紙を拝見して、そんな言葉が浮かびました。

………………………………………………
加島祥造さんと帯津良一さんのこと
………………………………………………
回帰するといえば、小社の近刊・『静けさに帰る』の著者、
加島祥造さん、帯津良一さんも回帰した人だなと思い当たります。

加島祥造さんは、西洋から東洋へと大きく回帰した人です。
詩人として発しながらなかなか芽が出ず、仲間がみんな高名に
なって世に出ていくのを、どんな想いで見ていたのでしょうか。
他人は他人と目をつぶり、欧米文学の翻訳者、大学教師として欧米に
どっぷり浸かり、東洋には目もくれなかったそうです。

ところが英語版で「老子」を読み、こりゃあすごいぞとのめりこみ、
十数年の時間を費やして「老子」を学びます。そこから火がつきました。
老子という大きな山塊を越えてみると、なにやらよくものが見えてきま
した。世間が、「伊那谷の老子」とか「タオイスト」と呼ぶのも故なき
ことではないようです。

帯津良一さんは回帰者というより変革者、でしょうか。
仮説を立て、そこに持ち前の力と努力で邁進する。課題に到達すると、
新たなテーマが現れ、さらにそこを超える。そうしていつも前を見て
進んできたお医者さんです。

加島さんと帯津さんのこの対話(『静けさに帰る』)を、
「名人同士の碁を観るのと同じ感動をおぼえた」
と評してくれた人がいます。長い間、名人戦などを見続けた囲碁
記者の秋山賢治さんです。小川誠子さん、大竹英雄さんらも愛読
してくれているそうです。つい最近、加島さんに日本棋院から
お声がかかり、小川さんと5子で対局したのですが、その一局を
僕も観てきました。2月ごろジェイコムで放映される予定です。

もと「週刊ポス編集長」の関根進さんは「この本のいいところは
『静けさに帰る』という題名です。とくに、最後の章の『ホーム
カミング――大きな世界帰る』が圧巻です。きっと、読んだあなた
の人生の”居場所”が見えてくるはずです」と評してくれました。
ありがたいことです。

そういうわけで、『静けさに帰る』は快調に出ています。
まだご覧でない方は、年末年始にでもぜひどうぞ。

……………………
意識を変える
……………………
世間は相変わらず迷走しているように見えますが、そんな中にも
一筋の明確な流れがあるように感じます。気づく人、ひらめきを
得た人、へえ、こんな人がいたの!というような新人類に出会っ
たり、何より、チャネラーとかシャーマン(天上からの声を聴き
取る人)のような人がやたらと増えたと思いませんか。

そういえば、「21世紀はシャーマニズムの時代だ」と言った人が
いましたが、その流れが、だんだん強くなってきたように感じます。
たぶんこの風潮のポイントは、「意識を変える」でしょう。暮らし
を、意識を、つまり自分を変える……。何者かが自分を変えろと、
せっついてくる――そういう時代のようです。

今年読んだ本の中でベストといえるものに
『バシャール スドウゲンキ』(VOICE)という一冊があります。
バシャールとは懐かしい名前ですが、スドウゲンキというボクサー
上がりの若者との対話がすばらしい。

バシャールは宇宙の意識体ですが、遠い、高い地点から、地球という
この星に何が起こっているのか、その未来図をチラチラ見せてくれます。
信ずる、信じない――それは自由ですが、一見の価値はあります。

そういうわけで、来年の課題は、「自分を変える」では?
僕も老体にむち打って、ちょっぴり自分を変えようと挑戦してみ
ます。一年間、ご愛読ありがとうございます。また来年もどうぞ
よろしく—。2007・12・25 風雲斎

風雲斎のひとりごと No.11 (2007.11.19)

風雲斎のひとりごと No.11(2007/11/19)

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加島祥造さんと帯津良一さん
――――――――――――――――――――――――――――
加島祥造という僕の好きな84歳の詩人がいます。
詩人にして、ヘミングウエイやフォークナーを翻訳した英文学者、大学教授です。
ずっと西洋を向いていたのですが、ある時、英語版で『老子』を読み、こんなすごいやつがいたのかと驚きます。そこから老子に入りました。以来ずっと老子に向き合い、そこを経て東洋に回帰した人です。『求めない』といういま評判のストセラーも、その営みから紡ぎ出された作品でしょう。

