+------------------------+
   風雲斎のひとりごと No.26 (2010.6.3)
+------------------------+

このメールマガジンは、これまで風雲舎とご縁のあった方々に
発信しております。よろしければご一瞥下さい。
なお、ご不要の方はお手数ですが、その旨ご一報下さい。
次回より、送信リストからはずします。

―――――――――
あるご婦人のこと
―――――――――
高橋文子さんというユニークなご婦人がいます。
彼女は50才ごろまで平凡な家庭の一主婦でしたが、子育て
が一段落したころ、友達から、参宮橋のあるブティックを
「ねえ、手伝って」と誘われます。へえ、おもしろそうね
とやってみると、これがうまくいきました。
一年後、「あなた、ついでにこのまま経営して」と友達。
はい、と高橋さん。ブティックの経営者・デザイナーという
よりはコーディネーターとしてお客さんのお洒落の手伝いが
楽しく、客心理とビジネスという世界を学びます。

この後、彼女はもうひとつジャンプします。ロータリークラブの
女性版のような世界組織・国際ソロプチミストという慈善団体に
入ります。これが楽しかった。すごい人と出会えたからです。
なるほど、世間というものが少しずつ分かってきます。
彼女はビジネス世界とボランティアをくぐることで、人生、
とりわけ人間を見つめます。素晴らしい人、問題を抱えた人、
いろんな人がいました。

――――――――――――――
サードファミリーという発想
――――――――――――――
無我夢中でやってきて、あっという間に70才になっていまし
た。彼女の人生は、ここからトップギアに入ります。
いつまでもブティックでもないだろうと商売からすっぱり
足を洗い、さて老後をどう生きるか――その問いに向き合います。
ずっと大事に温めていた考えがあったのです。
それが、サードファミリーという発想でした。

生まれ育った家がファーストファミリー、
嫁いで、主人や家族と苦楽を共にした家がセカンドファミリー、
子どもが独立し、主人が逝き、自由になったお一人様が、さて
どう生きるか。年齢を重ねても社会に参加し、楽しみながら自分を
磨き、また、誰かの役に立ちながら生きていく――。その憩いの場
がサードファミリーです。

高橋さんは自宅を改造し、酵素風呂をセットし、自分を磨く集まり
をもち、おしゃべりと食事を楽しむ暮らしに変えました。
これまでの仲間が老いも若きも、気楽に、集まってきました。

いま高橋さんは80才(傘寿)になりました。
自宅1階にある酵素風呂の様子を見るために、日に20~30回ほど
1階と2階を往復します。これが元気の秘訣です。

歳をとったら、意地を張らず素直になる、好きな仲間とおいしい
食事をしておしゃべりする、誘いがあれば、お洒落して外出する、
孤立しない、仲間に声をかける、すべてのことに感謝する――
さらには笙の音色に聴いたり、句会に出たり、偉い先生をお招きし
てお話を聞いたり、自分を磨くことを忘れません。
ご自分で決めた約束を、自らちゃんと実行しています。

―――――――――
田端のふしぎな家
―――――――――
それにしても、この家はどうもふしぎです。
ここにやって来て応接間のソファーに座ると、皆さん、めったに
しゃべらないようなことでも口に出してしまうのです。まるで
「懺悔室」に入ったときのように、秘密も成功も失敗も、ふと気が
つくと、何もかもしゃべっています。
懺悔すると、人は深い安堵とやすらぎに包まれるそうですが、
いつの間にか、そういうありがたい家になっていました。
そのポイントは、(たぶん)高橋さんが、うんうんとうなずきながら、
黙って他人の話に耳を傾けることでしょう。

実はもうひとつ秘密がありました。
この家はしばらく以前から、ふしぎなことが頻繁に起こるように
なっていたのです。地震でもないのに、家がカタコトと揺れる。
向かいの八幡様の木々が異様な金色に輝く。父と主人がまったく
同じ日に永眠する。内裏雛のお姫様が笑う。高橋さんがお招きし
たわけでもないのに、異能者や霊能者、神の意志を文字で表す
シャーマンのような人がやってくる――。

何よりふしぎなのは、この家にやってくる人が、
みんな、素直になる――
みんな、いい顔になる――
ことです。
この家は、なにか大きなもの、
神様のような存在に包まれているようなのです。

――――――――――――――――――――
というわけで、高橋さんの本ができました
――――――――――――――――――――
彼女のこと、この家のふしぎをまとめた一冊ができました。
文字通り『田端のふしぎな家』というのがタイトルです。
(46ソフト 216p 定価1575円 6月初旬店頭発売)

風雲斎は、どちらかというと時代の先端を行く固い本づくりが
好きで、うちが出すものは、とかく難解なものが多かったよう
です。高橋さんは理屈好みの、いわゆるインテリではありません。
でも彼女の原稿を読み進めていくと、その底に、何か大事なもの、
とても暖かなものが息づいていることに気がつきました。
編集者が、どんどん素直になっていったのです。
そういう意味でうんと教えられた一冊でした。
よろしければどうぞ読んでみてくださいね。

《転送歓迎》

詳しくは http://www.fuun-sha.co.jp/

<10%引きのご案内>
このメルマガ愛読者に限り、引き続き風雲舎の本は、定価の10%引きで
お届けいたします(どれでも)。むろん送料は小社負担です。

ただし、「代引き」の場合には、代引き手数料(250円)
が自己負担となります。「代引き」と指定しないほうがお得です。

どうぞ宜しくご愛用下さい。
ご注文は弊社ホームページからに限ります。
http://www.fuun-sha.co.jp/
注文画面のご連絡事項記入欄に「メルマガ読者」とご記入下さい。

2010.6.3 風雲斎

この号終わり

***************************************
(株)風雲舎 担当 山平松生
〒162-0805
東京都新宿区矢来町122 矢来第2ビル5F
TEL 03-3269-1515 FAX 03-3269-1606
URL http://www.fuun-sha.co.jp/
E-mail mail@fuun-sha.co.jp
***************************************