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   風雲斎のひとりごと No.23 (2010.2.2)
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不安な時代に愛をささやく女神
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一月末、神戸の震災を報じるニュースが多い中で、
神戸出身の友達から「ぜひ見て」というメールが来て、
TBS・情熱大陸「画家 石井一男」というテレビ番組
を見た。

結論から言うと、良かった。
石井一男の描く絵は、女神と題する一連の女性像など。
女神たちは、かわいらしく、気品と慈愛に満ちていて、
テレビを見ていて、ふと気がつくと、涙を流していた。

女神たちの表情には、
ずっと昔から知っているのに、
ばたばた忙しいこの人生で忘れてきた、
なにかとても大事な、懐かしいもの、神々しいもの、
きゅんと胸が締め付けられるような慈愛――のようなものが
あった。

この懐かしさは何だろう?
思い当たったのは、母親だった。
母はもうずいぶん前に亡くなったが、
慈愛、優しさ――に満ちていた。
でも、なおっかなさ、厳しさもあった。
あれこれの夾雑物を削ぎに削いで、
そのイメージをリファインしていくと、
石井の描く女神像とダブった。
あ、もう一人いた、
その延長上に、観音様がいた。

このテレビのことを伝えたもう一人の友人から
こんな感想が届いた、
「絵を見たとたん、思い出したのは、ルオーです。
ルオーの絵の厚みと重さがそのままありました。

女神の絵は、私の中では、生きている女性でした。
一面に絵が並べられている映像は、圧倒されました。

生きている女性がエネルギーとして純化された
という意味で、観音様なのだと思いました。

下絵を描き、待つ。
そこに女性が訪れて形としてすくわれているような気がしました。
だからこそ、見た人がそれぞれの観音様を見出しているのでは
ないでしょうか。」
とあった。いい感性を持っている人だ。

現物を見たいとPCで検索したら、
東京・国分寺在の小さなギャラリーで個展が開かれていた。
最終日に間に合い、駆けつけた。
秘かに観音様と敬愛するご婦人を誘い、
女房ともどもご一緒した。

現物も良かった。
石井の描く「優しさ」は、
この不安な時代を象徴しているように見えた。
「大丈夫よ、しっかり愛を受け取って……」
と表現しているようだった。
テレビ放映のせいか、小さなギャラリーは満員だった。
「ギャラリー始まって以来のことですよ……」
受付の女性が嬉しそうにつぶやいていた。

ぽかぽか暖かな日差し――観音様と一緒に、いい絵を見て、
うまいコーヒーをのみ、いのちの洗濯をした1日だった。

TBS・情熱大陸「画家 石井一男」は「YouTube」で見られます。
http://moviemaga.blog20.fc2.com/blog-entry-2376.html
「絵の家のほとりから  石井一男画集」
後藤正治『奇跡の画家』(講談社)などもよろしければどうぞ。

2010.2.2 風雲斎

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