加島さんのご友人に中野孝次という作家がいましたが、この人も西洋から東洋に回帰しました。大工で質実剛健、一本気な父親の放つ、北関東(益子あたり)の文化がいやでいやで、この文化圏から脱出しようと勉学にいそしみ、ドイツ文化を経て西洋を知るのですが、後年、やはり東洋に戻ります。『麦熟るる日に』『ブリューゲルへの旅』、それに加島さんのとの対話(『五十歳からの生き方』所載)などは、飯も食わずに読んだものです。

帯津良一さんも、ある意味、西洋から東洋に回帰したお医者さんです。
西洋近代医学をきちんと学ぶのですが、どうにも納得できないことが多く、中西医結合――中国医学と西洋医学との結合を目指し、やがてその統合――ホリスティック医学へと向かいます。勉強好きの博覧強記、毎朝欠かさず気功にいそしみ、夕べには酒精をこよなく愛する、何より高い徳を求める御仁です。

僕は5年ほど前に加島さんの詩集やご本を読んで以来、その心や暮らしに魅せられ、伊那谷のご自宅に通い詰めました。もう10回ぐらい通ったでしょうか。もちろんうちにも一冊書いて下さいという下心があってのことです。加島さんは悠々たるもので、そんな僕の願いなどはこれっぽちも気にもせず、もっぱら碁です。僕はかつて5段を自称していましたが、同じぐらいの力量です。だから勝った負けたと大騒ぎするのです。『求めない』も『老子』も、この部分については、ただの人の子、一人の碁仇です。

ある時碁を打ち終わって雑談中に、帯津良一さんの名前が出ました。
加島さんは読んでいるというのです。
へえ、帯津先生ならぼくの酒飲み友達です。
対談はどうでしょうかということになりました。
まあ、そんな具合で一冊の本ができあがりました。

――――――――――――――――――――――――――――
『静けさに帰る』という新刊
――――――――――――――――――――――――――――
加島先生の『求めない』(小学館)が36万部のベストセラーだそうです。
《求めない――すると、何かが変わる》
というフレーズで始まるこの詩集は、老子的な暮らしから生まれた”気づき”に満ちていて、読む者の胸に迫ってきました。
きみたち、何をそんなに求めているの
もう充分持っているじゃないか
求めないと楽だぜ
――といった加島語録のひとつひとつにハッとさせられます。

それを当て込んだわけでもないのですが、
『静けさに帰る』
という一冊が後続します。
『求めない』をずっと突き詰めていくと、『静けさに帰る』のかもしれません。

2年越しの対話です。
どんな本かというと、次のようなパートに象徴されます。

それは静けさにもどることだ
水の行く先は――海
草木の行く先は――大地
いずれも静かなところだ
すべてのものは大いなる流れに従って
定めのところへ帰る。
(そして再び甦るのを待つ。)
(『静けさに帰る』――老子第16章より)

テーマは、人はいかに生きるのか――そういうものでしたが、落ち着いたポイントは
「静けさ」でした。まったく違った道を歩んだ二人は、「大きな森に東と西から入り込んで、迷った末に木々のない広場でばったり出会った。その広場は、共通の磁場であり、天と地のエネルギーが解け合った場でした」(加島あとがき)。火花が散ってはまた静まるような白熱の対話です。
あるがままに――
人を愛し、自然を愛する二人が、「いのち」の循環の輝きを見つめ、
人はどう生きるのかを語り合いました。
(この罫線も削る)
【二人が語ったこと】
◎ 西洋から東洋へ――そして統合へ
◎ 死は、大いなる循環の一つの変化に過ぎない
◎ 日常の社会生活のリズムから一歩出る
◎ リターニング――命は循環する
◎ 修理工をやめて庭師になろう
◎ アンチエイジングよりもエイジング
◎ 居場所――内なる生命エナジーをつかむ
◎ 「比較」と「競争」から自由になる
◎ ホームカミング――大きな世界に帰る

