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風雲斎のひとりごと No.71(2017.9.9)
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このメールマガジンは、これまで風雲舎とご縁のあった方々に発信して
おります。よろしければご一瞥下さい。ご不要の方は、お手数ですが
その旨ご一報下さい。送信リストから外します。

ご無沙汰です。
ずいぶんさぼっていました。
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『あなたは私 私はあなた――みんな繋がっている』
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という新刊ができました。
(9月中旬発売 ISBN978-4-938939-90-8 定価1600円+税)

気功家・清水義久さんが「語り」、山崎佐弓さんが一年間追っかけ
「聞き書き」しました。タイトルは以下のような意を表しています。

あなたが苦しんでいると私も苦しい。
あなたが楽しいと私も楽しい。
あなたは私、私はあなた。
みんな繋がっている。

――あなたの心には、アインシュタインの、ゴッホの、モーツアルト
の、つまり全人類の記憶がそのまま共有されている。ユングはこれを
「集合的無意識」と呼び、宮沢賢治は「世界全体が幸福にならない
うちは、個人の幸福はあり得ない」と言った。みんな繋がっている!

内容はこんな具合です。
★気の体 ★チャクラはあなたの命を守っている ★包み込みの発想
★千年続く会社★北野武さんが気づいたこと ★神の資本論
★すべては繋がっている ★どん底から立ち上がる方法 ★イチロー
の小周天の力 ★大野将平選手の大周天 ★モモは能力者だった
★無敵のマントラ「オン シュダ シュダ」 ★ホワイトブックのすすめ
★あなたは私、私はあなた ★想像は創造の始まり(ほか)。

それぞれ清水さんの「気」がほとばしっていますが、風雲斎が、なる
ほどと感じたのは、以下のところです。

気を使ってみる――人にはにっちもさっちもいかない時がある。どう
したらいいだろう。あなたの意識を書き換える究極の方法がある。た
った一日でいいから、騙されたと思ってやってみるといい。
町の雑踏に立つ。いろんな人が通り過ぎていく。この人は貧乏そうだ
な、つらそうだな、独りぼっちだな、仕事がなさそうだな、悲しそう
だな――と分かる。病気だと感じた人には「健康になりますように」、
お金で困っていそうと思った人には、「仕事が成功しますように」、運
が悪そうな人には「幸(さち)あれ」と言葉に乗せ、天にその祈りを
送る。ポイントは、見ず知らずの人の幸せを祈ることだ。世界はあな
たと共に姿を変えていく(本文より)。

ふーん、やってみようと思いました。
新宿あたりの気の悪い雑踏の中で、まず半日ほど立って(ベンチに
座ってもいいそうですが)、通り過ぎる人に、気を送るという修行です。
元気を出せよ、しっかり稼げよ、幸せになれよ――と祈る。
これならやれそうだ。近日中に実行してみたい。
ポイントは、見ず知らずの人の幸せを祈ること。
相手ではなく、自分の何かが変わる――と清水さんは言います。

清水義久という異色の気功家の「気」パワーを感じてみてください。

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青木紀代美さんの『食に添う、人に添う』という本
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一年がかりで取り組んでいる本があります。
青木紀代美さんという風雲斎と同年代のご婦人。
安心安全な食べ物を求めて45年。
未熟児で生まれた一人息子のために“いい牛乳”探しから始まり、
コメ、味噌、醤油、卵(有精卵)、魚介類、果実など、毎日の食卓
に載せるまっとうな食材を求めて日本中を飛び回り、生産者と
直接話し込み、手で撫でまわし、匂いをかぎ、よしとなったら
それをみんな配る――。

その途上でたくさんの人と出会う。
すごい人がいる。
彼女にとって肩書や地位は関係なし。
この人はいい人か、正しいこと、まっとうなことを言っているか、
本質をついているか、志があるか――そんなことが瞬時にわかるそうです。
そういう人とはすぐ仲良しになる。
相手が東大の先生であろうが、皇室関係であろうが、ものさしは彼女
独自のそれ。ふと気が付くと、ものすごい人脈ができていた、という
ご婦人。

この人と出会って、ぼくの食生活が大変化。
こんな人が今でも生きているのか、と腰を抜かしました。
絶滅危惧種みたいな存在に感謝。
近々発売予定。

目下進行中の、
『潜在意識にスイッチ・オン』(酒井満)もいい調子。
『僕はスサノオだった』(木内鶴彦)もいい具合に進んでいる。
年内発売の予定です。

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ひたすら読書
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ゴルフ、マージャンはやめた、酒場通いもなし。
友だちとわあわあする機会も減りました。
すると、やることがない。
でも、あった。
やはり本だ。
読んでない本、面白いがいっぱいある。
いささか旧聞だが、この間熱狂して読んだのが、
中村彰彦『落花は枝に還らずとも――会津藩士秋月悌二郎』(中公文庫)。
涙を流し、二度三度、繰り返し読んだ。
帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)『天に星、地に花』(集英社文庫)も快作。
同じ著者の『生きる力――森田生馬の15の提言』(朝日選書)もすばらしい。
安彦良和『神武』(中公文庫)、
『日本精神史――自然宗教の逆襲・日本人とははたして何者か?』(阿満
利麿・筑摩書房)にもぐいぐい引き込まれた。

そうだ、僕も出版社のはしくれだ。
いい本をつくろう。

清水義久さんが師匠の矢山先生・船井幸雄さんから教わったという
マントラ、「良い人間になります。ありがとうございました」を毎晩唱える
ようになりました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
風雲斎(今号終わり)