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   風雲斎のひとりごと No.24 (2010.2.4)
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このメールマガジンは、これまで風雲舎とご縁のあった方々に
発信しております。よろしければご一瞥下さい。
なお、ご不要の方はお手数ですが、その旨ご一報下さい。
次回より、送信リストからはずします。

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旧い友からのメール
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今回は政治についてです。
というか、時代の風についてです。

50年ほどの大昔、風雲斎は政治青年でした。
60年安保・ゼンガクレンの時代です。
血気にはやって、この社会を何とかしようと息ばっていた
ものです。その頃の旧い友人(三上治)から、
「政治権力が動く場に視線を」と題するおもしろいメール
が来ました。
「小沢事件」についての論評です。

いまノンポリで、政治などにはとんと縁のない風雲斎にも、
小沢叩きの動きは異常に見えました。ですから旧い友の文章が
ビンビン響いてきました。以下、(彼の許しを得て)開陳します。
難しそうなのですが、まあ、ご覧になって下さい。

彼はこんなことを言います。
「僕の脳裏を去らなかったのはやはり「小沢問題(小沢事件)」
であった。裸木になって寒々しい姿の銀杏を見つめながら
自己問答をしていたのはやはりこのことだった。」

「小沢事件では検察の処置が気になるが、それ以上にこの事件の
本質が隠されたまま処理されてしまうことが気掛かりである。
検察が日本の官僚の総意を代弁し、さらに背後ではもっと大きな
力が後押しをし、小沢を潰し、民主党の変質や骨抜きをするのが
この事件のもくろみである。民主党議員の一部の言動では
これが功を奏しているように見えるが、なかなか見えにくいこの
事件の姿を取り出してみたい。」

「注目すべきは権力の発現様式である。
検察はこの目的のために、政治的大義を掲げない。
また、力の支配という形態も取らない。金権(利権)政治の
浄化という通りのよい言葉を使う。マスメディアはこれを
正義として代弁的に報道し一体化する。そしてこの動きは
人々の心的動きの中にも浸透する。例えば小沢は胡散臭い
利権政治家であるという像が刷り込まれる。金に汚い政治家
の悪業追及という像はやすやすと通る。」

「こうした表層のイメージを通して政治権力の絶対化という
深層は隠されながら貫徹していく。検察とマスメディアの
一体化した動き、人々の心的反応という様式の中で、
政治権力は絶対化の同意を得ていくのである。」

「この小沢事件では、この捜査が不当であると思っても対抗が
難しい。卑小な形態をとって現れる政治権力の絶対化に抗する
生の政治としての民主主義はさしあたり、これは「おかしいぜ」
という身体的感覚や反応を基盤にして出てくる。」

「この反応を政治権力の深部に届ける想像力こそ、生の政治
としての民主主義や人権を生かす武器である。
小沢事件は僕らの政治的想像力を試していると言える。」

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なるほど……
―――――――
これを読んで僕は、わが意を得たりと膝を打ちました。
僕が感じていたことが書かれていて、これはまっとうな
優れた論評だと感じたからです。

僕は小沢という政治家とは縁もゆかりもない。
田中角栄、金丸らを師匠に持ついけ好かないヤツ、
というのがこれまでの印象でした。
こんなところが大方の印象でしょう。

しかし仮にそうだとしても、この小沢叩きは尋常ではない、
直感的に、これは何かヘンだ、いびつだ、と感じていました。
僕の周りでは、小沢叩きは田中角栄を追い落とした手口と同じだ、
というメールが飛び交っていました。
その問題意識が重なったのか、波長が合ったのか、
旧い友からのメールに敏感に反応したのです。

――――――
問題の所在
――――――
僕の把握(たいして専門的ではない)では、民主党が政権を
取ったということは、この国の権力を押さえてきた連中に
とっては大変なことなんだ、と今さらながら痛感します。

鳩山・小沢ら民主党は、アメリカ離れ(「対米従属」を脱する)
を意図し、日米中三角外交へと舵を切った。アメリカ一辺倒
ではなくアジアに目を向けるというのでしょう。さらに、
官僚政治からの脱却という、触れてはいけないテーゼを掲げた。
彼らは根幹を変えようとしている。

ところが、自民党はじめ外務省、官僚、マスコミらの「対米
従属主義者」(守旧派)にとって、これらは許し難いことだった。
驚天動地の不敬な行為だ、このままでは戦後60年間続いた権力
構造を根こそぎ崩される恐れがある、と感じたのでしょう。

かく在りし事態をぶっ壊すことの難儀さ――
そうはさせじとする守旧派の強固な抵抗――
(たぶん)小沢叩きは、国の在り様をめぐる権力闘争なので
す。両者の綱引きなのです。

しかし「多極化」を否定し、従来通りのアメリカ依存を継続
することで、どんな展望が出て来るのでしょう。中国抜きに
経済は考えられない時代だとというのに。
「守旧派」は対立軸を打ち出せないのではないか、などと
素人は思うのですが……。

それはともかく、古い友人の言う
「小沢事件は僕らの政治的想像力を試していると言える」
というコメントは、ずしりとわが心に響いてきました。
あなたはどうお考えでしょうか。
(僕の政治把握は、以下の本に拠るところが多いことを添えます。
田中宇著 『日本が「対米従属」を脱する日』(風雲舎刊)
http://www.fuun-sha.co.jp/newbook/index.html

2010.2.4 風雲斎

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