対話は、始終柔らかな空気ですが、ときおり鋭い太刀風が混じり、のっぴきならないテーマが出現します。老子は、博覧強記の突っ込みをやんわりかわし、もっと鋭い太刀を浴びせます。太刀風は、84歳が71歳を圧倒していたかもしれません。

――――――――――――――――――――――――――――
50名の読者へプレゼント
――――――――――――――――――――――――――――
そういう次第で、また読者プレゼントです。
『静けさに帰る』
をお読みになりたい方は、下記宛お申し込み下さい。無料でプレゼントです。
条件は、アマゾン等々に感想文を書いていただくこと(その原稿を風雲舎の宣伝コピーに使わせていただくかもしれません)。

申し込みはmail@fuun-sha.co.jp風雲斎まで。
締め切りは11月25日。到着順に50名様にすぐ送ります。ではではどうぞ宜しく。
今回もお読み下さってありがとうございます。(11月19日) 風雲斎

風雲斎のひとりごと No.10 (2007.9.3)

風雲斎のひとりごとNO.10(2007.9.3)
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澄み切った青年
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不思議な青年がわが社にやってきたのは一年ほど前のことでした。
人間性というのは、話しぶりや挙措に透けて出るものです。その青年・丹羽俊一朗君には逡巡も衒いもなく、まことに澄みきっています。おや、今どき珍しい。「インディゴ・チャイルド」とはこんな人を指すのでしょうか。丹羽君は、都内でカイロプラクティックを行っている施療師とのこと。カイロプラクターがなぜ出版社にと思いましたが、彼は「ある本を出版したい」と切り出しました。

聞けば、現在の生業を得る前にいろんな悩みを抱え人生を彷徨してきたそうです。「いったい自分は何者で、何をするために生まれてきたのか、それがわからなかった」と。ところがある一冊の本に出会って、頭を殴られるような衝撃を受け、すっきりしたと英語版の原書を抱えています。タイトルは「夜明けの子供」(Child of the Dawn)。丹羽君は、「自分で訳してみた。なんとかこれを出版してほしい」と真剣な表情です。

こんなストリーです。
主人公・ハキムくんは12歳。天涯孤独の孤児院育ち。賢く、俊敏な少年ですが、自分が何者なのか、何をしたらいいのか――それがわからない。相談する人もいない。孤児院のいやな院長の手を逃れ、現世的な富と力を求めて世間を彷徨しますが、やがて目指すべきは「賢者」だと知ります。「賢者」に出会えれば、何もかも解決するはずです。いろいろな人に出会いますが、「賢者」にはなかなか会えません。でもハキム少年は自分自身に正直に向き合い、ひたすら前を見つめます。やがて「漁師のおじいさん」と出会います。数々の叡智を学び、それをみんなと分かち合うことを学びました。分かち合うというこのあたりが、クライマックスでしょう。

得心できるものを探し、それを見つけたハキム少年の姿に、丹羽君は「主人公は僕と同じだ!」と感じたのです。ハキム少年がなるほどと納得したように、丹羽君も、何かに強烈に目覚め、迷いがなくなったようです。

「夜明けの子供」の著者はゴータマ・チョプラ、弱冠21歳。
へえ、ゴータマとは恐れ入ります。「覚者」の意です。あのお釈迦さまも、ゴータマ・シッダールタでした。ゴータマ君のお父さんの名前はディーパック・チョプラ。「人生に奇跡をもたらす7つの法則」などのベストセラー作家。彼は長男。それにしても21歳とは!

丹羽君が持参した初期の訳も、プロの手を借り、伸ばしたり縮めたりしているうちに、読めるようになりました。迷訳から名訳へと変わりました。最初、「この本を読んでごらん」と勧めてくれたのは、翻訳家の山川紘矢・亜希子夫妻だったそうですが、ご夫妻のご尽力もあり、青年の情熱は、一冊の翻訳本として結実します。9月末、「夜明けの子供」は風雲舎刊として世に出ることになりました。

――――――――――――――――――――――
チョプラ、老子、バーソロミュー、そして―――
――――――――――――――――――――――
本の冒頭に、親父さんのディーパック・チョプラ氏が序文を書いています。息子は「夜明けの子供」(世界を変容させる新しい意識の目覚め)だ思っているとか、4歳にして瞑想のすべを会得し、早い時期に静寂に慣れ親しむようになったとか、私たち夫婦から生まれたが、私たちに帰属するものではなく宇宙からのギフトだったとか、単なる親ばかのエゴではなく、これがなかなか読ませるのです。ノベルスというかたちをとっているが、実は、「7つの法則」を実際に生かす著述だとさえ言っています。

ついでに再読したディーパック・チョプラ「7つの法則」も、あらためておもしろく読みました。蛇足から言うとこの本は、アマゾンの中古書コーナーで、なんと、9千円! 
アーユルヴェーダの哲学と西洋近代医学の結合、それに量子物理学を踏まえているのがいい。いや、アーユルヴェーダそのものが量子論と通底しているというべきでしょう。

たとえば――現代の量子物理学によれば、宇宙全体をもっとも小さなミクロのレベルでとらえると、「量子のスープ」のようなもの、膨大なエネルギーと情報からなる「フィールド場」です。量子のスープやエネルギーや情報が、特定の場で濃く凝縮した(局所化)のが、「物」です。混沌としたエネルギーの海にある方向性が加えられると、一つの秩序、システムが生まれ、銀河系も地球も、草や木や動物、人間のいのちというシステムも、みんなその結果だというわけです。それが、宇宙の「自己組織化能力」だと。そこには分離はなく、すべてが一体。だからほしい物があれば、取りに行きなさいと、入手のための方法論・「7つの法則」が展開されていきます。

この量子論を耳にするたびに思い出すのが、「パラソルを持つ婦人」(?)という一枚の油絵です。子供の手を引いた婦人が土手の上でパラソルをさしている――風が透き通っているような、さわやかな絵です。キャンバスに登場する人物や風景の輪郭に沿って、まさに量子が局所化したという感じです。もっと原始的なイメージを挙げると、蚊柱でしょうか。数千数万匹という蚊が群れてヒト柱を形成する。まさに量子の局所化、という印象でした。

いや、絵だけではありません。かつて読んだ「バーソロミュー」「セスは語る」「アセンションの時代」なんかにも、同様の視点を強く感じます。そういえば加島祥造さんの「タオ」も同様です。小林正観さんという不思議な語り部がいますが、その内容は、ディーパック・チョプラのそれと表裏の関係にある――前者は具体論を、後者は客観・抽象化した世界を――ような印象です。いわゆるチャネラーが語り伝える内容と人知の先端部がいま合一しつつあるように感じるのは、うがちすぎでしょうか。

―――――――――――――――
「夜明けの子供」をプレゼント
―――――――――――――――
まあそういうわけで、最後にお願いです。この本を読んでご感想などを教えてくださいませんか。本が出来しだい、先着50名の方にお送りします。ご希望の方はどうぞご一報ください。mail@fuun-sha.co.jp「夜明けの子供」まで。
(以上)

風雲斎のひとりごと No.9 (2007.7.19)

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「ブラインドサイト――小さな登山者たち」という映画のこと
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表記の映画が近く上映される。
チベットの盲学校の生徒達がエベレストをめざすというお話だ。
原作はサブリエ・テンバーケン。子供達と同じ盲目のドイツ人女性で、チベットに盲学校を創立した先生でもある。原作者自ら、生徒達と一緒に出演するドキュメントだ。

この映画の前提に相当する『わが道はチベットに通ず』という一冊の本は、風雲舎の出版(2001年)だった。そんな縁もあってか、試写会に呼ばれた(宮中から、この道に関わっているという紀子さまもいらしていた。満座の中で、すぐそれと分かる光りようだった。僕は皇室主義者ではないが)

映画は、とてもおもしろかった。
取り立てて目を見張るような筋立てや仕掛けがあるわけではない。アクションもない。ただひたすら盲目の子供と先生達が山に登るというストーリーである。

エベレスト(といっても標高7000メートルのラクパリ)に登るにはプロのクライマーの協力がいる。プロに先導され、高度を上げて行くにつれ、高山病にやられる者が出る。
プロ達はあと一歩の地点(6500メートル)まで来たのだから、落伍者を下山させても頂上をきわめようと言う。サブリエは、そうではない、ここまで子供達と一緒にやってきたことに意味がある。頂上をきわめるかどうかは問題ではないと反論する。

多分この部分がこの映画の事件らしい事件なのだが、サブリエは、次のようなことを言いたかったのだろう。エベレストに挑戦するという行為のプロセスが大事なのだ。それは、盲目であっても、エベレストであれ何であれ、何か目標を立てれば、何でも達成できる、やってやれないことはない――ということをみんなに分かって貰うことだと。

子供達の表情が良かった。
盲目であることは、チベットではそれまでは、人間として遇されなかった。一生家の中に閉じこめられて過ごすか、物乞い、乞食が定番だった。彼らはサブリエ達が創った盲学校で学ぶことで、知を学ぶ術をつかみ、世界を知り、新しい人生を得た。点字器を操り、英語をかなり流ちょうに話し、臆せず、堂々と人間らしく生きていた。そうかそうか、君たちみんな、元気でやっていたんだなと安堵した。

サブリエはチベットの盲学校を現地の人の手に委ね、南インドに新たな拠点を建造中だという。こうした運動を支える資金はすべて欧米からの寄付によるのだともいう。その社会的厚みに脱帽すると同時に、逆境に次ぐ逆境の中で、そういう意志を継続しているサブリエと連れのパウルに敬意を表したい(www.blinden-zentrum-tibet.de)。握手を交わしたサブリエの手は冷たかったけれど、その目は、とても強い意志に輝いていた。すごいね、君たち!

そんな次第で、サブリエの第2作「7年後――チベットからインドへ」(仮題)も風雲舎が出版することに決めた。

映画「ブラインドサイト」は、21日から「シネマライズ」「品川プリンスシネマ」などで上映されるが、関西方面での上映もある由。
どこで上映されるかなどはhttp://www.blindsight-movie.comまで。(以上)

風雲斎のひとりごと No.8(2007.05.23)

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「手かざし」という癒し
――――――――――――
左の肩が痛くて、好きなゴルフをやめた。
クラブを振り上げると、ビビッと激痛が走ったのだ。四十肩、五十肩どころではない、ガタのきた六十肩である。後を追うように右の膝が痛み出し、電車の乗り換えにはホームでエレベーターを探すようになった。二年ちょっと前のことだ。情けない。このままよたよた爺さんになるのもしゃくで、近所の整形外科、骨接ぎから始まって、カイロ――鍼灸――ふたたび整形外科と、信用できるツテを頼りに、名医や名のある治療院をかけずり巡った。でも、わが痛みを治してくれる医療者はどこにもいなかった。

ところがあることで、肩も膝の痛みも、けろりと直った。「手かざし」である。
知識としてはゴッドハンド(神の手)やゴッドライト(神の光)を知っていたが、実用は初めてである。あるスピリッチャルなおばちゃんが「この人にお願いしてみたらどうかしら……」とさるご婦人を紹介してくださった。およそ3ヵ月、回数にして14、5回ほど、ご婦人に、文字どおり”手をかざして”もらった。朴念仁の僕には、気の流れのようなものはわからない。効いているのかどうか、見当も付かない。ふーん。
 
おやと思ったのは、何度か手をかざしてもらった後、久しぶりに行ったプールだった。クロールの際に左腕がちゃんと上がるではないか。ちょっと前まではまったく上がらず、右腕だけの片腕泳ぎだった。それが、左手が挙がるので、まともに泳げるようになった。同じ頃から膝もよくなって、歩行もちゃんと出来るようになった。欲がでて、物置に放り込んでいたクラブを取り出し、おそるおそる振ってみた。腕が回る。5月の連休、二年半ぶりに回ったコース本番は、ラウンドで97。二度目は41:46で87と出た。うん、やはりおれは筋がいいのか。
 
あらためてこのご婦人を見直した。還暦がらみの奥さま。商社マンのご主人と海外暮らしが長く、教養、人品骨柄、どれをとっても奥が深い。謝礼をどうしようかと案じて現金でもと申し上げたら、「じゃあ、もう来ない」とのたまう。お金を稼ぐためにやっているのではない、ご縁があり、悩んでいる方のために手をかざしているだけと毅然たるご返事。もう20年ほど、こうして人知れず、傷んだ人に手をかざしているのだそうだ。僕の肩、膝の痛みなどはほんの序の口で、難病、業病も手がけてきたとか。その手法はある宗教団体から発したが、その教えや宗派のPRをするでもなく、まあよかったら関連の本でも読んでみてと、まことに悠然たるものだ。

効果らしきものが現れたのをきっかけに、僕ひとりではもったいないと気が付いた。脳梗塞で倒れリハビリに取り組んでいる編集仲間、癌と宣告され不調を訴えている大学教授、不定愁訴に悶々としている女性、肩が張って仕事がつらいつらいとこぼしている職業婦人――共通しているのは、病院に行ってもラチがあかないような人種である。打つ手が見いだせず、苦しんでいる人がこんなに多いとは!

彼女には、定期的にうちの会社にお運びいただく。
狭い事務所のソファーをかたづけ、敷物をひいて簡易手かざしルームのご開帳だ。ひとり一時間ほどかけて、手を当てていただく。むろん、みんながみんな快癒したわけではない。進行形の人びとだ。傷ついた仲間達は、この不思議な癒しに、一縷の希望をつないでいるようにも見える。

この方はとうとうと弁舌をぶつわけではない。
天空に遍在している神のパワーを受け、傷んだ部位に手をかざす。そのパワーは、人体を元の形、自然の形に戻す力を持っているので、天空からいただくだけ――ということになる。自らうんうん唸り、苦労してパワーをひねり出している風でもなく、正座して、30センチほど手を離し、淡々と患部に手をかざす。
ふーん、参った、手かざしねえ――。
――――――――――――
糖尿にはどうなのだろう?
――――――――――――
実は、肩と膝の痛みは、前奏曲だった。
僕には糖尿病というやっかいな病気がある。糖尿病による入院が2回、血糖値の変動が激しく、それに起因する症状が、近頃とみに顕著だ。とりわけ視力の衰えが恐い。原稿が読めない編集者では、商売にならない。そこで、ついでに糖尿病も治してくださいなと気安く頼んだら、彼女、「やってみましょう」とおっしゃる。ただし条件があると。
「あなたがこれまでの生活をあらため、自分を変えること」がそれだと。
この病の最高権威を自称する某病院の「インスリン療法」に辟易していた僕は、彼女に依存することを決めた(といって近代医学を捨てたわけではなく)。酒浸り、大食、夜更かしの日常をあらため、暮らしを変え、心を正そうと。

以来、禁酒、禁煙、カロリー制限、朝晩1時間ほどの散歩(ときおり羽目をはずすのだが)、なにより6段ギアつきのチャリを購入し、専用ヘルメットをかぶって近所のツーリングがおもしろくなった。こと糖尿病に関しては、緒に就いたばかり。結果はまだ見えない。
でも、何となく、治ると感じている。 

親しいあるお医者さんに聞いてみた。「こんなことってあるのですか」
医師曰く、「これが本当の癒しではないかな……」と。
これはフィクションではありません。実話です。

――――――――――――――――――― 
ひどい腰痛に7年間も苦しんだエンジニア
――――――――――――――――――― 
上記の僕のケースとはちょっと違うのですが、次のような奇特な人がいます。
ひどい腰痛になった。さんざん医者通いしても、ちっともよくならない。じゃ、自分で治そうとあれこれ文献を読み、戦略を立て、それに添って治療し、ついに7年越しの痛みから解放された! その考え方が、まことにユニークなのです。

戸澤洋二(57歳)さんは電気機器メーカーに勤める電子工学のエンジニア。ばりばりの仕事人間だが、フライフィッシング、ラジコン飛行機、星の観測など、遊び心も旺盛だ。あるとき、チクチク腰に痛みを感じた。整形外科に行くと「これは座骨神経痛ですね」と。しかし回復の見込みが見あたらず、以来、ドクターショッピングが始まった。

整形外科からスタートして、カイロプラクティック、骨接ぎ、鍼灸、中国整体、ゴムバンドによる腰のぐるぐる回し、気功――と渡り歩くが、一向によくならない。それどころか、10メートルと歩けないような痛みがやってきた。遠距離通勤の途中、一駅ごとに下車して休むような事態を迎えた。痛みは、「いっそこの足を切断してくれ!」と悲鳴を上げるまでに激化。椎間板ヘルニアのような物理的障害は見あたらない。注射も薬もまるで効かない。「みのもんた」氏の腰痛を治したという「神の手」を持つ医師にも行ってみた。あれもダメこれもダメ。
――――――――
「痛みのループ」
――――――――
さて困った。戸澤さんは、本気で考え込んだ。
「助けて下さい、何とか治して下さい」という態度では、治らない――それがわかった。どうするか。資料をあさり、本を読んでいるところで、「サーノ理論」にぶつかった。サーノ理論というのは簡単に言うと、「心に精神的な苦痛があるとき、脳は体の一部に痛みを発生させ、その精神的な苦痛から注意をそらそうとする」というもの。

ピンと来た。
おれの痛みはこれじゃないか。
その考えに従って戦略を考えた――おれの心の中に、うんとヘビーな精神的な悩み(ストレス)がある。脳は、それをそらすために、腰痛・座骨神経痛という代替行為をとったのではないか。つまり心のストレスが、腰痛・座骨神経痛というかたちで現れたのだ。痛みの回路は次のようなものに違いない――脳から腰痛・座骨神経痛へ、そこからまた脳へ、そしてふたたび脳からまた現場へと、痛みはぐるぐる環(ループ)となってエンドレスに回っているのではないか。戸澤さんはこの環を、「痛みのループ」と名付けた。だから対策は、この「痛みのループ」をどこかで断ち切ればいい――。

この戦略に則って戸澤さんが行ったのは、次のようなことだった。
�毎週一回、ペインクリニックで、圧痛点(触って痛い箇所)に、トリガーポイントブロック注射を打ってもらう。トリガーポイントブロック注射というのは局部麻酔注射。
�麻酔が効いて痛みが消えているうちに、脳を、「楽しいこと」に専念させる。脳に、痛みのことを忘れさせ、楽しいことで忙しくさせるのだ。大事なことは、脳をいったんリセットさせること。勘違いで凝り固まった脳に、痛みを無視するように仕向け、そして、よくなったイメージを脳に与えるのだ。
�そのため抗不安剤を服用すると、大いなる援軍になった。
�それとは別に、毎日のストレッチ、週末のプールで、肉体と気持ちをリラックスさせた。

言ってしまえば、たったこれだけのことだが、ここまでたどり着くのに6年余の時間がかかった。この戦略を実践して3ヵ月、あの激痛は、きれいさっぱり消えた。
戸澤さんはいま、鼻歌を口ずさみながら、大好きなラジコン飛行機を飛ばしています。

――――――――――――――――
『腰痛は脳の勘違いだった』
……痛みのループからの脱出……
――――――――――――――――
という風雲舎の本が出来ました。
(定価1575円 5月末発売)

心当たりのある方に、ご一読をお薦めします。
出版前に、帯津良一先生にこの話をお伝えしたら、それはおもしろいと、あの超多忙人間が原稿を読んで下さいました。
その上で、こんなお褒めの言葉を頂戴しました。
……私はがん治療におけるこころの重要性を説いてきた。しかし著者のような「「回路の論理」には思いつかなかった。さすが、工学畑の人だ。「痛みのループからの脱出」という著者の論理は、がんを始めとするすべての慢性疾患に通ずる治癒の原理なのかもしれない。これは慢性疾患に悩む人の必読の本であり、すべての医療者に一度は読んでいただきたい書である……

腰痛に悩んでいる人は1千万人、いるそうです。
椎間板ヘルニアなどの物理的、具体的な障害を伴う腰痛は、そのうち30%。のこり70%の腰痛患者は、理由のはっきりしないそれに悩んでいるそうです。ドクターショッピングを繰り返している人、仕事にも出られない深刻な人、時間とお金を使って出口にもたどり着けない人――心当たりのある方に、ご一読をお薦めします。
脳の勘違いで、体のどこかが慢性痛を訴えていませんか。
痛みのループにはまりこんでいませんか。(以上)

(また長い文章になりました。今後は短めにするよう努力します。ありがとうございます)

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